こんにちは、ITプロマガジンです。
Perlは、CGIを実現するためのプログラミング言語の1つで、1987年に一般公開されました。歴史のある言語ですが、どんな特徴を持っている言語なのでしょうか?この記事では、
- Perlでできること
- Perlの特徴やメリット
- Perlが嫌われる理由
について詳しく解説します。記事の後半では、他のプログラミング言語との比較も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
Perlとは?
Perlは、Practical Extraction and Report Languageの略であり、ラリー・ウォール氏によって開発されたプログラミング言語です。数千人の有志の協力によりバージョンアップを繰り返し、長い歴史を持つ言語です。Perlは情報が豊富でコミュニティが活発なため、利用者にとって使いやすく、広範な応用範囲があります。
インタープリタ型であるため、プログラムを書いたらすぐにテスト確認ができ、動作を確認しながら作業ができるため、開発効率が良くエンジニアにとって使いやすいです。また、PerlはWebサーバから呼び出すことができ、CGI使用可能レンタルサーバを利用することでほぼ間違いなく利用できます。
Perlでプログラムを作成することにより、掲示板など、表示内容がどんどん変化していくページを作成することができますが、最近では、掲示板などにはPHPが用いられることが増えています。
Perlでできること5選
Perlでできることは以下の5つです。
- 顧客情報を管理するシステム開発
- ドローンの自動操縦システム開発
- 動画配信サービスなどの開発
- ラジオWebアプリケーションの開発
- テキスト処理やデータ解析スクリプトの作成
それぞれの内容を詳しく解説します。
顧客情報を管理するシステム開発
Perl言語は、顧客情報管理システムの開発において有用です。データベース操作やテキスト処理が得意であるため、顧客情報を効率的に扱えます。PerlのCPAN(Comprehensive Perl Archive Network)から、多くのモジュールを利用することが可能で、開発者は必要な機能を簡単に追加できます。
また、パスワードハッシュ化やセッション管理などのセキュリティ関連機能もサポートしており、開発者は安全なシステムを構築可能です。
ドローンの自動操縦システム開発
Perl言語は、ドローンの自動操縦システム開発においても、高い柔軟性と拡張性を提供します。Perlを使用することで、ドローンの制御や通信プロトコルの処理を簡単に実装できます。
また、Perlのイベント駆動プログラミングを利用することで、非同期処理や並行処理を効果的に実現可能です。ドローンの自動操縦システムでは、GPSデータやセンサー情報を扱うことが一般的です。Perlは、これらのデータを解析し、適切な制御アルゴリズムを実行するためのライブラリやモジュールが豊富にそろっています。
動画配信サービスなどの開発
Perlは動画配信サービスの開発にも適しています。動画のアップロード、ストリーミング、メタデータ管理など、動画配信サービスに必要な機能を実装可能です。Perlの豊富なモジュールとライブラリを活用することで、開発効率とパフォーマンスが向上します。
動画ファイルの処理に関しては、Perlの「ImageMagick」や「FFmpegCommand」といったモジュールを利用して、画像や動画の編集・変換・圧縮が可能です。動画配信サービスのバックエンド処理を効率的におこなえます。
また、PerlはRESTful APIの開発にも適しており、動画配信サービスと連携するクライアントアプリケーションやウェブサイトを開発する際に役立ちます。
ラジオのWebアプリケーションの開発
PerlはラジオのWebアプリケーション開発にも優れています。ラジオの音声データを扱うために必要なオーディオ処理機能や、放送スケジュール管理、ユーザーインタラクションなどの機能を簡単に実装できます。
音声データの処理には、Perlの「AudioWav」や「AudioFLAC」といったモジュールを利用可能です。モジュールを使用して、オーディオファイルの読み込み、編集、圧縮ができます。
また、ストリーミング配信には、Perlの「POE」や「AnyEventHTTPD」を活用して、高速かつスケーラブルなサーバーを構築できます。
テキスト処理やデータ解析スクリプトの作成
Perlは、テキスト処理やデータ解析に関するスクリプトの作成ができます。Perlの正規表現や、テキスト操作に関する豊富な関数を活用することで、効率的なテキスト処理やデータ解析が可能です。また、高い柔軟性により、データ処理のニーズに応じたカスタマイズもおこなえます。
テキスト処理において、Perlはファイルの読み書きや、検索・置換・分割・結合などの操作が容易に実行可能です。正規表現を用いることで、複雑なパターンの検索やテキストの抽出・整形がおこなえます。
Perlの特徴やメリット
続いて、Perlのできることを参考に特徴やメリットを紹介します。
- テキスト処理能力が得意
- 多くのプラットフォームで使用できる
- コンパイル不要で実行が可能
- ノウハウが充実している
それぞれの内容を解説します。
テキスト処理能力が得意
Perlは、テキスト処理に非常に優れたプログラミング言語です。正規表現をネイティブでサポートしており、独自の文法と高い柔軟性を持っているため、データ解析やファイル操作などのタスクに適しています。
また、Perlはスクリプト言語でありながら高速な実行速度を実現しているため、大規模なテキストデータを効率的に処理できます。
多くのプラットフォームで使用できる
Perlは、多くのプラットフォームで利用可能なプログラミング言語です。Windows、macOS、Linuxなどの主要なオペレーティングシステムだけでなく、さまざまなUNIX系OSでも動作します。Perlを使ったプログラムやスクリプトは、環境を問わず、簡単に移植や実行が可能です。
また、Perlはオープンソースであり、無料で利用できるため、開発コストの削減にも繋がります。さらに、高い互換性を持っており、古いバージョンのPerlスクリプトも新しいバージョンのPerlで動作します。古いコードを継続して利用しながら、新しい機能やセキュリティ対策を実装することが可能です。
コンパイル不要で実行が可能
Perlは、インタプリタ型のプログラミング言語であるため、コンパイルを行わずに直接実行できます。これにより、プログラムの修正やデバッグが容易になり、開発プロセスの効率化に貢献します。また、インタプリタ型言語の特性上、実行時にエラーチェックが行われるためコンパイル時のエラー検出が不要です。
Perlのスクリプトは、テキストエディタで編集し実行できるため、学習や試行錯誤がしやすいです。シェルスクリプトのように、一時的な処理や簡易なタスクにも適しており、Perlを使った開発は幅広いシチュエーションで活用できます。
ノウハウが充実している
Perlは、1990年代から広く使われているプログラミング言語であり、多くの開発者がノウハウを蓄積してきました。Perlに関する質問や問題に対する解決策が豊富に存在し、初心者から上級者までが情報を容易に入手できます。
インターネット上には、Perlに関するチュートリアルや質問・回答サイト、ブログ記事、ドキュメントが数多くあります。Perlでの開発や運用に関するノウハウが充実しており、学習や問題解決ができるはずです。
また、Perlのコミュニティは活発で、開発者同士が情報交換や相談をおこなえるため、知識や技術の習得がスムーズに進むでしょう。
Perlが嫌われる理由は?デメリットを解説
Perlについて調べていると「嫌い」という言葉をよく目にします。なぜ、 Perlは嫌われているのか、理由は以下の3つが原因と考えられます。
- 処理速度が速くない
- ソースの差が生まれやすい
- PythonやRubyなど人気言語の台頭
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
処理速度が速くない
Perlは多くの開発者によって親しまれてきた言語ですが、処理速度が他の言語と比較して速くない点で嫌われています。Perlはインタプリタ言語であり、コンパイル言語に比べて実行速度が遅い傾向です。また、柔軟性が高いことから、速度が犠牲になることがあります。
しかし、Perlの処理速度が遅いという認識は一概には言えません。適切なアルゴリズムとデータ構造を使用すれば、Perlでも十分な速度を実現できます。Perlはテキスト処理や正規表現の機能が優れており、高速に動作もします。
処理速度が問題となる場合は、より高速な言語(例:C言語)と連携することで解決も可能です。
ソースの差が生まれやすい
Perlは、柔軟性が逆にコードの可読性や保守性に悪影響を与えることから、嫌われている言語ともいわれています。同じ機能を実現するために、異なる開発者がそれぞれ異なる方法でコードを書くため、ソースコードの差が生まれやすいです。
プロジェクト内で統一されたコーディング規約を策定し、開発者間で共有すれば問題を解決できます。Perlの機能や特性を理解し、適切な使い方を心がけることで、可読性や保守性を向上可能です。
さらに、モジュールの再利用やオブジェクト指向プログラミングの導入により、コードの構造化や再利用性を向上させると良いでしょう。
PythonやRubyなど人気言語の台頭
Perlは以前まで人気のあった言語でしたが、PythonやRubyなど他のスクリプト言語に注目が移っています。
Pythonは機械学習やデータ解析で人気が高く、有名なツールが多くあります。RubyはWebアプリ開発で使われる「Ruby on Rails」が有名で、開発が早く効率的です。
Perlはこれらに比べて特別なツールが少なく、注目度が低くなっています。Perlの独特な文法は読みにくいと言われることもあり、新しい開発者は学びにくいです。しかし、Perlはテキスト処理や正規表現を得意としています。システム管理やスクリプト作成でも活躍している言語です。
Perlと他のプログラミング言語を比較
Perlに代わるとされているプログラミング言語を3つ紹介します。
- Python
- Ruby
- PHP
Perlと比較して、どういった特徴があるのか見ていきましょう。
Pythonとの比較
PythonとPerlを比較すると、両者にはそれぞれ特徴があります。Pythonは、人気が高まっているプログラミング言語で、シンプルな文法や可読性の高さが特徴です。また、機械学習やデータ解析などの分野で多くの有名なライブラリやフレームワークが利用できるため、使用頻度が多いです。
一方、Perlはテキスト処理や正規表現の機能が強力であり、優れたパフォーマンスを発揮します。しかし、Pythonと比較すると、Perlの文法は独特であり、コードの可読性が低いと指摘されることがあります。
PythonとPerlの違いを理解し、適切な言語を選択することが重要です。テキスト処理や正規表現に関するタスクでは、Perlが適しています。機械学習やデータ解析を行う場合はPythonを選択すると良いでしょう。
Rubyとの比較
RubyとPerlを比較すると、両者はスクリプト言語としての特徴を持ち、さまざまな分野で利用されています。Rubyは、Webアプリケーション開発において人気があり、「Ruby on Rails」というフレームワークが有名です。「Ruby on Rails」は開発速度や生産性が高いことで知られており、多くのWeb開発者がRubyを利用しています。
PerlもWeb開発に利用されています。近年では、RubyやPythonのような他のスクリプト言語に比べて注目度が低下している傾向です。理由として、Perlの独特な文法が可読性を損なうという指摘や、特化したライブラリやフレームワークが少ないことが挙げられます。
PHPとの比較
PHPとPerlを比較すると、両者はそれぞれ異なる分野での強みがあります。PHPは、主にWebアプリケーション開発で広く利用されているプログラミング言語です。サーバーサイドのスクリプト処理に特化しています。
多くのCMS(コンテンツ管理システム)やブログシステムがPHPで構築されており、Web開発者にとって馴染み深い言語です。
一方、Perlはシステム管理やスクリプト作成などでも活躍しています。しかし、Webアプリケーション開発においては、PHPや他のスクリプト言語に比べて注目度が低下しています。
最終的に、どちらの言語を選択するかはプロジェクトの要件や目的によって異なります。Perlと他のプログラミング言語を比較することで、それぞれの言語の長所と短所を理解し、最適な言語を選択することができるでしょう。
Perlは終わった?他言語との比較からわかる将来性
新たな言語の台頭などもあり、「Perlは終わった」という声もあります。それは本当なのでしょうか?最後にPerlの将来性を紹介します。
アプリ開発分野では多言語の方が人気
アプリ開発分野では、PythonやRuby、PHPなどの他のスクリプト言語がPerlよりも人気が高まっています。3つの言語は、豊富なライブラリやフレームワークが利用可能で、開発速度や効率性がPerlよりも優れています。
特に、Pythonは機械学習やデータ解析分野で人気です。Rubyは、Webアプリケーション開発で優れたパフォーマンスを発揮します。PHPはサーバーサイドのスクリプト処理に特化しており、Webアプリケーション開発に広く利用されています。
Perlは、テキスト処理や正規表現の機能に優れていますが、アプリ開発分野においては他言語に比べて注目度が低下している現状です。新しいアプリ開発プロジェクトでは、Perlを選択することは少なくなっています。
システムの運用と保守案件で需要がある
Perlは、システムの運用と保守案件において依然として需要があります。長年にわたって使われてきた言語であり、多くの既存システムやスクリプトがPerlで開発されています。
Perlはシステム管理やスクリプト作成などのタスクに非常に適しており、テキスト処理や正規表現の機能が強力であるため、運用・保守案件でのパフォーマンスは健在です。
アプリ開発分野では他のスクリプト言語が主流となっていますが、運用・保守案件ではPerlの機能が活かされているため、需要は依然としてあるといえます。
まとめ
Perlでできることについての紹介は以上となります。Perlはテキスト処理能力が優れたプログラミング言語で、多くのプラットフォームで使用可能です。顧客情報管理システムやドローン自動操縦システム、動画配信サービスなどの開発にも使用されています。
処理速度が速くないことやソースの差が生まれやすいことから、PythonやRubyなど他言語が注目される傾向です。しかし、Perlは運用・保守案件では依然として需要があります。PythonやRuby、PHPと比較して、それぞれの分野での適性が異なるため、適切な言語を選択することが重要です。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!