こんにちは、ITプロマガジンです。
今回は、ITベンチャー企業への転職を考えている方に向けて、
- ITベンチャー企業へ転職する前に覚えてほしいこと
- 「やめとけ」「きつい」と言われる理由
- ITベンチャー企業へ転職するメリット
について詳しく解説します。どのような人が、ITベンチャー企業への転職に向いているのかも紹介しているので、参考にしてください。
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目次
ITベンチャー企業へ転職する前に知っておくべきこと
ITベンチャー企業への転職を考えている方は、以下の内容について理解することが必要です。
- ITベンチャー企業と一般IT企業の違い
- ITベンチャー企業の種類
- スタートアップ企業とは
重要なポイントについて説明します。
ITベンチャー企業と一般IT企業の違い
ITベンチャー企業と一般IT企業の間には文化や働き方、リスクなど、いくつかの重要な違いが存在します。
まず、文化の面では、ITベンチャー企業は自由な雰囲気と高度な自律性を持つことが一般的です。社員は自己主導的で、創造性を持って問題を解決することが求められます。一方、一般のIT企業ではプロセスが標準化されており、具体的なルールと規定に従うことが多いです。
働き方については、ベンチャー企業はフレキシブルな勤務時間やリモートワークのオプションを提供することが多く、大企業よりも仕事とプライベートのバランスをとりやすい傾向があります。しかし、ベンチャー企業は成長段階によって、大企業よりも長時間の労働が必要となることもあります。
リスクと報酬については、ベンチャー企業は一般的に大きなリスクを伴いますが、成功した場合の報酬も大きいです。株式オプションなどの形で、社員が企業の成功を直接共有できるような制度もあります。一方、大企業では安定した給与と福利厚生が提供されています。しかし、ベンチャー企業ほど成長の機会が少ないです。
自身が、ITベンチャー企業と一般IT企業のどちらに向いているのか上記を参考にして、転職を決めると良いでしょう。
ITベンチャー企業の種類
ベンチャー企業には以下のようなフェースがあり、そのフェーズごとに事業戦略などが変わります。
種類 | 特徴 |
---|---|
シード | 新しいアイデアや製品を市場に導入しようとしているステージ |
アーリー | ビジネスモデルを確立し拡大の段階 |
エクスパンション | すでに大きな成功を収めており、大企業と同様の運営を行っている |
レーター | 上場直前の企業等 |
ベンチャー企業への転職を考える際には、自分のスキルセット、キャリア目標、リスク許容度などがどのタイプの企業に最も適合するかを考慮することが重要です。
スタートアップ企業とは?
スタートアップ企業とは、新しいビジネスモデルや革新的な製品・サービスを市場に導入しようとする小規模な新興企業のことです。新たな市場を開拓したり、既存の市場で独自の方法で競争することを目指しています。
スタートアップ企業は、未確認の市場機会を探求し、新規製品や新しいサービスの需要を目指します。そのため、多くのリスクを伴う一方で、成功を収めれば投資家や創業者に大きなリターンをもたらす可能性も魅力です。
ITベンチャーは「やめとけ」「きつい」と言われる理由
ITベンチャー企業は高度な技術とイノベーションを追求する場所ですが、ネット上では「やめとけ」「きつい」と言われる内容を目にします。なぜ、ITベンチャー企業は「やめとけ」「きつい」と言われるのか、5つの要因を詳しく解説します。
仕事が忙しくきつい環境が多い
ITベンチャー企業は、仕事量が多く、時間外労働が増える傾向です。新しい技術の開発や市場の開拓は、タイムリーに行わなければなりません。高度な成長を遂げるためには、一人ひとりが多くの仕事を担うことが求められます。また、事業成長のためのプロジェクトが次々と立ち上がるため、ひとつの仕事が終わっても、すぐ別の仕事を担当することが多いです。
ベンチャー企業は、スピード感とともにチームの一員として大きな影響力を持つチャンスが提供されます。一方で、仕事が忙しい要素は、働く人々のストレスを増加させ、ワークライフバランスを崩す原因に繋がります。
福利厚生や教育制度が整備されていない
大手企業と比較して、ITベンチャー企業では、福利厚生や教育制度が充実していない企業もあります。企業が設立されてから年数が経っていないため、組織として整備がされていためです。
また、教育制度に関しても、事業拡大と人員増加のスピードに教育体制が追いつかず、自己啓発を主体とする場合が多いです。成長を求める個々の社員にとってはチャンスでもあります。しかし、手厚い指導や育成が求められる場合には、対応が難しくなるでしょう。
転職前よりも給料が低くなる可能性がある
ITベンチャー企業に転職する場合、一般的に給料が低くなる可能性も覚えておくことが重要です。ベンチャー企業は新規事業を立ち上げ、成長させるフェーズにあるため、収益性は不安定であり、財務基盤を確立するまでには時間がかかります。そのため、初期段階のベンチャー企業では、安定した高給与を提供することが難しいでしょう。
しかし、ベンチャー企業では給与以外にもインセンティブが提供されている企業もあります。インセンティブとは、基本給にプラスして報酬が支払われる制度です。インセンティブは、会社の成功に直接貢献することで支給されます。
長期的な視点で考えると、給料が低いと感じても成績が優れている人材であれば、転職前の給与に素早く戻せるでしょう。
仕事量が多いため休みが取りにくい
ITベンチャー企業で働くことは、仕事量が多く、休日が取りにくいという現実に直面します。なぜなら、スタートアップのスピード感は、成長と成功のためには必須であり、結果として労働時間の増加や休日の減少につながるからです。
しかし、すべてのITベンチャー企業が同じ状況であるというわけではありません。企業によっては、ワークライフバランスの重要性を認識し、フレキシブルな勤務時間やリモートワークの導入など、従業員の生活と仕事のバランスをとるための施策を実施しているところもあります。
スキルアップする時間が確保しにくい
ITベンチャー企業での仕事は、高速で変化するビジネス環境に対応するため、日々の業務が多忙です。個々のスキルアップや専門知識の学習時間を確保することが、難しいと感じることがあります。
ベンチャー企業では、新規事業の立ち上げやビジネスの拡大に伴い、多種多様な業務を一人でこなすことが求められます。自身を成長させるチャンスでもありますが、専門分野に集中してスキルを磨く時間が割けない要因にもなるでしょう。
また、大手企業に比べて教育制度が整備されていないことも、スキルアップの時間が確保しにくい一因です。従業員が自身の成長に責任を持つ自己啓発主導型の環境は、自主性と自己管理能力を高める一方で、支援体制が不十分な場合、スキルアップの道筋を見失う可能性もあります。
ITベンチャー企業に転職する4つのメリット
ITベンチャー企業に転職する代表的なメリットを4つ紹介します。
- 成長機会が多い
- 風通しが良い
- 貢献度で評価される
- 柔軟な働き方ができる企業もある
成長機会が多い
すでにお伝えした通り、通常の企業であれば、ある程度の経験がなければ通常担うことのない責務を年次や肩書に関係なく、任せるベンチャー企業が多いため通常の企業に勤める同世代よりも、業務経験の量は多く、質も高いでしょう。結果、ベンチャー企業に勤務している人の方が、より速い速度で、より高度なスキルを身に付ける付けられることが多いです。
また、通常の企業だと、営業部門は営業部門、製造部門は製造部門と組織ごとに分けられています。大企業であれば、営業部門も更に法人担当と官公庁担当に分けるなど、企業の規模が大きければ大きいほど、細分化が進みます。
結果、自分の在籍している部署の業務のことには詳しいが、他部署のことはまったく分からず、実は仕事の全体像が見えていない、ということになりがちです。
しかし、ベンチャー企業であれば、そういった、セクショナリズムが比較的緩い、そもそもセクショナリズムが埋まれるほど部門がない、ということもあり、全体像が見えやすいです。
場合によっては、セールスとマーケティングといった大企業であれば別々の部署で行われている仕事を一人で担うことになることもあります。そのため、ベンチャー企業の人の方がそのほかの職場の人に比べて、身に付けられるスキルの幅という意味でも優位と言えます。
風通しが良い
社員数の少なさが、風通しの良さに繋がっているベンチャー企業が多いです。経営者層がなにを考えているのか従業員も理解できているし、逆に従業員の思いが経営者層に伝わりやすいです。
普通の企業であれば数十年の勤務を経て、役員などになって初めてわかること、意識するようになる経営の根幹に関することを、入社数年で理解できるようになる人も多いです。
また、経営層に対して現場の肌感覚の意見を述べ、業務について改善してもらう、場合によっては新規事業の展開に繋がっていく、ということもあります。上下の距離感が近いことによる成長機会の多さもベンチャー企業で勤務するメリットの一つです。
そして、多くのベンチャー企業勤務者がベンチャー企業の魅力として挙げるのは、誰でも能力と言う観点でフェアに扱われるため、年次や前職での地位などは大きな意味を持たず、実績を絶対とした公正な評価を受けやすい、という点です。
日本の企業も年功序列ではなくなりつつあるとはいえ、大企業では考えられない速度で出世し、早い段階で事業部長や役員などの重要ポストに就く方がいるのもベンチャー企業ならではです。
貢献度で評価される
多くのITベンチャー企業は、従業員が持つスキルや貢献度で評価をおこないます。伝統的な大企業と異なり、固定的な役職や年功序列ではなく、自身がどれだけ仕事に対して価値を生み出し、貢献しているかが評価の基準です。自己実現の機会が多く、自身のキャリアパスを積極的に形成できるでしょう。
また、自身のアイデアや提案が、企業のビジネスを成功につながる機会も増えます。新しいプロジェクトを立ち上げると、会社全体の進行方向を大きく左右するでしょう。自身の仕事が会社に与える影響が直接的で、意義深いものであることを示しています。
柔軟な働き方ができる企業もある
ITベンチャー企業は「きつい」「ブラック」という評判を目にした人もいるでしょう。しかし、ITベンチャー企業には、柔軟な働き方を導入している企業もあります。仕事とプライベートライフのバランスを保つのに、以下の働き方を設けています。
- リモートワークのオプション
- フレキシブルな勤務時間
すべてのITベンチャー企業ではありませんが、働き方を自由に設定できるベンチャー企業もあるというのは、1つのメリットになるでしょう。
また、ITベンチャー企業は、一般的に新しいテクノロジーやツールを採用するのに前向きです。新しいスキルを学び、キャリアを進展させる機会が多くあります。プロフェッショナルな成長とスキルの向上に大いに役立ちます。
さらに、ITベンチャー企業の一部では、ユニークな企業文化や福利厚生が特徴的です。たとえば、オフィス内に遊び心のある空間を設けたり、社員旅行を計画したりといったことがあります。企業独自の要素は仕事の楽しさを高め、ストレスの軽減に貢献できます。
ITベンチャー企業へ転職する際の懸念点
たしかにメリットがあるのは認めるけれど、やっぱりベンチャー企業に勤めるのはリスクがあって怖い、という方も多いのはないでしょうか?そこで、その恐怖感にスポットを当ててベンチャー企業に転職する際、気を付けておきたいことをお伝えいたします。
まず、はっきりさせたいのは95%という実に多くの企業が10年のうち倒産してしまっている、ということです。うっかりすると、転職した翌月には会社がなくなっていた、という事態になっても、まったくおかしくないということです。いかに、倒産しない5%の企業を見つけるかが重要です。
資金力
まず第一の観点は資金力です。売り上げや営業利益といったところだけでなく、キャッシュフローなどもチェックした方が良いでしょう。売り上げをいくら積んでいても、実は借金だらけ、という状況は危険です。
社員
第二にチェックしておきたいのは社員です。これまで見て来た通り、ベンチャー企業は他の企業に比べて社員に求める貢献度や努力のレベルが高いです。そして、頑張っている方たちというのは魅力的に見えてくるものです。
ところが、すでにいる社員たちがあまり魅力的に見えない、というのは非常に危険です。疲弊しているように見える、向上心があまりないように感じられる、そういった怪しい雰囲気を感じ取れるベンチャー企業への転職はリスクです。
ビジョン
そして三番目の注意点はビジョンです。魅力的なビジョンがなによりも売り、というベンチャー企業はブラック企業だと思って間違いないと思います。今はブラック企業ではなくても、ブラック化してしまう可能性は非常に高いです。
すでに何度かお伝えしている通り、ベンチャー企業は他の企業より社員に求めるものが多いです。とはいえ「頑張って働いてください」と伝えるだけで、頑張って働いてくれる、というわけではえありませんよね。
そこで、なにかで社員に報いよう、というのが普通の発想です。例えば、ボーナスを含めた賃金や、宿泊施設の招待券の提供などの福利厚生を通して、金銭の形で社員の努力に報いるのが一般的です。
ところが、人間という生き物は不思議な生き物で、他者からの報酬がなくても精神的な喜びで努力ができる生き物です。もっと具体的に言えば、自分は社会に必要な人物だ、という自負から努力ができるのです。
会社からすれば、これほど都合の良い社員はいないでしょう。給与やボーナスなどで還元しなくても、自発的にバリバリ働いてくれるのですから。魅力的なビジョンが売り、という会社はそれを狙っている可能性が極めて高いです。
報酬などでの十分な報いを提供してくれないのに、社会や会社の英雄となることを強要してくるかもしれません。言うまでもありませんが、このような方法で社員を酷使する企業のはブラック企業です。
もちろん、魅力的なビジョンを掲げる会社=ブラック企業、というわけではありません。真摯に企業ビジョンと向き合っているベンチャー企業もたくさんあります。しかし、面接時にも担当者から語られたビジョンがとても魅力的に感じ、それを決め手にして転職する決心をするのは危険です。
それこそがブラック企業のやり口です。うっかり口車に乗せられることなく、他の視点からも転職先として相応しいかチェックしていくべきです。
ITベンチャー企業への転職に向いている人
ITベンチャー企業への転職を成功するためには、以下の特性やスキルを持つ人々が求められます。
- 即戦力となる人
- 新しいことに挑戦的な人
- 主体的に行動できる人
- 柔軟に対応できる人
4つの内容を詳しく解説します。
即戦力となる人
ITベンチャー企業は、即戦力となる能力が求められます。即戦力とは、整備がされていない環境でも自己啓発を続け、業務に必要な知識やスキルを身につける能力をも指すのです。
特定の技術スキルに長けていることを意味するとともに、ビジネスの理解や問題解決能力、自己管理能力も含んでいます。たとえば、ITベンチャー企業だと以下のスキルは必須です。
- プログラミング言語
- フレームワーク
- プロジェクト管理ツール
上記を熟知していることはもちろん、新規プロジェクトの立ち上げやチームの調整など、自主的に行動できることが求められます。また、ITベンチャーは慣行や手順が整備されておらず、自身で手続きを作り出し、組織を整備する必要があります。
新しいことに挑戦的な人
ITベンチャー企業は、新しいことに挑戦的な人が求められます。今までとは違ったアイデアを出し、時には失敗を恐れずに挑戦を続けることが重要です。挑戦的な部分で求められるのは以下の3つです。
- リスクをとる勇気
- 問題解決への探求心
- 持続的な学習意欲
新しい技術に対する知識や理解、ビジネスに生かす視点はもちろんのこと、問題に対する解決策を提案し、行動に移す能力が重要です。ベンチャー企業で働くためには、常に自身のスキルセットをアップデートし、未知の領域に自ら飛び込む柔軟性も求められます。
主体的に行動できる人
ITベンチャー企業は、指示を待つのではなく自ら考え行動に移せる人が必要とされます。
単に仕事のパフォーマンスを上げるだけでなく、組織の成長に直結します。自らの意見やアイデアを積極的に発信し、改善や新たな取り組みを提案することは、組織の進化を促し、ビジネスの成長を加速させる力となるでしょう。
また、各メンバーが自身の役割について深く理解し、主体的に行動することが期待されます。そのため、以下の自己管理能力が重要です。
- 自己のタスク管理
- 時間管理
- 自己のモチベーション管理
主体的に行動できることに自信がある方は、ベンチャー企業に向いています。
柔軟に対応できる人
ITベンチャー企業では、ビジネス環境や顧客ニーズなど常に変化しています。固定的な考え方に囚われず、柔軟に状況を捉えて対応できる人が求められます。受け身で対応するだけでなく、自ら変化を先取りし適応する能力も必要です。
自身が慣れ親しんだ領域から外れ、未知の領域に進むことも時には求められます。成長を促すための新たな経験やスキル習得の機会として捉え、キャリアを広げていくチャンスになるでしょう。
また、柔軟性は、チームとしての効率や生産性を向上させるためにも必要です。チームのメンバー間で、役割を柔軟に変え問題解決に取り組むことや、新たなチーム構成に素早く適応することなどが期待されます。
ITベンチャーへの転職は未経験でも可能?
ITベンチャーへの転職は未経験でも可能です。なぜ、未経験でも転職可能なのか、代表的な理由と転職時の注意点について紹介します。
年齢が若いと有利になる
ITベンチャー企業は、若い人材を好む傾向にあります。新しい技術や方法に素早く適応でき、長時間労働に対応できるという点で、若者が有利だからです。
しかし、ITベンチャー企業全社が年齢を重視するわけではありません。経験豊富なベテランもまた、他の視点や深い知識をもたらします。他の業界から転職する場合、経験がITベンチャー企業にとって新しい価値を生み出す可能性があります。そのため、年齢だけが転職の可能性を決定するわけではないことに注意しましょう。
主体性を持つ方なら転職できる
ITベンチャー企業で成功するためには、主体性が重要です。問題を自ら発見し、解決するためのアイデアを提供し、実行に移す能力が求められます。
また、ITベンチャー企業は新しい技術や市場を追求しているため、既存のルールにとらわれずに自身で新しいルールを作る能力も必要とされます。一部の専門的な知識がない場合でも、補うことが可能です。主体性を持ち、積極的に行動できる人であれば、ITベンチャーへの転職は十分に可能です。
離職率が高い企業に注意
ITベンチャー企業に転職を考える際には、企業の離職率に注目することが重要です。離職率が高いことは、企業内に問題がある可能性を示しているからです。問題はさまざまな形で存在します。
- ワークライフバランスの不調
- 不適切な管理
- 待遇面の不満
- キャリアパスの不明確さ
主に上記の内容が原因として挙げられます。
離職率が高いという情報がある場合、企業で働くことを再考した方が良いです。転職活動の一環として、企業の評判を確認し、可能であれば現在または過去の従業員と話すことをおすすめします。
ITベンチャー企業へ転職でよくある後悔と失敗談3選
ITベンチャー企業への転職でよくある後悔と失敗談を3つ紹介します。
- 業務内容の幅が広すぎる
- 残業時間が長く過重労働
- 給与が低い
業務内容の幅が広すぎる
ITベンチャー企業は大企業とは異なり、限られた人員で幅広い業務をおこないます。そのため、一人ひとりが担当する業務の幅が広くなります。スキルを幅広く伸ばすチャンスとも見えますが、自身が得意とする領域で働く機会が減ってしまうでしょう。
また、知らない領域に時間や労力を多く投資しなければならず、意図していない業務に追われる状況になることもあります。転職を考えている人は、ITベンチャー企業の業務内容を事前にしっかりと理解し、自身が求めるキャリアパスとマッチしているか確認することが重要です。
残業時間が長く過重労働
ITベンチャー企業で働くというと、自由な雰囲気や成長の機会を想像する人もいるでしょう。一方で、長時間労働や過重労働が問題となっています。当時間労働や過重労働は、スタートアップ企業に見られ、従業員は会社の成長を支えるため、多くの時間とエネルギーを投入しなければならない状況です。
自身の成長や学習につながる場合、有意義な経験とも言えます。しかし、長期にわたる過重労働につながり、健康やプライベートの生活を犠牲にする場合は問題です。転職を考える際は、企業の労働環境や労働時間を事前に調査し、自身のライフスタイルに適合するか確認することが大切です。
給与が低い
大企業に比べて、ITベンチャー企業の給与は低いケースが多いです。資金調達や収益性など、ビジネスモデルが予測されておらず、企業が抱える独特の問題が背景にあります。
さらに、高いリスクを伴う業務に関わる一方で、見合った給与が得られないと感じるでしょう。
しかし、多くのベンチャー企業は、従業員にインセンティブなどを提供し、会社の成長と共に報酬も増加する可能性を示しています。長期的なリターンを期待できる場合もありますが、達成するまでには時間がかかります。
転職を考える際は、現在の給与だけでなく、長期的な報酬計画や企業の将来性を考慮することが重要です。自身の生活費や必要経費を考慮して、現実的な給与要求を設定することも大切です。
ITベンチャーへの転職で成功させるコツ
では、今度はベンチャー企業への転職に成功するために必要なことをお伝えしたいと思います。
キャリアプランを明確にする
キャリアプランと言われると、難しいと思う方は転職理由や志望動機と言い換えてください。
転職する際、ベンチャー企業でなくても転職理由や志望動機を考えるかと思いますが、運悪く転職したベンチャー企業が10年以内に倒産してしまう95%側に入ったときに後悔しない意味でも、転職理由や志望動機の精度を普段以上に高める意識を持っておいた方が良いでしょう。
漠然と目先の給与で選ぶと、なにかあった際、確実に後悔することとなるでしょう。
チャレンジしたいことを明確にする
先ほどのキャリアプランや志望動機と近いところもありますが、ベンチャー企業に入ってなにをしたいのかチャレンジしたいことを明確にしておきましょう。すでにお伝えしていますが、ベンチャー企業は他の企業よりも個人に与えられる裁量はずっと広いです。
できる業務・仕事の範囲も広いです。セクショナリズムがないこともあり、挙手すればなにかをさせてもらえる可能性はずっと高いです。せっかくチャレンジする環境があるのに、それを利用しないのはもったいないです。
もっというと、チャレンジする気がないならば、倒産するリスクがあるのに敢えてベンチャー企業に飛び込む意味がないです。
ちなみに、転職することが当たり前の国では、「この会社であるスキルを習得したい、または磨きたいと思ったから」入社し、「身に付けたかったものを習得できたので、この会社で勤務する理由がなくなったため」退職するのは普通のことです。
日本人の感覚からすると非常識かもしれませんが。しかし、ベンチャー企業で働くのであれば、それくらい割り切った考え方を持っておいた方が良いかもしれません。
自分がITベンチャー企業に向いているか判断する
ITベンチャー企業には特有の環境と文化が存在します。一般的に、小さなチームで働くため、リーダーシップを発揮し、独立して問題を解決する能力が求められます。また、急速な変化に対応する適応性も重要です。上記のような環境で働くことにモチベーションがあがるかどうか、検討することから始めてみてください。
自己評価のために以下のような質問に答えてみると良いでしょう。
- あなたは自己主導的に仕事ができますか?
- 困難な状況でも柔軟に対応できますか?
- 早い段階でリーダーシップを発揮し、影響力を行使することに興味はありますか?
- 新しいテクノロジーを迅速に学び、適用することに対する情熱はありますか?
上記の質問への答えが「はい」であれば、あなたはITベンチャーに向いている可能性が高いです。自身で判断するのが難しい場合、転職エージェントに登録して専任のキャリアアドバイザーに相談してみるのも1つの方法です。
企業が求める人材を知る
そして、なにより大切なのは人を知っておくことです。まずは、どういう人がどういうマインドで経営しているかトップや経営層のことも知っておくべきです。わざわざ自分の会社を起こしたには、並々ならぬ決意や問題意識があったはずです。
どういう意識をもって会社経営にあたっているか知っておきたいところです。もちろん、同僚となる方たちのことも知っておく必要があります。一緒に切磋琢磨していきたいと思える魅力的な方や、あるいは目標としたい方がいれば、それが転職の動機となり、転職後は会社を続け、結果を出したいと思う理由になるでしょう。
逆にそういった素晴らしい方がいなければ、責任ばかり背負わされてつらいと思い悩んでしまったり、あるいは、他人よりこんなにも頑張っている自分は会社の英雄なのだと考え始め、周りに自分と同じ働き方を強要するブラック企業の手先に知らず知らずのうちになってしまうこともあります。
【年代別】ITベンチャー企業への転職ポイント
ITベンチャー企業へ転職するポイントを20代から40代の年代別に紹介します。どのようなスキルが求められているのか、参考にしてください。
20代からITベンチャー企業への転職
20代はキャリア形成の初期段階です。20代からITベンチャー企業へ転職を考える場合、成長速度や新しい技術を学び、責任ある仕事を手掛けられる環境が大きな魅力となります。ベンチャー企業はフラットで開放的な組織風土が一般的で、アイデアを自由に発表し、直接プロジェクトに影響を与えることが可能です。
ただし、ベンチャー企業は安定性が大手企業に比べて低く、失敗のリスクも伴います。また、長時間労働が求められる場合もあるため、自身のキャリアゴールと比較してみることが重要です。
ベンチャー企業での経験は、スキルの獲得や組織の成長と共に自分自身の成長に繋がり、大手企業では得られない経験になるでしょう。ベンチャーへの転職を考える20代にとって、将来的なキャリアビジョンと現在の能力を照らし合わせることが大切です。
30代からITベンチャー企業への転職
30代はキャリアの中間地点ともいえます。30代からITベンチャー企業への転職を考える場合、自身が持っている専門知識や経験を活かして大きな影響を与えることが魅力となるでしょう。また、一部のベンチャー企業では、経験豊富な専門家を求めている場合もあります。
一方で、求められるスキルや業務範囲が大手企業とベンチャー企業は、大きく異なることが多いです。ベンチャー企業は、敏捷性や柔軟性が求められるため、新しい技術や方法に適応する能力が必要とされます。また、大手企業に比べて待遇面で不安定さを感じる場合もある可能性があるでしょう。挑戦を受け入れる意志があるかどうかが重要です。
30代は家庭や子育てといったプライベートな要素も考慮に入れなければならない時期で、仕事のバランスをどのようにとるかが問われます。ベンチャー企業は柔軟な働き方を推進しているところも多く、メリットにもなります。
40代からITベンチャー企業への転職
40代は、プロフェッショナルとしての専門知識と経験が確立される時期です。ITベンチャー企業へ転職する際、自身の専門性を活かしビジネスの方向性を左右する役職やポジションにつくことも可能です。
しかし、大手企業からベンチャー企業への転職は、業務環境の大きな変化を伴います。ベンチャー企業は、スピード感を重視し既存の枠組みにとらわれず、常に新しいアプローチを模索します。環境に適応できるかどうかが転職成功のカギとなるでしょう。
また、40代は生活の安定を求める時期でもあります。ベンチャー企業への転職は、経済的不安定さや長時間労働といった部分でリスクを伴います。十分に考慮したうえで、転職を検討することが重要です。
ITベンチャー企業への転職を失敗させないために
やっぱり大事なのは口コミ
どうやって信頼できる優良なベンチャー企業を探すべきかですが、最良の方法知り合いからの口コミではないでしょうか。インターネット上の何百、何千というイイネよりも、知り合いの「あの店、おいしかったよ」の方が信頼できますよね。
ベンチャー企業についてもそうです。ベンチャー企業で勤務している方がいれば、その方に勤務先の評価や取引などで付き合いのあるベンチャー企業の評判について聞いてみるのも良いでしょう。
勤務先企業や取引先企業について、率直な意見を聞き出すのはなかなか難しいかもしれませんが、真摯な態度で話をすれば本音で話してくれるでしょう。フリーランスの方の中にもベンチャー企業とお付き合いのある方もいるかもしれません。
そういった方にも声をかけてみてはいかがでしょうか。一つ言えるのは、優秀な方、業界で信頼を置かれている方というのは、人脈が豊富です。また、やはり人望のある方と言うのは、おのずと人望のある方でコミュニティーを築いているものです。
企業のセミナーや説明会に参加する
ITベンチャー企業への転職を考えている場合、企業のセミナーや説明会に参加することをおすすめします。企業のセミナーや説明会は、企業のビジョンや事業戦略、求める人材像を伝える場であり、知る機会となります。
セミナーや説明会では、企業のリーダーシップチームがプレゼンテーションを行ったり、Q&Aセッションを設けたりすることが多いです。参加者は、企業のビジョンや方針、具体的な業務内容について詳しく知ることができます。また、現場の社員と直接会話する機会もあり、業務環境や社風について深く理解できます。
会社のホームページや就活サイト、転職エージェントで説明会の情報が公開されているため、気になるベンチャー企業があればエントリーしましょう。
転職エージェントも活用しよう!
転職エージェントは、人々の転職を成功させるのが仕事ですので、ベンチャー企業に転職したいという依頼者のニーズを満たすため、ベンチャー企業へと転職させる方法・手段を持っているところも多いです。
とはいえ、彼ら転職エージェントもボタンティアで人々の転職相談に乗っているわけではありません。依頼者が無料で依頼に乗ってもらえているのは、企業から人材紹介料を受け取っているからです。
つまり、そもそも転職エージェントに持ち込まれなかった求人は、転職エージェントで紹介できないということです。ベンチャー企業の場合、資金が限られていることもあり、限られた実績のある転職エージェントにのみ求人依頼を出していることもしばしばです。
逆に言えば、ベンチャー企業に転職したいと考えている方は、やみくもに有名どころの転職エージェントに申し込むのではなく、ベンチャー企業に強い転職エージェントに登録するのが重要です。
また大手の転職エージェントの場合、相談者も求人情報も多いです。それ自体は良いことのように思いますが、ベンチャー企業にはリスクがあり、その選択には十分な時間をかけなくてはいけません。
ところが相談者も多く、求人情報も多いと転職エージェント側が十分に時間をかけて分析できないこともあります。ベンチャー企業狙いを決め込んでいる方は、大手転職エージェントが最適解にはならないと感じます。
ITベンチャーに強い転職エージェント一覧
ITベンチャー企業へ転職を検討している方に向けて、おすすめの転職エージェントを3社紹介します。
doda
dodaは、累計会員数は約750万人の転職エージェントです。求人情報は毎週月曜日と木曜日に更新されるため、最新の情報をチェックできます。186万人のデータを元に適正年収がわかる機能を提供しています。適正年収をもとに求人を紹介してくれるため、本当の年収を知ることが可能です。
リクルートエージェント
リクルートダイレクトスカウトは、年収800万円から2000万円の求人を豊富に取り扱っている転職エージェントです。さらに、個人のスキルや経験に基づいて、ヘッドハンターや企業から直接スカウトを受けとれます。各業界に精通したキャリアアドバイザーが所属しており、ITベンチャー企業への転職を検討している方におすすめです。
プロコミット
プロコミットは、ベンチャーやスタートアップ、成長企業への転職を専門としているエージェントサービスです。ITベンチャー企業の求人情報に精通し、企業の特性や文化を詳細に提供してくれます。さらに、日本を代表するメガベンチャーの求人も紹介します。
まとめ
さて、長くなりましたがこの記事を読んでベンチャー企業に対してのイメージは変わったでしょうか?ITベンチャーに関しては、仕事量が多い、不安定であるという負の側面と、やりがいや成長、ある程度自由が与えられるといった正の側面があることがわかっていただけたと思います。
こういった賛否両論がある中でも確かに言えることが一つあります。ITベンチャーに向いていて仕事に求めるものがそこにある人も必ずいるということです。けっして簡単ではありませんが、明確な目的意識をもって活動すれば、満足できるでしょう。
そんな方は、焦ってベンチャー企業を探すのではなく、まずはじっくりと自分向き合い、必要な情報収集をして、よく考えることから始めてみてはいかがでしょうか。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!