Pythonの資格一覧を紹介!難易度や試験内容、勉強方法も解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

Pythonはプログラミング言語のなかでも人気があり初心者でも学習しやすい言語です。そのため、初心者からでもきちんと勉強すれば資格取得を目指せます。

しかし、Pythonにはどのような資格があるのか?どの資格を取得するのがよいのか?など悩まれている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事ではPythonの資格の種類や試験概要、効率的な勉強方法まで解説します。

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Pythonとは?

Pythonは人気が高いプログラミング言語の1つです。初心者でも内容が分かりやすいため、習得難易度も高くありません。AI(人工知能)開発や、Webアプリケーション、ゲームの開発にもPythonが使われています。

Pythonが使われているサービスの例は以下の通りです。

  • YouTube
  • Dropbox
  • Instagram

読み書きのしやすさが特徴で、別の人が作ったプログラムでも読みやすく便利なライブラリも豊富なのでコードの記述量が少なく済みます。

Python(パイソン)とは?言語の特徴を初心者向けにわかりやすく解説

【国内】Python資格の試験内容・難易度

日本国内で取得できるPython関連資格は、基礎から実践レベルまで幅広く用意されています。Pythonエンジニア育成推進協会が主催するPythonエンジニア認定試験4種を含む、それぞれの試験の詳細を見ていきましょう。

Python3エンジニア認定基礎試験

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間60分
合格ライン7割正解
難易度★★☆☆☆
出題範囲・基礎文法
受験料・一般価格:11,000円(税込)
・学割価格: 5,500円(税込)
勉強時間3~6ヶ月

Python3エンジニア認定基礎試験」は、比較的挑戦しやすい難易度です。基本的な内容を中心とした問題構成のため、認定テキスト「Pythonチュートリアル」をもとに学習計画を立てて準備すれば十分に合格を狙えます。

出題は認定テキストの各章から幅広くなされ、特に「気楽な入門編」「制御構造ツール」「データ構造」の分野からの出題頻度が高い傾向です。

Python3エンジニア認定データ分析試験

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間60分
合格ライン7割正解
難易度★★★☆☆
出題範囲・数学の基礎
・データ分析
受験料・一般価格:11,000円(税込)
・学割価格: 5,500円(税込)
勉強時間1週間~1ヶ月

Python3エンジニア認定データ分析試験」は、Python3エンジニア認定基礎試験と比較すると難易度が高く、データ分析に関する知識が重視される傾向です。

認定テキストは「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」で、試験問題の約7割が「ライブラリによる分析実践」から出題されています。

Python3エンジニア認定実践試験

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間75分
合格ライン7割正解
難易度★★★☆☆
出題範囲・実務能力
受験料・一般価格:13,200円(税込)
・学割価格: 6,600円(税込)
勉強時間1ヶ月程度

Python3エンジニア認定実践試験」も、Python3エンジニア認定基礎試験と比べると高難易度となっています。認定テキストは「Python実践レシピ」です。

試験ではPython開発全般における設計手法や性能面への理解が求められ、各種ライブラリに関する内容も出題されます。

Python3エンジニア認定データ分析実践試験

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間75分
合格ライン7割正解
難易度★★★★☆
出題範囲・実践的なデータ分析力
受験料・一般価格:13,200円(税込)
・学割価格: 6,600円(税込)
勉強時間1~2ヶ月

2024年9月から開始された「Python3エンジニア認定データ分析実践試験」は、Pythonエンジニア認定データ分析試験の上位にあたる試験です。

認定テキストは「Pythonデータ分析 実践ハンドブック 実務で使えるデータ加工のテクニック」で、実践的なデータ分析スキルが問われます。

Pythonとネットワークの自動化基礎検定

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間60分
合格ライン7割正解
難易度★★★☆☆
出題範囲・ネットワークの自動化
受験料11,000円(税込)
勉強時間1~3ヶ月程度

Pythonとネットワークの自動化基礎検定」では、Pythonを活用した、ネットワーク自動化の構築・運用のために必要な基礎知識やスキルが問われます。認定テキストは「Pythonによるネットワーク自動化の教科書」です。

ネットワークエンジニアとして、数年の実務経験があれば取り組める難易度といえます。

Python Zen & PEP 8 検定試験

出題形式・試験方式WBT方式
試験時間60分
合格ライン7割正解
難易度★☆☆☆☆
出題範囲・Pythonの設計思想
・標準的なコーディング規約
受験料無料
勉強時間数時間程度

Python Zen & PEP 8 検定試験」は、Pythonを取り扱う際の心得や規約に関する試験です。比較的取得が容易で受験料が無料であるため、気軽にチャレンジできる資格として人気があります。

【海外】Python資格の試験内容・難易度

Python Certificationsは、「OpenPCEP Python Institute」というポーランドの非営利団体が運営する海外の資格です。

以下では、4段階に分けて試験内容・難易度の特徴を解説します。

PCEP

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間40 分
合格ライン7割正解
難易度★★☆☆☆
出題範囲・基礎文法
受験料69米ドル(税抜)

PCEP」は、Pythonの基礎的な知識を問う内容が、英語やスペイン語で出題されます。学習教材は、「Python Essentials 1」「PCAP Programming Essentials in Python」となっています。

PCEPの難易度はPython3エンジニア認定基礎試験と同等レベルです。英語力が必要ですが、国際的にPythonの知識レベルが証明できるため、海外でPythonを扱う仕事をしたい場合に取得するとよいでしょう。

PCAP

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間65 分
合格ライン7割正解
難易度★★★☆☆
出題範囲・基礎文法
・オブジェクト指向プログラミングの基礎理論
・モジュールの使い方
受験料295米ドル(税抜)

PCAP」は、Pythonを活用して実務をこなすためのスキルが求められる試験で、PCEPよりも難易度は上がります。学習教材は「Python Essentials 2」や「PCAP Programming Essentials in Python」で、合格によってアソシエイトレベルの技術力を有していることを証明可能です。

PCPP1

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間65 分
合格ライン7割正解
難易度★★★★☆
出題範囲・数学や工学の知識
・ファイル処理
・GUIプログラミング
受験料295米ドル(税抜)

PCPP1」は、受験するためにPCAPの合格が前提となっている上位資格で、学習教材は、「Python Advanced 1~5」です。

Pythonを使ったデータ分析や、ソフトウェアの設計・構築に関する内容が、より専門的かつ高度なレベルで問われます。チームのリーダーやプロジェクトマネジメントに携わる人に、おすすめの資格です。

PCPP2

出題形式・試験方式CBT方式
試験時間65 分
合格ライン7割正解
難易度★★★★★
出題範囲・Pythonでのパッケージ構築と配布手法
・代表的なデザインパターンの活用
・データベース操作
・ネットワークプログラミング
受験料295米ドル(税抜)

PCPP2」を取得すると、Pythonに関する、専門知識と高度なスキルを備えたプロフェッショナルであると証明できます。なお、PCPP2を受験する際は、あらかじめPCAPおよびPCPP1の両方に合格しておかなくてはいけません。

Pythonの資格取得が「意味ない」と言われる理由

Pythonの資格を取得しても「意味ない」という人は、資格の特性や評価のされ方に注目しています。詳細を見ていきましょう。

国家資格ではない

本記事で紹介したPythonの資格は、国家資格ではありません。資格に詳しくない人からすると、国家資格より価値が低いと感じる場合もあるでしょう。

ただし、技術系の採用担当者や現場のエンジニアであれば、資格の内容や難易度を適切に評価してくれると考えられます。

比較的容易に資格を取得できる

Pythonの資格のなかには、短期間の学習で合格できるものも存在します。特に基礎的な内容を扱う試験は、プログラミング経験者にとって難易度が低く感じられるでしょう

ただし、基礎力や勉強への熱意をアピールするためには、資格取得が効果的といえます。

実務では実践的なスキルも求められる

開発の現場では、単純な文法知識だけでなく多岐にわたる実践的な技能が必要とされます。一方で、Pythonの資格には、基礎文法やライブラリの使用方法が中心となったものが多く、実務レベルの対応力を反映することは難しいでしょう。

それでも、体系的な知識の習得や、チーム内での技術レベルの標準化を目的とするなら、資格取得には一定の価値があると考えられます。

Pythonの資格取得のメリット

Pythonの資格取得のメリットを解説します。プログラミングスキルの向上とキャリアアップを目指すなら、Pythonの資格取得が効果的です。

体系的に学べる

資格取得を通じて、Pythonの知識を体系的に習得できます。独学では、自分の興味のある分野や必要に迫られた部分から取り組むことで、理解が断片的になってしまいがちです。

一方、資格取得のためのカリキュラムやテキストは、初心者から上級者まで段階的に理解を深められるよう設計されています。基本から応用まで、Pythonに関する必要な知識が漏れなく組み込まれているため、着実に知識やスキルを積み上げられるでしょう。

給与アップにつながる

資格の有無は人事評価が一番しやすい判断材料になります。そのため、毎月の給与アップに直接関係する場合も多い傾向です。少なくとも資格を取得していて損はないでしょう。

また、会社によっては資格を取ると資格手当が貰えることもあるので臨時手当を受けられる可能性もあります。

転職・案件獲得に有利

IT業界の転職を考えた場合、その人の実力がすぐに分かる基準として資格が挙げられます。

もちろん、面接で話をしていけば分かることも多くありますが、書類選考などでは過去の実績を上手にアピールするのは難しいでしょう。

資格があれば、ある程度の知識や経験が書類からも予測され、面接へとつながることも多くなり、転職活動が有利に進みます。

また、資格を保有していると、案件の受注においても有利に働くケースが少なくありません。応募時に資格があれば、ほかの候補者との差別化要素となります。ポートフォリオに資格を掲載しておくと、企業側からスカウトされる可能性も高まるでしょう。

自身の実力を確認できる

資格試験は合否に関わらず、現時点での自身のPythonへの理解度や実力を確認できます。

Pythonに限りませんが、プログラミングの勉強は成果が分かりにくいものです。資格に合格すれば実力が認められたと実感でき、より上位の資格を取得するための学習意欲も湧くでしょう。

不合格だとしても、自身の足りない知識が何なのかを確認できるよい機会になります。「応用力を身につけるレベルには至っておらず、まだ基礎を固める必要がある」などと自身を客観視できれば、回り道のように見えても一歩一歩実力を高められます。

Pythonの資格の勉強方法

Pythonの資格を取得するには、自身に合った勉強方法の選択が重要です。認定テキスト・公式対策コースから学習サイト、スクールまで、勉強方法を紹介します。

認定テキスト・公式対策コースで学習する

Pythonエンジニア育成推進協会が提供する各資格試験では、試験ごとに指定された認定テキストがあります。試験問題は認定テキストの内容を基準として作成されるため、合格を目指すには該当するテキストでの勉強が不可欠です。

一方、Python Certificationsが実施する資格試験においては、公式の対策コースを利用するとよいでしょう。しかし、Python Certificationsの資格取得を目指す場合は、勉強段階でもある程度の語学力が前提となります。学習を通じて、技術英語も高める意識で取り組むとよいでしょう。

学習サイトを利用する

Pythonは学習サイトでも学習できます。学習サイトは数が多く、無料で閲覧できるものもあります。ネットが通じる環境であればどこでも学習でき、参考書と比べると更新が早い傾向です。

例えば、「PyQ」はPythonエンジニア育成推進協会から参考教材として認定されています。「DIVE INTO EXAM」は無料登録することで、PythonやRubyを始めとするプログラミング言語の模擬試験がオンラインで受講可能です。

以下の学習サイトもあるので、参考書と併用して学習を進めましょう。

スクールを活用する

スクールの活用は、学習サポート体制が整っている点がメリットといえます。独学では、疑問を解消できないために挫折する人が少なくありません。一方スクールなら、カリキュラムに沿って無理なく知識を積み重ねていけるうえに、疑問点はその場で講師に質問して解決可能です。

Pythonエンジニア育成推進協会では、「認定スクール」の一覧を公開しています。個人を対象としたコースを提供している認定スクールもあるので、学習スタイルや目標に合ったスクールを探してみるとよいでしょう。

Pythonや資格に関するQ&A

Pythonエンジニアとして資格以外に求められるスキルや、海外の資格取得がおすすめの人について解説します。

資格以外に必要なスキルは?

Pythonエンジニアに求められるスキルや経験は以下のとおりです。

  • フレームワークやライブラリのスキル
  • データ分析のスキル
  • インフラ環境のスキル
  • コミュニケーションスキル
  • Pythonを用いた開発経験

フレームワークやライブラリのスキルでは、Djangoなど実務で頻繁に使用されるツールの習得が重要です。

データ分析分野なら、AI・機械学習、数学、クラウド技術の知識に加え、大量データの処理経験、情報収集力も重視されます。

インフラ関連では、PythonとLinuxを組み合わせた開発経験があると有利です。

コミュニケーションスキルは、ほかのエンジニアとの連携やマネジメント業務に欠かせません。

なお、資格は知識の証明になりますが、Pythonを用いた実際の開発経験が何より重要です。

海外の資格はどんな人におすすめ?

Python関連の海外の資格は、将来的に海外での就職や転職を考えている人におすすめです。国際的に認知度の高い資格を取得することで、グローバル企業での採用選考において有利に働く可能性があります。

また、学習過程では英語での技術文書や教材に触れるため、プログラミングスキルと同時に英語力も向上させられるでしょう。

Pythonの将来性は?

Pythonは将来性の高いプログラミング言語です。

汎用性が高いPythonは幅広い用途に対応でき、豊富なフレームワークやライブラリによって開発効率も優れています。AIや機械学習分野では、特に需要が見込まれるでしょう。Pythonスキルを持つエンジニアの需要も高まると考えられます。

まとめ

Pythonの資格は、基礎的なものから専門性が高いものまで充実しています。

国内の資格であれば、Python3エンジニア認定基礎試験やPython Zen & PEP 8 検定試験から取り組み、徐々にステップアップしていくとよいでしょう。将来的に海外で活躍したい人は、Python Certificationsの取得もおすすめです。

資格を取得するとともに実務経験を積むことで、将来性の高いPythonエンジニアとしてのスキルを身につけましょう。

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