テストエンジニアの平均年収は?給料アップの具体的なポイント

テストエンジニアの平均年収は低い?今よりも年収を上げる方法を徹底調査!

こんにちは、ITプロマガジンです。

テストエンジニアは他のエンジニアに比べて年収が低いと言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。ITエンジニアといえば、SEやプログラマーを思い浮かべますが、その中にテストエンジニアというポジションがあります。

テストエンジニアもシステム開発において重要な役割を担っています。にも関わらす年収が低いというイメージには、テストエンジニアとテスターを一括りにしたイメージがあるからです。求人で時給1,000円程度のテスター募集を見かけることも多いですよね。

しかし、テスト項目を実行するテスターと、システムを理解して漏れのないテスト項目を作るテストエンジニアとは大きな違いがあります。システムを網羅し、漏れのないテスト項目を作成するテストエンジニアは年収も決して低くなく、年収を1,000万円まで高める方法もあるのです。

そこでこの記事ではテストエンジニアの年収と収入アップのポイントを解説します。

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テストエンジニアの平均年収

年度テストエンジニアの平均年収全職種の平均年収
最新年度500万円432万円
※データは編集部が独自調査で算出してものです。

テストエンジニアの年数にもよりますが、経験5年程度になれば平均年収は約500万円ほどです。全職種の平均年収と比べても高い年収を得られるテストエンジニアは、IT技術者としての豊富なスキルを持っています。

SEの平均年収である550万円と比べても遜色のない年収のテストエンジニアは、テスト項目を実行していく業務よりも、システム全体の把握し、ソースを読むスキルで漏れのないテスト仕様書を作成するスキルが必要なのです。

システムは今、様々な分野において導入されており、これからも様々なシステムが構築されます。システムを完成させるために必要なのはあらゆる角度からシステムを見るテストエンジニアのスキルです。

システムがある限りテストエンジニアの需要は減らず、経験を重ねることで、スキルに応じて年収も上がっていくのです。

テストエンジニアが年収を上げる方法

テストエンジニアが年収を上げるには、システム全体を知り、詳細な動きやユーザーのオペレーションを想定できるまでの経験やスキルが必要です。

テストエンジニアとして年収を上げるためには、以下のようなスキルを身につける方法が近道です。

  • システムを仕様書から理解する
  • プログラム言語の知識を増やす
  • 様々な角度からシステムを見る

システムを仕様書から理解する

システムの仕様書を理解することは、テストエンジニアにとって重要なことです。システムの概要を理解しただけでは、網羅したテスト仕様書を作成することはできないでしょう。

ひとつひとつのプログラムが何のために、どのように動くのかを理解することで、テストすべき様々な観点をチェックすることができます。

SEのポジションを経験しておくと、テストすべき項目やテスト仕様書で漏れそうな項目も把握することができます。システムの仕様書を作成する立場を経験しておくに越したことはありません。

プログラム言語の知識も増やす

プログラミングで使われる言語も知っておく必要があります。
これは、プログラミング言語ごとのクセを把握するためです。言語別のクセを知ることで、システムの思わぬ動きも包括したテスト仕様書を作成することができるようになります。

ソースが読めるということは、システムの正常な動きやエラーへのルート、例外処理などを漏れなくチェックすることができるのです。

様々な角度からシステムを見る

システムのテスト仕様書を作成するとき、システム仕様書にある全てのルートを網羅しても完璧とは言えません。システムはユーザーが使うものであり、オペレーションをするのはユーザーです。

作り手が想定する操作は、どうしても“システムを知っている人”の目線で構築されます。実際にユーザーへ納品した後に、思いもよらない操作をされることは日常茶飯事です。

もちろん、プログラムには例外処理が入っていますが、それでも予期せぬオペレーションは発生します。

テストエンジニアは、“ユーザーが扱う”という視点を持ち、様々な角度からテストパターンを検証する必要があるのです。

テストエンジニアが年収1,000以上を目指す方法

テストエンジニアが年収1,000万円以上を目指す方法には、以下のような方法があります。

  • SEまでのキャリアを積む
  • 大規模システム案件
  • 資格取得を目指す

キャリアを積むことや規模の大きなシステム案件を多く経験すること、資格の取得もスキルの指標となります。

SEまでのキャリアを積む

テストエンジニアとして1,000万円以上を目指すならば、テスト経験にとどまらず、システム開発における工程をすべて知らなければなりません。

テスターやプログラマーからキャリアを積み上げ、SEとしての上流工程も経験しておきましょう。

様々なシステムに関わりキャリアを積むことで、テストすべき項目は把握できますし、ユーザーとの折衝することで、ユーザーがシステムをどのように扱うかという勘も養われます。

大規模システム案件

IT技術者が年収1,000万円以上を目指すには、より多くのプロジェクトでスキルを身につけ、大規模システム案件も経験しておくことが必要です。それはテストエンジニアも同じなのです。

大規模システム案件を経験するということは、無数のテストパターンをロジカルに考えることは当然ですが、テスト工程は複雑になります。

システム規模が大きくなれば、それだけテスト項目やテスターの人数も多くなりますので、マネージメントを学ぶことができるはずです。

資格を取得する

知識に関しては、取得した資格を指標にすることもできます。

テストエンジニアとして取得しておきたい資格は「JSTQB認定テスト技術資格」「IT検証技術認定試験」「ソフトウェア品質技術者資格」があります。

テストエンジニアとしてのキャリアパスを歩む中で、経験とスキルと資格を持つことで、より大きなプロジェクトを持つ企業へ転職を目指すこともできます。

母体の大きな企業への転職は、テストエンジニアとして年収1,000万以上を目指す上で重要なポイントでもあります。

まとめ:テストエンジニアの年収は想像よりも遥かに高い

テストエンジニアの年収は、イメージするよりも高いのです。年収が低いという認識は、テストエンジニアの入り口のひとつであるテスターのイメージなのです。

平均年収で約500万円、更には1,000万円を目指すことができる職種です。

世の中は今後、更にIT化が進みますが、システムがある限りテストエンジニアの需要がなくなることはありません。

既存のシステムには最先端技術が盛り込まれていきます。テストエンジニアは技術の進歩に合わせて知識やスキルを身につけていくことで、エンジニアとしての高い年収を目指すことができるのです。

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