こんにちは、 ITプロマガジン です。
プログラミング言語の中でも、Javaは1990年代から使用され、今もなお人気があるプログラミング言語です。
Javaを使うプログラマーの人口が多いことから、高単価の案件やプロジェクトに参加する際には、自身のスキルがどの程度のレベルなのかを証明する場面も出てくると思います。
本記事では、「Javaプログラマーに有効な資格ってなんだろう」と疑問をお持ちの方に向けて、
- Javaの資格でおすすめの試験
- Javaの資格取得におすすめの参考書や学習サイト
- Javaの資格を取るメリット
について分かりやすく紹介していきたいと思います。
これからJavaの勉強を始めようと考えている方から、転職や昇給のためにJavaの資格取得を考えている方は、ぜひ本記事の情報を参考にして資格取得に向けての学習を始めましょう。
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目次
Javaの資格が取れる3種類の試験
Javaには大きく3つの人気資格試験が存在します。
- Oracle認定Javaプログラマ
- Javaプログラミング能力認定
- Android技術者認定試験
の3つです。
これらのJava人気資格について、それぞれの試験概要や難易度を詳しく紹介していきたいと思います。
Oracle認定Javaプログラマ
試験レベル | ・Bronze(ブロンズ) ・Silver(シルバー) ・Gold(ゴールド) |
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運営団体 | Oracle社 |
資格区分 | 民間資格 |
公式サイト | 日本オラクル社 |
Javaの資格試験といえば最初に名前の挙がるのが「Oracla認定Javaプログラマ」です。
Javaの開発元であるOracle社が提供するベンダー資格で、世界共通で通用する資格として人気があります。
Oracle認定Javaプログラマには3つのレベルが提供されており、Bronze・Silver・Goldの3段階でスキルを判定します。
Bronze・Silverに関してはどなたでも受験可能ですが、Goldに関してはSilverに合格済みであることが条件となります。
ここからはそれぞれのレベル毎に、受験内容について確認していきましょう。
Bronze(ブロンズ)
試験料 | 13,600円(税抜き) |
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受験環境 | ・ピアソンVUE公認テストセンター ・オンライン |
試験時間 | 65分 |
出題数 | 60問 |
解答方法 | 選択問題 |
Bronzeレベルでは、初心者を対象とした基礎的な内容を中心に問題が出題されます。
Java言語の基本的な文法問題をはじめ、オブジェクト指向に関する知識の確認など、実務経験ありのプログラマーであれば無勉強での合格も十分に可能なレベルの試験内容となります。
Silver(シルバー)
試験料 | 26,600円(税抜き) |
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受験環境 | ピアソンVUE公認テストセンター |
解答方法 | 選択問題 |
試験時間 | 65分 |
出題数 | 60問 |
合格ライン | 60% |
Silverレベルでは、中級者を対象とした内容の問題が出題されており、実際に開発現場で活用されているような実務的な内容の問題が多くなります。
Silverレベルに関してもJavaの基本的な文法からオブジェクト指向プログラミングに関する知識を中心に、Bronzeよりもより深い内容が問われる試験となります。
Gold(ゴールド)
試験料 | 26,600円(税抜き) |
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受験環境 | ピアソンVUE公認テストセンター |
解答方法 | 選択問題 |
試験時間 | 150分 |
出題数 | 85問 |
合格ライン | 65% |
最上級レベルにあたるGoldレベルでは、実務経験3年以上を想定した試験内容となっており、デザインパターンなどの設計手法から実装・開発における知識まで幅広い内容が出題されます。
Java 8より導入されているラムダ式やファイルの入出力などの応用技術に関しても出題されており、より高度なレベルでの知識が確認される試験となります。
Javaプログラミング能力認定
試験レベル | ・3級 ・2級 ・1級(実技試験) |
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運営団体 | サーティファイ情報処理能力認定委員会 |
資格区分 | 民間資格 |
公式サイト | サーティファイ認定試験事務局 |
Javaプログラミング能力認定は、様々な情報処理能力認定を行なっているサーティファイが主催・認定する資格試験です。
Javaプログラミング能力認定の特徴として、1級では実技試験が導入されている点にあります。
他の資格試験では、主に筆記試験や選択問題の試験が中心となっていますが、Javaプログラミング能力認定試験では、より実務寄りのスキルを証明するため、実技試験が設けられています。
3級
試験料 | 5,200円(税込) |
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受験環境 | 公開試験会場 |
解答方法 | 筆記試験(多岐選択解答形式・マークシート形式) |
試験時間 | 60分 |
合格ライン | 60%以上 |
Javaプログラミング能力認定の3級に関しては、Javaに関する基本的な知識を有し、簡単なプログラムが書けるスキルを証明するための資格試験となります。
オブジェクト指向についての基本的な概念を理解しているかなど基礎的な部分を中心に出題されます。
2級
試験料 | 6,400円(税込) |
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受験環境 | 公開試験会場 |
解答方法 | 筆記試験(多岐選択解答形式・マークシート形式) |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 60%以上 |
Javaプログラミング能力認定の2級に関しては、Javaに関する一般的な知識を有し、小規模なプログラムが適切に書けるスキルを証明するための資格試験となります。
オブジェクト指向に関する一般的な概念を理解しているかが問われ、3級よりも深い知識が問われます。
1級(実技試験)
試験料 | 7,800円(税込) |
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受験環境 | 公開試験会場 |
解答方法 | 実技試験 |
試験時間 | 150分 |
合格ライン | 60%以上 |
Javaプログラミング能力認定の1級に関しては、他の試験と大きく異なる試験方式が採用されています。
事前に公開されているテーマプログラムに対する仕様変更、仕様追加に対応したプログラム作成および変更仕様書の作成を行う試験となります。
Android 技術者認定試験
試験レベル | ・アプリケーション ・プラットフォーム |
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運営団体 | 一般社団法人 IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会 |
資格区分 | 民間資格 |
公式サイト | 一般社団法人 IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会 |
Android技術者認定試験制度では、「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2つが用意されており、ご自身の専門分野に応じたスキルの認定を受けることが可能な資格試験です。
また、本試験ではETSSやETECといった組み込み関連の制度とも連動しており、単にAndroid関連のスキルを証明するためだけでなく、組み込み技術者としてのスキルを証明することも可能となっております。
それぞれの試験レベルについて確認していきましょう。
アプリケーション
試験料 | 15,000円(税抜き) |
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受験環境 | ・全国のテストセンター ・CBT(コンピューターでの受験) |
解答方法 | 四肢択一 |
試験時間 | 90分 |
出題問数 | 70問 |
合格ライン | 70%以上 |
アプリケーション試験では、Androidアプリケーション構築する際の知識やリリースまでの手法、開発やデバッグの支援機能など、アプリケーション開発に特化した内容の試験となっています。
Androidソフトウェア開発の実力を証明したい方には、アプリケーション試験の受験をおすすめ致します。
プラットフォーム
試験料 | 15,000円(税抜き) |
---|---|
受験環境 | ・全国のテストセンター ・CBT(コンピューターでの受験) |
解答方法 | 四肢択一 |
試験時間 | 90分 |
出題問数 | 70問 |
合格ライン | 70%以上 |
プラットフォーム試験では、Androidシステムのアーキテクチャやリソースファイルなどの知識も問われますが、プラットフォームよりな知識が多く問われ、電源管理やビルドシステム・カーネル、ライセンスなどの知識を含めた問題が出題されます。
Java資格試験の難易度・受験料・受験者を比較
試験名 | Oracle認定Javaプログラマ | Javaプログラミング能力認定 | Android 技術者認定試験 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
資格区分 | ベンダー資格 | 民間資格 | 民間資格 | ||||||
階級 | Bronze | Silver | Gold | 3級 | 2級 | 1級 | アプリケーション | プラットフォーム | |
合格率 | 非公開 | 64,1%(2018年度平均) | 不明 | 不明 | |||||
試験料 | 13,600円(税抜き) | 26,600円(税抜き) | 26,600円(税抜き) | 5,200円(税込) | 6,400円(税込) | 7,800円(税込) | 15,000円(税抜き) | ||
受験環境 | オンライン | テストセンター | テストセンター | テストセンター | |||||
解答方法 | 選択方式 | 選択方式 | 実技 | 選択方式 | |||||
受験者数 | 非公開 | 65,943名(2022年3月31日時点) | 過去4年国内だけで約4000人以上(2015年時点) |
上記の表はJava資格のそれぞれの難易度・受験料・受験者をまとめた表になります。
Oracle認定Javaプログラマの受験者は非公開となっていますが、Java開発元であるOracleが直接行っている資格試験であること、試験が世界中で実施されていることから多くの受験者がいることが予想できます。
また難易度は、Oracle認定JavaプログラマとAndroid技術者認定試験は非公開となっていますが、Oracle認定Javaプログラマが60%前後、Android技術者認定試験45%前後と言われています。
これらを考慮し、資格の取りやすさの観点だけで見るとJavaプログラミング能力認定と言えるのではないでしょうか。
Javaの資格で1番おすすめはOracle認定Javaプログラマ
ここまでJavaの資格について紹介しましたが、あなたが今Javaの資格を取るのであれば、Oracle認定JavaプログラマのSilverを受験することをおすすめします。
理由としては、Javaの開発元であるOracleが提供する資格試験ということもあり、知名度も他の試験に比べて非常に高く、全世界で通用するといった点が挙げられます。
受講料自体は少し高めに設定されていますが、就職や転職・昇給などにおいても実績として評価されやすく、Javaの資格を取得したいと考えるエンジニアの皆さんには最もおすすめ出来る資格です。
BronzeレベルではJava初学者向けの試験とされている部分もあり、企業によっては評価されないケースもあります。
これからOracle認定Javaプログラマの資格取得を目指す方は、ぜひSilverレベル以上の認定を受けられるように学習を進めましょう。
バージョンについて少し触れると、開発現場ではまだJava SE8が主流ではありますが、2022年10月21日時点で、Oracle認定Javaプログラマ試験の最新バージョンはSE11となっています。
会社からの指定などがない限りは、SE11のバージョンが主流となりますのでSE11を受験することをおすすめします。
特に受験資格がないという意味でも、Silverの獲得を目指すことはコストパフォーマンス的にも優れていますので、ぜひSilverレベル以上の認定獲得を目指していきましょう。
Java資格取得のための勉強法
Javaの資格を取得するためには、少なからず試験勉強をする必要があります。
参考書や問題集、学習サイトを使用した勉強など方法は様々ですが、どれか1つの方法で学習するのではなく、全ての方法で学習するのが最も効率的な学習方法です。
ここからは、それぞれの学習方法について詳しく紹介していきます。
- 問題集・参考書で勉強
- 学習サイトで勉強
問題集・参考書
資格試験対策をする上で、最も基本となる勉強方法が問題集と参考書を使用した学習です。
Javaの資格試験も例外ではなく、参考書で確認した内容の問題集を解くことで記憶に定着させる学習方法が最も一般的となります。
ここからは、本記事でおすすめする問題集と参考書をご紹介しますので、ぜひ書籍購入時の参考にしてみてください。
スッキリわかる Java入門
未経験方から初心者プログラマまでを対象とした、入門書的な一冊です。
Javaの基本文法から業務で絶対に必要となる知識が凝縮されており、これからJavaエンジニアとして活躍しようと考えているエンジニア必読の一冊です。
やさしい Java
Javaの入門書の中でも、トップクラスの人気を誇る一冊です。
図解が多く用いられており、完全初心者の方にもわかるように説明されている点が特徴です。
サンプルコードも多数掲載されており、実際に手を動かしながらJavaの基礎知識を学ぶことが可能となっております。
Oracle認定資格教科書 Javaプログラマ SE11(Bronze・Silver・Gold)
Oracle認定Javaプログラマ試験用の参考書としてリリースされています。
Bronze・Silver・Goldとレベル毎の参考書が提供されており、Oracle認定Javaプログラマの資格試験を受けようと考えている方はもちろん、他の資格試験を目指す方にも十分に活用できるおすすめの一冊です。
サンプルコードは全てダウンロード可能なため、実際に動作を確認しながら学習を進めていくことが可能です。
徹底攻略 Java SE11 問題集(Bronze・Silver・Gold)
Oracle認定Javaプログラマ試験用の問題集としてリリースされている一冊です。
こちらも参考書同様、Bronze・Silver・Goldのレベル毎に問題集が提供されています。
豊富な問題の掲載はもちろん、問題に対する解説もしっかりと掲載されており、また本試験と同じ構成の総仕上げ問題が2回分掲載されているなど、これ一冊で試験対策を行えるような充実の内容となっております。
学習サイト
Javaの学習は、参考書や問題集などの書籍だけでなく、インターネット上の学習サイトでも効率的に学ぶことが可能となっています。
本記事では、人気のあるサイトを中心に海外サイトも含めて、おすすめの学習サイトを3つ紹介していきたいと思います。
TECH Projin Java練習問題
Oracle認定Javaプログラマ試験対策の問題が豊富に掲載されているWebサイトです。
問題のアップデートも頻繁に行われており、最新情報を入手する意味でも優れた学習サイトです。
Oracle認定Javaプログラマ資格取得を目指す方はもちろん、Javaに関する知識の確認としても非常に役立つサイトです。
北ソフト工房 Java練習問題集
古くから提供されているサイトで、Javaをはじめ様々なプログラミング言語の練習問題が掲載された学習サイトです。
掲載されている問題としては、基礎的な構文を問う問題が多く、Javaの学習をはじめたばかりのエンジニアの方にもぜひ活用して頂きたいサイトとなります。
公式サイト: 北ソフト工房 Java練習問題集
CodingBat
CodingBatは海外のサイトのため、全て英語となってしまいますが、問題の数が他の学習サイトと比較してかなり多く、たくさん問題を解きたい方には非常にオススメ出来るサイトとなっています。
実際にコードを打ち込んで、Web上で結果の判定を行なえるため、より実践的な技術が身に付くおすすめのサイトとなります。
公式サイト: CodingBat
Javaの資格を取る価値・メリットを紹介
最後に、Javaの資格を取ることで得られる価値やメリットについてご紹介します。
本記事で紹介したJavaの資格は、間違いなく取っておいて損することのない資格です。
資格を持つことで得られる価値やメリットを知っていることで闇くもに資格勉強をするよりも資格獲得に向けてのモチベーションにも繋がっていきます。
ご自身がなぜ資格を取った方が良いのかを今一度確認した上で資格獲得に向けて学習を進めていきましょう。
就職・転職に有利になる
Javaの資格は就職・転職でももちろん有利となります。
特に実務未経験の方やご自身のポートフォリオをお持ちでない方は、ご自身のスキルを証明する方法が他にないため、資格は非常に有効なアピール方法となります。
企業側から見ても、資格を取得しているということは最低限の知識を身につけていることが確認出来ますので、何も持っていない他の候補者よりも間違いなく有利になります。
資格の取得だけで就職・転職が確実になるわけではありませんが、最も確実かつ平等にご自身のスキルが証明出来る方法であるため、企業側からも好意的に受け取られる可能性が高いでしょう。
スキルアップにつながる
Javaの資格を持っていれば一定のスキルの証明になるだけでなく、業務で得られなかった知識や技術を体系的に整理することができます。
会社での実務経験があったとしても、知識や技術は偏ってしまいがちです。
Java関連の資格勉強をすることで、今まで認識の浅かった部分や今ある知識を再確認し、網羅的に勉強することになるため結果的にスキルの向上につながります。
給与アップにつながる
企業によっては資格を持っていることで資格手当として毎月一定額の給与を支払う会社もあります。また、資格獲得に向けての学習手当や受験料を支給してくれる会社も存在します。
一度の受験で5,000円〜25,000円以上の受験料を支払わなければならないと思うと受験のハードルがさらに高く感じられますよね。
資格があることで社内にて評価され、給料アップに繋がるのであれば、先を見越して資格を取るメリットは大いにあると言えます。
まとめ:Javaの資格は就職・転職に有利
本記事ではJavaの資格について、様々な情報を紹介してきました。
結論として、Javaの資格を取得することは、どのレベルのエンジニアの方にも非常におすすめです。
ここまで紹介してきた通り、未経験者の方がご自身のJavaに関する知識を証明するために役立つことはもちろん、就職・転職の際にも企業側がスキルを判定する基準として資格を保持しておくことは、選考で非常に有利となります。
本記事でJavaの資格に興味を持たれた方は、Javaの資格取得に向けた学習をぜひはじめてみてください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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