マネーフォワードの評判は?サービスごとの特徴を個人事業主向けに紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

会計ソフト「マネーフォワード」は、主に家庭向けの家計簿アプリ「マネーフォワードME」と、ビジネス向けの会計サービス「マネーフォワード クラウド」の2種類を展開しています。

さらに「マネーフォワード クラウド」のなかにもいくつかの種類があり、確定申告や請求書の作成など、用途ごとにサービスが分かれています。そこでこの記事では、

に分けて、それぞれの評判や特徴、メリット・デメリットを紹介していきます。マネーフォワードの使い勝手を知りたい方や、どの会計ソフトを使うか悩まれている方はぜひ参考にしてください。

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目次

マネーフォワード クラウドとは?特徴・料金・機能を解説

まずは個人事業主や法人向けのサービス「マネーフォワード クラウド」について、その特徴や機能を確認しましょう。料金プランの種類についても解説します。なお、フリーランスが知っておくべき税金に関する知識を知りたい方は以下の記事も併せて参考にしてください。

フリーランスが支払う税金の種類とは?対策や払わないリスクも紹介

マネーフォワード クラウドのサービスの種類

マネーフォワード クラウドには複数のサービスが含まれていますが、ここでは個人事業主に関係のある以下4種類のサービスについて、それぞれの特徴を紹介します。

  • マネーフォワード クラウド確定申告
  • マネーフォワード クラウド経費
  • マネーフォワード クラウド請求書
  • マネーフォワード クラウド開業届

「クラウド確定申告」は、確定申告のデータ管理や書類の作成ができるサービスです。スマホアプリを使った確定申告にも対応しています。

「クラウド経費」は企業向けの経費管理サービスで、個人事業主でも従業員を雇っている場合に便利です。経費の申請や承認をスマホアプリで完結でき、事務作業の効率化ができます。

「クラウド請求書」は、見積書・納品書・請求書などの作成・送付ができるサービスです。あらかじめ用意されたテンプレートを使って、簡単に書類を作成できます。

「クラウド開業届」は、個人事業主としての活動を始める際に必要な「個人事業の開業・廃業等届出書」や「青色申告承認申請書」を作成できる無料のサービスです。

マネーフォワード クラウドのサービスごとの主な機能

ここでは、上で紹介したマネーフォワード クラウドの4種類のサービスのうち、「確定申告「経費」「請求書」の3つについて、その機能や特徴を解説します。

マネーフォワード クラウド確定申告の機能や特徴

マネーフォワード クラウド確定申告の主な機能・特徴は以下の通りです。

  • 銀行やクレジットカード明細と連携した仕訳入力
  • 確定申告書類の作成
  • e-Taxによる確定申告データの提出
  • マネーフォワードMEとの連携

「銀行やクレジットカードの明細データ」を簡単操作で取り込み、仕訳データとして入力できます。明細を見ながら手入力する手間を、大幅に削減できる機能です。

仕訳データから自動計算で確定申告書類の作成も可能。印刷して提出するだけでなく、e-Taxによる確定申告にも対応しています。

「マネーフォワードME」と連携すれば、口座情報や入出金データを家計簿と共有することも可能です。

マネーフォワード クラウド経費の機能や特徴

マネーフォワード クラウド経費の主な機能・特徴は以下の通りです。

  • 経費の申請・承認
  • キャッシュレス送金
  • BPOサービス

基本的な機能は、「経費の申請・承認」です。紙の書類をやり取りすることなく、スマホアプリを使って経費の申請・承認ができるので、経費処理のために出社する手間をカットできます。

会社のクレジットカードやスマホ決済と連携して、承認した経費の「キャッシュレス送金」も可能です。

必要に応じて、事務処理を外注する「BPOサービス」も利用できます。領収書のチェックや保管、請求書の受け取り・入力、従業員からの問い合わせ対応などの単純作業を外注できるサービスです。

マネーフォワード クラウド請求書の機能や特徴

マネーフォワード クラウド請求書の主な機能・特徴は以下の通りです。

  • 帳票作成
  • 帳票の送付・入金管理
  • 会計ソフトや販売管理システムとの連携

あらかじめ用意されたフォーマットに沿って入力するだけの簡単操作で、請求書・見積書・納品書などの帳票作成ができます。

作成した帳票をメールや郵送で送付し、入金状況の管理も可能。会計ソフトや販売管理システムとの連携もできるので、請求書の入金情報を自動的に反映できます。

マネーフォワード クラウドの各サービスの料金

個人で利用する場合には、上記で紹介した3つのサービスのいずれを利用する場合でも、以下の3つのプランから選択します。

プラン名料金(税抜)
パーソナルミニ月額980円(年額9,600円)
パーソナル月額1,280円(年額11,760円)
パーソナルプラス月額2,980円(年額35,760円)

引用元:マネーフォワード クラウド

基本プランの「パーソナル」では全ての機能が使えますが、「パーソナルミニ」では請求書の一括郵送や一括メール送信など一部の機能が制限されます。

上位プランの「パーソナルプラス」は、機能的には「パーソナル」と同じですが、操作方法の電話サポートサービスが追加されます。

経費精算の機能については従量課金ですが、従業員5名分までなら上記のプラン料金だけで利用でき、追加料金はかかりません。

個人事業主がマネーフォワード クラウドを利用するメリット・デメリット

費用をかけてマネーフォワード クラウドを導入するメリットはあるのでしょうか。デメリットと併せて確認しておきましょう。

マネーフォワード クラウドのメリット

マネーフォワード クラウドには主に以下のメリットがあります。

  • 仕訳データの自動取得ができる
  • e-Taxによる申告がしやすい
  • 電子帳簿保存法に対応

クラウド型会計ソフトの大きなメリットは、「仕訳データの自動取得」です。銀行やクレジットカードなど、データを取得できるサービスの種類も豊富にあります。

「e-Taxによる確定申告」が簡単にできることも魅力です。クラウド上に保管したデータを使ってそのまま自動計算し、必要なデータを送信できるので、確定申告の手間を削減できます。

またマネーフォワード クラウドは「電子帳簿保存法」に対応したサービスです。そのため帳簿や請求書を印刷して保管する必要がなくなり、紙の書類の保管スペースや管理の手間を削減できます。

マネーフォワード クラウドのデメリット

マネーフォワード クラウドの主なデメリットは以下の3つです。

  • 使用中はインターネット接続が必要
  • 機密情報をインターネット上に保管することになる
  • 完全な自動化はできない

マネーフォワード クラウドは、名前のとおりクラウド上(インターネット上)で動作します。そのためインターネット環境がない場所では使えないという点を覚えておきましょう。

また銀行やクレジットカードなどの機密情報をインターネット上に保管することになる点も、人によってはデメリットです。保管した情報は、高度なセキュリティによって守られていますが、どうしても不安に感じる人には向いていない可能性があります。

また「完全に自動化できる」と思って利用すると、「想定と違う」と感じるかもしれません。特にデータの自動取得の精度は完ぺきではないため、人間による確認や、少しの手直しは必要であると覚えておきましょう。

マネーフォワード クラウドに関する評判・口コミ

マネーフォワード クラウドの評判を知るために、Twitterの口コミ情報をいくつか確認しましょう。よい評判と悪い評判の両方を紹介します。

マネーフォワード クラウドのよい評判・口コミ

以下は「マネーフォワード クラウド確定申告」について、必要な書類をほぼ自動で作れることにメリットを感じている口コミです。使い始めた当初は分からない部分もあったようですが、すぐに使えるようになったことも分かります。

こちらも確定申告について、データ取得の速度と精度が高いという口コミ。インストール型の会計ソフトよりも便利で使いやすいとのことです。

マネーフォワード クラウドの悪い評判・口コミ

以下の口コミによると、「マネーフォワード クラウド確定申告」について、人によっては特定の部分で不便さを感じることがあるようです。無料のお試しなどを利用して、操作性が自分に合っているか確認しておきましょう。

次は「マネーフォワード クラウド経費」について、Excelと比べて操作性が悪く「使いにくい」という意見です。業務内容や好みによっては、「合わない」と感じる可能性もあることが分かります。

こちらはカレンダー部分の操作性が悪いという口コミ。こだわりのある部分についてはしっかり確認したうえで利用しましょう。

マネーフォワード クラウドの始め方・使い方

マネーフォワード クラウドは以下のステップで始めます。

  • 1. アカウント登録
  • 2. 事業者設定
  • 3. 連携データなどの設定

マネーフォワード クラウドのいずれのサービスを利用するとしても、まずは「アカウント登録」をします。ブラウザでマネーフォワード クラウドのページにアクセスして、「新規登録」のボタンから進み、メールアドレスやパスワードなどを入力するだけの簡単操作です。

次に「事業者設定」で、事業者名や業種区分などの基本情報を入力します。

後は利用するサービスごとに必要な「連携データ」を設定すれば利用開始です。クラウド確定申告の場合には、データを取り込む銀行やクレジットカードなどの連携を設定します。クラウド経費の場合は、経費精算の支払い元となる口座や経費科目の設定です。

マネーフォワードMEとは?特徴・利用方法・機能

次に、家庭向けの「マネーフォワードME」の特徴を見ていきましょう。主な機能と料金、使い始めるまでの流れを解説します。家庭向けといっても個人事業主・フリーランスとして働いている人にも役立つ機能が豊富です。

マネーフォワードMEの特徴

「マネーフォワードME」は、「お金の見える化」ができるアプリです。家計簿アプリとしてだけでなく、個人事業主がお金の流れを把握するためにも利用できます。

リサーチ企業が2020年に実施した調査によると、いくつかある家計簿アプリのなかで、マネーフォワードMEは利用率が第1位。

クレジットカード、銀行口座、電子マネーなど、複雑化している現代人のお金の動きを効率的に管理し可視化できる便利なアプリです。

マネーフォワードMEの主な機能と料金

マネーフォワードMEは無料で使えますが、月額500円(税込)の有料プランにすると、一部の機能制限が解除されます。無料でも以下の機能が利用可能です。

  • 金融機関との連携
  • ポイント・クレジットカード・電子マネーとの連携
  • 投資用口座との連携
  • レシート撮影でデータ化

「金融機関との連携」によって、銀行口座の入出金データなどを取得する機能です。連携できるのは銀行だけでも100行以上、その他労働金庫、信用金庫、信用組合にも対応しています。

通販サイトなどの「ポイント」や「クレジットカード」、バーコード決済を含む「電子マネー」とも連携可能です。

証券、FX、暗号資産などを扱う「投資用口座」との連携にも対応しています。

「レシート」をスマホで撮影するだけで、自動的にデータ化することも可能。現金による支払いの情報を取り込む際に役立ちます。

マネーフォワードMEに関する評判・口コミ

マネーフォワードMEについても、Twitterの口コミ情報をチェックしましょう。使いやすさや、導入効果などについて、よい評判と悪い評判の両方を紹介します。

マネーフォワードMEのよい評判・口コミ

以下は、家計簿をExcelで管理していた人が、マネーフォワードMEに移行した事例です。家計簿が自動的に作成できるようになり、効率化につながっていることが分かります。

こちらは、入力操作がしやすく、隙間時間に編集するにも便利という口コミ。通販サイトでの利用履歴を1ヶ所にまとめて管理できる点にも魅力を感じているようです。

そしてこちらは「自分が一番見やすい」ようにカスタマイズして便利に使っている事例です。設定項目を整理しておけば、工夫次第で分かりやすく管理できることが分かります。

マネーフォワードMEの悪い評判・口コミ

以下の口コミによると、リニューアルで操作方法に変更があると、「使いにくい」と感じる場合があるようです。その後「元に戻っていた」とのことで、運営側も利便性を高めるため常に工夫している様子がうかがえます。

人気の高いバーコード決済について、未対応なサービスが多いという点を不便に感じている人がいるようです。ただしPayPayについて、2021年12月の時点では、自動連携ではなく「電子レシートの読み取り」という代替機能が追加されています。

最後はクレジットカードの反映までには「数日から1週間」もしくはそれ以上のタイムラグがあるケースがあるという口コミ。ただしデータ上の「日付」については、実際に購入した日付との誤差を感じていないとのことです。

マネーフォワードMEを利用するメリット

マネーフォワードMEを導入することで、どのような効果があるのでしょうか。主なメリットを3つ紹介します。

連携しているサービスが豊富

マネーフォワードMEにデータを取り込める「連携先のサービス」が豊富にあります。

銀行やクレジットカードはもちろん、スマホの利用料金、通販サイトの購入履歴なども連携可能です。別々に管理していた各種ポイントや、複数の銀行口座、バーコード決済サービスなどを1ヶ所まとめて管理できます。

仕事用と家庭用など、複数の口座やクレジットカードを持っていることの多い個人事業主にとって便利なツールです。

家計簿・経費管理の手間を大幅に減らせる

家計簿を作る手間や、経費管理の作業を効率化できることも、マネーフォワードMEを導入するメリットです。クレジットカードやバーコード決済の履歴を自動で取り込みできるので、購入した物の内容や金額を入力する手間が省けます。

レシートの写真をデータ化する機能を使えば、現金で購入した物を経費入力するのも簡単です。レシートを持ち帰ってPCに手入力するなどの作業から解放されます。

資産状況を把握しやすい

マネーフォワードMEでは、資産の全体像を分かりやすく視覚化できます。

銀行の残高や購入履歴などのデータから自動計算し、リアルタイムで反映。グラフや数値で、現在の残高やお金の流れを分かりやすく把握できます。

特に個人事業主は、日用品の買い出しのついでに仕事の備品を購入するなど、お金の流れが複雑になりがちです。マネーフォワードMEを導入することで、細かいキャッシュフローを把握しやすくなります。

マネーフォワードMEを利用するデメリット

マネーフォワードMEのよい面だけでなく、注意点やデメリットについても把握しておきましょう。主な3つの点を解説します。

無課金では機能制限がある

マネーフォワードMEは無料で利用できますが、課金しない場合は一部の機能が制限されます。

例えば、データの閲覧可能期間は「1年まで」で、連携できる口座・サービスの数は「10件まで」です。「プレミアムサポート」など、他にもいくつかの機能・サービスが使えません。

月額500円(税込)のプレミアムサービスに契約すると、データの閲覧可能期間や、連携口座・サービスの数は「無制限」になります。

反映に時間がかかることがある

連携するサービスによっては、データの反映に時間がかかることがある点に注意が必要です。
例えばクレジットカードは、購入からデータ反映までに数日かかることがあります。データ反映までの日数は、カード会社や利用した店舗によってさまざまです。

マネーフォワードMEはリアルタイムでデータが反映されるのが魅力ですが、完全ではないという点は把握しておきましょう。

初期設定・ツールの設定がやや手間

使い始める際の初期設定に少しの手間がかかることも、1つのデメリットです。

初期設定では、銀行やクレジットカードの情報を入力する必要があります。生活用の収支と仕事用の収支を区別するなど、分かりやすい表示なるように工夫が必要です。

ただし一度設定してしまえば、その後はほとんど手間をかけずに利用できます。

マネーフォワードMEの利用をおすすめできる人

マネーフォワードMEの利用をおすすめできるのは以下のような人です。

  • レシートのデータ化をしたい人
  • 登録する口座が少ない人
  • リアルタイムでデータ更新したい人

現金での支払いが多い人など、「レシートのデータ化」をしたい人にはメリットが大きいといえます。

また「登録する口座やサービスの種類」が10件以内に収まる人は、無料プランの範囲で十分便利に使えるでしょう。

マネーフォワードMEは、有料プランにしなくても「リアルタイムでデータ更新される」点が特徴です。サービスによっては無料版だと更新頻度が低いことがあるため、この点を重視する人におすすめできます。

マネーフォワードMEの始め方・利用方法

マネーフォワードMEを利用する流れは以下の通りです。

  • 1. アプリのインストール
  • 2. アカウント登録
  • 3. 集計期間の設定
  • 4. 銀行・クレジットカードとの連携

スマホ・タブレットで利用するには、マネーフォワードMEの「アプリ」を、端末にインストールします。PCでWeb版を使う場合には、アプリのインストールは不要です。

「アカウント登録」を済ませたら、「集計期間」の設定です。毎月「何日から集計開始するか」を設定することで、自分にとって分かりやすい表示になるようカスタマイズできます。

次に銀行やクレジットカードなど「連携」の設定です。連携したいサービスを選び、必要なパスワードやIDなどを入力すると連携できます。

マネーフォワードMEについてよくある質問と回答

マネーフォワードMEの特徴やメリットについて、よくある3つの質問について、その回答をまとめました。

セキュリティ・安全性に不安はない?

マネーフォワードMEは高度なセキュリティによって保護されており、第三者機関によるセキュリティ評価もクリアしているため、安全性が高いといえます。

今はクラウドに機密情報を保存するのが当たり前の時代です。「クラウドにデータを保管すること自体」を不安に感じるのではなく、「このサービスのセキュリティに問題はないか」という点をチェックするのが基本です。

連携できるサービスの種類は?

マネーフォワードMEでは以下のサービスと連携できます。

  • 銀行
  • クレジットカード
  • 電子マネー
  • ポイント
  • 投資・証券
  • 携帯・スマホ料金
  • 通販サイト

2021年12月時点で2500を超えるサービスと連携可能です。「電子マネー」には、「au PAY」「LINE Pay」などのバーコード決済サービスも含まれます。

課金するメリットはある?

有料版のメリットはいくつかありますが、特に大きな違いは、登録できる「件数」と「データ閲覧可能期間」です。

課金しない場合、登録できるサービスの件数が「10件」、データ閲覧可能期間は「1年」までに制限されます。

他にも「広告の非表示」「データバックアップ保証」などの便利な機能が、有料版にすると利用できるようになる仕組みです。

まとめ

マネーフォワード クラウドは、個人事業主・フリーランスの確定申告や経費管理を効率化する便利なツールです。マネーフォワード MEは主に家庭向けのサービスですが、個人事業主の資産管理や、キャッシュフローの把握にも役立ちます。

作業を効率化するさまざまなサービスを利用して、大切な時間を有効に使っていきましょう。ITプロパートナーズは、「仕事探し」の時間と手間をカットするためにご活用いただけるサービスです。マネーフォワードと併せて、ご利用をご検討ください。

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