こんにちは、ITプロマガジンです。
Javaは、オブジェクト指向プログラミング言語の代表的存在として長年にわたり広く活用されています。Javaの資格には、Oracle社が扱う「Oracle Certified Java Programmer」があり、その最難関に位置するのが「Java Gold」です。
Javaエンジニアとして活躍するうえで取得しておいて損はない資格ですが、「Java Goldの難易度はどの程度で、どのような勉強方法が効果的なのか?」「Java Goldを取得すると、どのようなメリットがあるのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Java Gold資格の概要や試験内容、難易度に加え、Silver・Bronze資格との違いや、取得することによるスキル面・収入面でのメリットについても詳しく紹介します。また、学習方法や実際の案件例についても触れ、「キャリアや実務にどう役立つのか?についても解説します。
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目次
Java Goldとは
Java Goldの概要や受験資格、試験内容、受験方法といった基本情報を解説します。
Java Goldの概要
「Oracle Certified Java Programmer Gold SE 11」は、「Java SE 11」を対象としたOracle認定資格です。
特徴 | ・Javaの正規ベンダーであるOracle社が主催するJavaエンジニア向けの国際的な認定資格 ・「Gold」は、「Bronze」(入門者向け)、「Silver」(初級者向け)の上位資格で、中・上級者向け |
対象者 | 「Oracle Certified Java Programmer」のうち「Silver SE 11」「Silver SE 8」「Silver SE 7」いずれかを保有している人 |
受験料 | 公式サイト上で非公開 |
設計者の意図を理解し、自律的に機能を実装できるスキルを問うものであり、中・上級のJavaエンジニア向けの内容となっています。試験は、Javaのコアな文法・API仕様だけでなく、モジュールシステムや例外処理、ジェネリクス、ラムダ式、ストリームAPIなど、実務に直結した内容が中心です。
Java Goldの受験資格
Java Goldを受験するには、「Oracle Certified Java Programmer」の下位資格である「Java Silver」資格を保有している必要があります。具体的には以下いずれかの認定が必要です。
- Silver SE 11
- Silver SE 8
- Silver SE 7
Java Goldの試験内容
Java Goldの認定を受けるには「Java SE 11 Programmer II(1Z0-816-JPN)」という試験に合格する必要があります。
出題形式 | 選択問題 |
試験時間 | 180分 |
出題数 | 80問 |
合格ライン | 正答率63%以上 |
購入方法 | Oracle認定資格ピアソンVUE配信監督付き試験用チケット |
試験内容 | ・Javaの文法・構文 ・並列処理(Runnable, Callable, ExecutorService, デッドロックなど) ・I/OとNIO2(ファイル操作、シリアライズなど) ・セキュア・コーディング(DoS対策、入力検証など) ・JDBC(接続、PreparedStatementによるCRUD) ・ローカライズ(Locale, ResourceBundleなど) ・アノテーション(標準・カスタム含む) |
試験では、Javaの基礎文法はもちろん、並列処理やネットワーク、セキュリティといった実務的なトピックも扱われます。文法知識だけでなく、アプリケーション設計の意図を汲み取る力も求められるため、実践経験があることが前提とされる構成で、難易度は高めです。
Java Goldの受験方法
Java Goldの試験は、ピアソンVUE社が提供する「CBT方式」(コンピュータによる試験)で受験します。まず、Oracle公式サイトや提携の試験提供サイトで「受験バウチャー」と呼ばれる受験チケットを購入し、ピアソンVUEのテストセンターまたはオンライン試験で試験日を予約する流れです。
監督付きでオンライン受験する場合は、試験内容は日本語であっても、監督とのコミュニケーションは英語で行う必要がある点に注意しましょう。なお、監督とのやりとりは主に本人確認であり、本人確認書類の提示といった手続きがあります。
Bronze・Silverとの違い
「Oracle Certified Java Programmer」資格には「Bronze」「Silver」「Gold」の3つのレベルがあり、それぞれ対象者や試験範囲、難易度が異なります。
まずBronzeは入門者向けの資格で、プログラミング経験が浅い方やJavaを初めて学ぶ方が対象です。基本的な文法や制御構文、配列やメソッドといった内容が問われます。
Silverは、Javaの基本構文を理解したうえで、クラスの設計や例外処理、基本的なAPIの扱いなど、より実践的な知識を評価する資格です。Silverを取得することで、Javaを使った業務に一定の理解があると認められるレベルとなります。
最上位のGoldでは、Silverの内容に加えて、アプリケーション設計、モジュール、ラムダ式、ストリーム、ジェネリクスといった高度なトピックが問われ、試験範囲も広がります。また、試験の難易度も高く、実務経験者であっても試験対策が必要です。
Java Gold資格試験の難易度は高め
Java Goldの資格試験では、BronzeやSilverよりも難易度が高く、Javaの文法・言語仕様への理解と実務レベルの応用力が問われます。試験では、モジュール、ラムダ式、ストリームAPI、ジェネリクス、例外処理といった文法のほか、セキュリティやデータベースに関するテーマまで広く出題され、設計書を読み解きながら自力で機能を実装できるレベルのスキルが必要です。
試験形式は多肢選択式で、問題数は80問、制限時間は180分と、内容・分量ともにハードな構成となっています。Java Silver認定があり、Javaを実務で使っているエンジニアでも、十分な対策が必要です。
Java Goldを取得するメリット

Java Goldは、資格勉強を通して単なる知識の確認にとどまらず、体系的に高度な知識・スキルを身につけられる資格です。ここでは、Java Goldを取得することで得られる主なメリットを紹介します。
Javaスキルが網羅的に身につく
Java Goldの取得を目指す過程では、体系的に幅広い知識・スキルを習得できます。通常、実務で学べる内容は「使ったことがある技術」に偏りがちですが、資格を取得するなかではオブジェクト指向設計の原則、マルチスレッド処理、ラムダ式、ストリームAPI、例外処理の高度な扱い方など、Javaを使いこなすうえで重要な知識・スキルを体系的に整理することが可能です。
また、JVMのメモリ管理やガベージコレクションといった内部的な仕組みも理解する必要があり、Spring BootやJakarta EEを用いたWebアプリケーション開発にも役立ちます。
Javaエンジニアとして知識・スキルの証明ができる
Java Goldは、Javaエンジニアとしての知識・スキルを客観的に証明できる資格です。Silverが文法や構文の理解を中心とするのに対し、Goldは実務レベルでの設計や実装能力が問われ、中・上級者向けとなっています。
そのため転職・キャリアアップの際や、フリーランスとして案件を獲得する場合も、資格を保有していれば信頼感につながり、有利になることもあるでしょう。
年収・キャリア面で有利になる可能性がある
Java Goldの取得によって、年収・キャリア面でのメリットも期待できます。企業によっては、資格取得者に対して資格手当を支給するケースもあり、直接的な収入増加の要因となるでしょう。
また、Java Gold認定があれば、上流工程やPM/PLといった高単価な仕事に関わるチャンスが増える可能性もあります。
Java Goldの取得をおすすめできる人
Java Goldは、実務経験を積んだ中・上級者向けの資格であり、Javaの基礎を一通り習得したうえで、設計から実装・保守までを自走できるエンジニアにおすすめです。具体的には、Javaでの開発経験が3年以上あり、Webアプリケーション開発などのプロジェクトにおいて、いちメンバーあるいはリーダーに準じるポジションの経験がある方に適しています。
特に、将来的にリードエンジニアやアーキテクトを目指す方であれば、資格勉強の過程で得られる体系的な知識・スキルは、実務において役立つでしょう。また、Javaエンジニアとしての知識・スキルを証明してキャリアアップ・収入アップを目指したい場合にも有効です。
なお、先述の通りJava Goldの認定を受けるには、Java Silverの認定が前提条件となるため、まだJava Silverを取得していない方は、まずJava Silverの取得を目指しましょう。
Java Goldの勉強方法

Java Goldは中・上級者向けの資格であるため、Javaの基礎知識に加えて、試験対策も欠かせません。公式ドキュメントやプログラミング経験はもちろんのこと、出題傾向に沿った対策も大切です。ここでは、具体的な勉強方法を紹介します。
市販の書籍で試験慣れする
試験対策としてまず取り組みやすいのが、市販されているJava Gold対策本を活用する方法です。特に以下の「黒本」や「青本」「紫本」と呼ばれるシリーズは定番で、多くの受験者が活用しています。
- 「徹底攻略Java SE 11 Gold問題集」(黒本)
- 「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11」(青本/紫本)
いずれも、試験範囲の知識の解説や、各章末の練習問題や模擬試験も充実しており、独学者でも安心して学習を進められます。また、サンプルコードもダウンロード可能で、実際に手を動かしながらJavaのスキルを身につけられるため便利です。
スクールを利用する
独学は不安という場合、Javaのコースを扱うプログラミングスクールを利用するというのも1つの手段です。例えば「SAMURAI ENGINEER」では「Java資格対策コース」を提供しており、未経験者からでも段階的に学べる構成になっています。公式サイトでは、Java Goldを取得できたという受講者の声もありました。
そのほか、「資格の学校 TAC」でもJavaを学べるコースが用意されています。公式サイトによるとOracle Java認定資格の試験対策は含まれていないということですが、「実践コース」ではJava Goldの試験範囲の学習が可能と記載されていました。
計画的に勉強時間を確保する
Java Goldは試験範囲が広く、深い理解が求められます。一般的には、Javaの基本知識がある人でも試験対策に100時間以上の学習時間が必要とされています。忙しい日々のなかで一夜漬けの勉強で合格するのは現実的ではありません。
そのため、試験日から逆算して学習スケジュールを立て、毎日コツコツと取り組むことが大切です。特に仕事をしながら学習する場合は、「平日は1日1時間、週末は2〜3時間」など、無理のない範囲で継続できる仕組みを整え、着実に合格を目指しましょう。
Java関連の案件例・報酬単価
ここでは、弊社ITプロパートナーズに掲載しているJavaの案件を紹介します。いずれもJavaの資格や経験が活かせる仕事です。
自社ECプロダクトのリプレイスを担うJavaエンジニア
案件名 | 【Java/Ruby】ECプロダクト開発におけるエンジニアの業務委託案件・フリーランス求人 |
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単価 | 〜700,000 円/月 |
稼働日数 | 週5日 |
勤務地 | フルリモート |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア, インフラエンジニア |
必要スキル・経験 | Java(11〜17系)の開発経験, Ruby 1系の知見, ECサイト開発経験, CMSの保守経験 |
Rubyで構築された既存ECサイトをJavaへリプレイスするプロジェクトで、Javaエンジニアを募集しています。11〜17系の幅広いJava経験が求められるため、中級以上のスキルがある方におすすめです。フルリモートで働ける点も魅力で、EC開発やCMS保守の経験がある方は歓迎されるでしょう。レガシーからモダンな環境への刷新に携わりたい方に向いている案件です。
既存プロダクトの開発・保守を担うフルスタックJavaエンジニア
案件名 | 【Java/AWS】既存プロダクト開発におけるフルスタックの業務委託案件・フリーランス求人 |
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単価 | 〜800,000 円/月 |
稼働日数 | 週4〜5日 |
勤務地 | 基本リモート(一部出社あり/秋葉原) |
職種・ポジション | バックエンドエンジニア, インフラエンジニア |
必要スキル・経験 | Java(Spring)での開発経験, AWSの設計〜構築経験, 少人数チームでのアプリ開発経験 |
FlutterとJavaを用いた既存プロダクトの開発・保守に携わるフルスタックエンジニアの案件です。AWS環境での設計・構築経験や、少人数チームでの開発経験が求められ、裁量を持って開発に取り組みたい方に向いています。IoTやBluetooth関連の知見がある方はより歓迎となっています。
マッチングサービスの開発プロセス・設計改善を担うテックリード
案件名 | 【PL】マッチングサービスにおけるテックリードの業務委託案件・フリーランス求人 |
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単価 | 〜1,000,000 円/月 |
稼働日数 | 週4〜5日 |
勤務地 | フルリモート |
職種・ポジション | アプリケーションエンジニア, PL |
必要スキル・経験 | テックリードやリーダーとしての組織リード経験, Javaを用いた開発経験, コードレビューやガイドライン策定経験, toC向け自社アプリ開発経験, iOS/Android双方の設計方針決定経験 など |
大手マッチングサービスの開発基盤チームにて、プロセス改善やアーキテクチャ刷新を担うテックリードの募集です。技術面での意思決定や開発効率のアップといった、エンジニア組織の整備も求められます。
開発言語はJavaを中心に、インフラはAWS、構成管理はDockerやTerraformなどモダンな技術環境です。
まとめ
本記事では、Java Goldについて、難易度や試験範囲、Bronze・Silverとの違い、取得メリットや学習方法まで幅広く紹介しました。
Java Goldは、Javaの文法知識にとどまらず、システム開発における応用的なスキル・理解が求められる資格です。そのため、資格を取得する際は計画的に準備をすることが求められます。
Java Goldを取得すると、上流工程やアーキテクト、テックリードなどへのキャリアアップにもつながります。フリーランスとして高単価案件を狙いたい場合も役立つでしょう。
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