ネットワークエンジニアからの転職先でおすすめは?選び方や注意点

こんにちは、ITプロマガジンです。

ネットワークエンジニアとして働いている人の中には、同業種でキャリアアップを目指したい、他業種へのキャリアチェンジを狙いたいと、理想的な環境で働くために転職を考えている人もいるでしょう。

今回はネットワークエンジニアの人が、転職活動を始めてから後悔しないように、おすすめの転職先や職種など、転職先を選ぶときに役立つ情報をお届けします。

フリーランスエンジニアの
ドンピシャ案件の探し方

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ネットワークエンジニアが転職先を選ぶ3つのポイント

ネットワークエンジニアが転職先を選ぶときは、まずはご自身が働く上で何を重視しているのか、あらかじめ方向性を決めておくと、転職先選びがスムーズです。転職先を選ぶポイントは大きく下記3つがあります。

1.福利厚生や待遇、労働環境が良い企業を選ぶ

転職先を選ぶときは、現職より福利厚生が充実している、年収アップが見込めるなど、待遇の良い企業を選ぶようにしましょう。福利厚生の充実度は企業の公式HPや求人情報から確認できます。

また、転職先を選ぶときは労働環境の良さも重要なポイントです。労働環境については実際に働かないと分からない点もありますが、頻繁に求人情報を出している会社は退職者が多く、入れ替わりが激しいことから、労働環境が良い企業とは言えないでしょう。

2.異業種や他の職種も視野に入れる

異業種や他の職種も視野に入れると、転職先の選択肢が広がります。ただし、ネットワークエンジニアの経験を生かせない未経験職種への転職は、ポテンシャル採用となるため、年収が下がってしまうケースがほとんどです。そのため、どのくらいの年収ダウンなら受け入れられるか、冷静に考える必要があります。

3.雇用形態にこだわらない

転職先を選ぶときは正社員にこだわらず、派遣スタッフやフリーランスを視野に入れるのも良いでしょう。

派遣スタッフとして働けば、さまざまな企業や職場を経験して、スキルアップすることができます。

会社員からフリーランスへ転身すれば、自分の都合に合わせて仕事できる案件もあります。ワークライフバランスを意識したい人は、フリーランスとして独立するのがおすすめです。

ネットワークエンジニアにおすすめの転職先3選

ネットワークエンジニアという仕事に不満はないけど、現在の職場や社内評価に不満がある、転職でキャリアアップを実現したいという人は、どのような転職先があるか知っておきましょう。

1.大手企業

現職より規模が大きい企業への転職を検討してみましょう。大手企業へ転職すれば、ネットワークの構築だけでなく、要件定義や設計など上流工程を担当するチャンスがあります。

上流工程を担当すれば市場価値の高いキャリアを積むことができますし、年収や退職金も上がるでしょう。

2.同業のメガベンチャー

同業のメガベンチャーへ転職するのも選択肢のうちの一つです。メガベンチャーはベンチャー企業の精神を忘れずに大企業になったベンチャー企業であるため、優秀な人材に囲まれて働くことができます。

優秀な人たちからは学ぶことが多く、自分のスキルアップにつながります。さらに仕事の成果に見合った評価制度が充実しているため、年齢に関係なく個人の能力に対して評価をもらうことが可能です。

ほかにも、ベンチャー企業より福利厚生が整っているという点も、メガベンチャーの大きなメリットと言えるでしょう。

3.個人事業主・フリーランス

先ほど少しお伝えした通り、ネットワークエンジニアはフリーランスとして独立することができます。

最近ではネットワークエンジニアのフリーランスが増えていることから、フリーランス専門のエージェントや支援サービスが充実してきています。そのため、営業力やコミュニケーション能力に自信がなくても、案件を獲得しやすいでしょう。

ほかにも、フリーランスになれば自分の能力で収入を上げることができるので、高年収も夢ではありません。

ネットワークエンジニアが独立・起業するには?年収目安や成功のコツ

ネットワークエンジニアからの転職先でおすすめの職種7選

ネットワークエンジニアの経験を活かせる仕事をしたい、ネットワークエンジニアとは全く異なる仕事をしたい、と転職を検討している人もいるでしょう。

ここでは、ネットワークエンジニアからの転職先におすすめの職種をご紹介します。

1.ネットワーク営業・プリセールス

ネットワーク営業は、ネットワークエンジニアとしての知識を活かしつつ、営業へ転身できます。営業部門で技術面に精通している人は少ないため、重宝されるでしょう。

プリセールスは営業に近いエンジニア職です。IT製品や技術の説明などを行い、実現できる可能性の高い技術をクライアントへ提案します。自分の提案がクライアントの業務改善につながったときは、大きな達成感を得られるでしょう。

2.ITコンサルタント

ITコンサルタントは、クライアントの経営課題を解決するお仕事です。ネットワークエンジニアからITコンサルタントへ転職するケースはめずらしいですが、プロジェクトの最上流の業務に携わることができます。

ネットワークの知識はもちろん、クライアント企業の情報から提案の手法まで、ITに関する包括的な知識が必要になることから、よりスキルの高い仕事をしたい人におすすめです。

3.クラウドエンジニア

ネットワークエンジニアの経験を生かすために、クラウドエンジニアへ転職する人もいます。最近ではクラウドを利用したサービスが急激に増えていますが、クラウドサービスの広がりとともに、クラウドエンジニアの需要も増加しています。

クラウドエンジニアの求人情報には、ネットワークエンジニアとして実務経験がある人を募集しているケースが多いです。そのため、ネットワークエンジニアからの転職を狙いやすい職種と言えるでしょう。

4.開発系エンジニア

開発系エンジニアはシステム開発の設計や製造、テストや運用保守といった仕事を担うエンジニアです。ネットワークエンジニアのようにチームプレイではなく、自分のペースで仕事に取り組むことができます。

開発系エンジニアへ転職すれば、ネットワークエンジニアとしての知見や経験を生かしつつ、幅広い知識やスキルを身につけることが可能です。

5.インフラエンジニア

ネットワークエンジニアと混同されやすい職種ですが、インフラエンジニアはサーバーからネットワーク、データベース、セキュリティまで幅広く扱う仕事です。ネットワークエンジニアは、基本的にネットワークの企画や設計、構築や運用、保守を担当するため、インフラエンジニアとは担当する範囲が異なります。

一般的にインフラエンジニアの方が難易度が高く、業務の幅も広くなるため、ネットワークエンジニアより高収入な傾向があります。

6.情報システム部門・ヘルプデスク

情報システム部門やヘルプデスクは、自社従業員からの問い合わせ対応が中心となります。社内での対応となるためコミュニケーションが取りやすく、社員の協力も得やすいため、社外の人とのやりとりより精神的なプレッシャーが少なく、働きやすいと言えるでしょう。

7.異業種・他の職種

ネットワークエンジニアとは関係のない、異業種や他の職種へ転職することも可能です。転職する人のなかには、建築業や飲食業、飲食店といったIT業界以外の業種で転職先を選ぶ人もいます。

異業種や他の職種への転職は、新たなやりがいや経験、スキルを手に入れることができます。ただし、これまでのスキルを生かすことができないため慣れるまで時間がかかる、年収が下がるといったリスクもあることをあらかじめ知っておきましょう。

ネットワークエンジニアの転職で有利になる資格

ネットワークエンジニアになるために必須な資格はありませんが、転職する場合は持っていた方が有利になる資格があります。

ネットワークエンジニアの付加価値を高められる資格としては下記4つです。

CCNA

CCNAはシスコシステムズ社が主催する資格試験です。正式名称は「Cisco Certified Network Associate」で、実務経験1年以上の人が対象。試験は全部で6段階のグレードに分かれています。

CCNAを取得すれば、ネットワーク機器のコマンドやトラブルシューティングなど、ネットワークエンジニアとしての基本的なスキルを有していることの証明になります。

CCNP

CCNPもシスコシステムズ社が主催の資格試験です。正式名称は「Cisco Certified Network Professional」で、実務経験3〜5年以上の人が対象となります。

CCNPを取得すれば大規模なインフラの構築や導入、運用や整備などに関する技術を証明することができる、プロフェッショナルレベルの資格です。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験(FE)は、IT業界への登竜門として人気を集める国家資格です。合格すると、ITに関する基礎知識を身につけているという証明になるので、転職活動にも有利になります。

ただし、IT業界の最先端に携わっている人が問題制作に関わっているため、試験の難易度も高く、例年の合格率は20〜30%ほどです。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は国家資格の高度情報技術者試験のうちの一つです。ネットワークの知識だけでなく、ネットワークに関わるセキュリティやサービスについての理解が必要なため、難易度が高く、合格率は13〜15%となっています。

ネットワークエンジニアが転職で求められるスキル

ネットワークエンジニアの転職では下記3つのスキルが大切になってきます。

  • システムの安定運用Site Reliability Engineering(SRE)
  • DevOpsなどよりプログラマブルなインフラエンジニア
  • 英語力

それぞれ詳しく見ていきましょう!

市場に求められるSite Reliability Engineering(SRE)

システムの安定運用に携わるエンジニアの仕事の呼称として最近よく耳にする「Site Reliability Engineering(SRE)」があります。直訳すると「サイト信頼性エンジニアリング」となります。

内製の文脈でもっとも求められているものはなんでしょうか。

それは事業の成果を出すことです。

では、事業の成果を出すために不可欠なことはなんでしょうか。

それは事業成果の機会損失を限りなくゼロに近づけることです。

この意味において、より事業目線でのインフラ運用が求められているという背景があるのではないかと考えています。より優秀なネットワークエンジニアの方であれば、このSREにコミットすることは、もっともやりがいのある仕事だといえるのではないでしょうか。

DevOpsなどよりプログラマブルなインフラエンジニア

それでは、ネットワークエンジニアの方がSREとして転職し活躍するためにはより具体的にどのようなことをスキルとして身につける必要があるのでしょうか。

GoogleのSREの採用基準では、日々のインフラの運用を行うこともさることながら、大切なポイントとして、プログラミングスキルも求められています。これまで人手で運用してきた仕事を、DevOpsなどの技術を駆使することによって自動化するために必要なスキルだからです。

OS、ミドルウェアなどの構成管理(オーケストレーション)なども日進月歩の技術の進化によって、プログラマブルに自動化できるようになっています。そしてこれらのスキルのニーズは日々高まっています。

このようなニーズが高まっているもう1つの背景は、アプリケーションレイヤーのエンジニアのニーズといえます。

アプリケーションエンジニアはより事業に近いところで顧客に必要とされるアプリケーションを開発しています。アプリケーションエンジニアはそのプログラミングの時間をできるかぎり顧客の価値に直結するコードを書く時間に当てたいと考えています。

いずれにしても重要なことは、単純作業からより高度な自動化を実現するために時間を使うということであり、そのためにはソフトウェア開発のために必要なプログラミングの知識が必要不可欠だといえます。

優秀なネットワークエンジニアの方がインフラエンジニア、SREとキャリアを積んでいく場合においては、必ず通る道だといえます。

英語力

ネットワークエンジニアとして転職する場合、英語に関わる機会がたびたびあります。例えば、IT機器の主要なメーカーは日本の企業ではなく、米国に本社を置いているため、最新の技術解説の情報も英語のドキュメントとなります。

また、大規模なプロジェクトに関わる際は外国人エンジニアと連携する機会も増えてくるので、英語力はあった方が有利でしょう。

まとめ:ネットワークエンジニアがより幸せな転職をするために

ネットワークエンジニアの転職先には、同じネットワークエンジニアだけでなく、情報システム部門からクラウドエンジニアまで、幅広い選択肢があることをご存じいただけたかと思います。

大手企業に転職して、ネットワークエンジニアとしてさらなるキャリアアップを目指すのも一手ですが、自分の好きな仕事を好きな時間にやりたい人は、フリーランスとして独立すると良いでしょう。

繰り返しにはなりますが、フリーランスは自分の能力次第で高年収を獲得することも大いに可能です。

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