こんにちは!
ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援する、
ITプロパートナーズの木村です。
弊社では、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っています。
こちらでは、日々の現場でサポートさせていただいている中での、プロの目線で、エンジニアに役立つお話をしてまいります。
今回は、フリーランスになろうと考えている人がやるべきことについてまとめました。
フリーランスになったら、晴れて自由な働き方ができますが、単に名乗っただけではフリーランスとしては通用しません。
フリーランスとして生計を立てていくには意外と準備することが多いです。
実は知らなかったでは、雑務に翻弄されてしまい、独立後にビジネスに専念できなくなってしまいます。
そうならないためにもフリーランス1年目に向けて準備すべきことを紹介します!
なお、フリーランスについて基本的なことを知りたい方は、「フリーランスとは」や「フリーランスになるには」といった記事も参考にしてみてください。
Contents
フリーランスになる前にやっておくべき開業準備とは?

まず、大前提として仕事をするための環境を整えましょう。ここでいう環境とはフリーランスとして活動するための法的手続きや事務作業のことを指します。
ここで足元を固めておかないと仕事をする前の雑務に追われて、あたかも自分が仕事をしているような錯覚に陥ってしまいます。漏れないように開業前の準備として着手しましょう。
開業届の提出
開業届は「個人事業の開業・廃業届出書」という名称と呼ばれており、税務署に対して個人事業主として届け出るためには提出必至となっております。
このフォーマットは各地の税務署ホームページに掲載されているとともに、自分が税を納めている所轄の税務署に提出する必要があります。
【開業届で記入する必要のある事項】
- 屋号および職業屋号は個人事業主としての名乗りを表現する名称です。事業の内容が分かりやすく表現できるものにしておくとよいでしょう。会社の表現となるので、名乗りやすく分かりやすいものにすれば認知されやすくなります。
- 開業日事業を開始した日付なので、自分がいつからフリーランスになるかで確定させましょう。
- 具体的な事業内容具体的な事業内容の記載のためにこれから取り組む事業内容を細かく記載しておきましょう。
- 従業員への支払い給与、青色事業専従者給与を支払うべき人がいた場合、記入が必須となっているので、確認してもしいたら記載しましょう。
- マイナンバー
健康保険を変える
フリーランスになる前にサラリーマンであった場合、会社退職に伴い、健康保険証は会社に返却しなければなりません。
しかし、フリーランスにとって体は何よりの資本です。健康保険証無しで病院に通っていては高額負担を強いられてしまうだけです。そうならないための、健康保険切り替え方法を紹介します。
【フリーランス用の健康保険対策一覧】
- 国民健康保険への加入
国民健康保険は前年度の収入に応じて、増減した収入の分だけ保険料が増減する保険制度となっています。収入が少ない場合では保険料も少なくて済みますが、収入が増えれば比例して保険料が高くなっていくので、生活を圧迫することとなってしまいます。- 既存の健康保険への任意継続
今加入している健康保険を、2年を限度に延長する制度です。任意継続という形式で定着していますが、延長限度が終了した瞬間に保険料が2倍になることもあるので注意が必要です。- 健康保険組合への加入(職種別団体等)
フリーランスでも職種によって健康保険組合が存在して職種別団体への加入ということで健康保険に加入可能です。業界団体を保有している職種の場合、聞いてみるとよいでしょう。- 被扶養家族への加入
家族の扶養となって保険料を削減する手法もあります。収入の安定が見込めない場合、有効な手段と言えるでしょう。但し条件があるので注意が必要です。
【条件】
- 年収130万円未満、扶養する家族の年収の2分の1以下となっていること。
- 健康保険の被保険者と生計が同一であること。
- 退職日から起算して翌日から5日以内に加入していること。
法人銀行口座の用意
そして、法人銀行口座の用意も重要になってきます。個人用口座と法人用口座をごちゃまぜにしてしまっていては、決済が煩雑になってしまったり、漏れが出てきてしまいます。
そうならないためにも法人用の決済口座は必ず用意すべきです。
銀行で法人用口座と言えばすぐに作ってもらえるので、社印や会社の概要を持参して銀行で口座を作ってしまいましょう。
通常の銀行口座に比べてネットバンクも使い勝手がよいので併せて紹介します。
おすすめ法人口座
- セブン銀行
セブンイレブン経営のセブン&アイHD運営のネット銀行です。セブン銀行の特徴はその圧倒的なATM数。加えて、朝7時から19時までは引き出し手数料が無料です。
通帳はペーパーレスで存在しておらず、パソコンとスマホで口座を管理します。
24時間残高照会や振り込み手続きを行えることが強いです。- 楽天銀行
個人用銀行口座に屋号をつけることの出来る数少ないネット銀行です。
屋号入りの銀行口座はフリーランスにとって対外的に信用力や気概を示す良いものとなりえます。楽天銀行の特徴としては、同行宛の振込み手数料が常に無料であり、利用頻度によって入出金手数料や他行宛振込み手数料も変わってくるのです。
楽天カードのランクに似た制度となっております。
1回の振込み手数料は大したことがないですが、チリは積もればの理論で節約効果として、有難くなるはずです。- 住信SBIネット銀行
楽天銀行同様に、会員ランクに応じてATM利用手数料や振込手数料が無料になる特典がついています。講座名に屋号を入れることはできないものの、同じ口座内で複数の名前の口座に分けることができ、資金管理がとても便利になります。
他行宛の振込み手数料が圧倒的に安いのが特徴です。また、ATMの入出金や振り込みに関して無料でメール通知サービスを受けることができるため、不正な出金などに対する対策も万全です。
フリーランスになったらまずやるべき開業準備!

続いて、仕事の出来る環境を整えましょう。仕事をするための事務手続きが完了したのちは実務的に必須となるものを準備していきましょう。
法人用メールアドレス
フリーアドレスではなく、法人用のメールアドレスを作成すれば、信頼度が高まります。Googleでも法人用アカウントを作成できるので見てみましょう。月600円からの料金プランがあり、安めに設定されていると言えるでしょう。
【Googleの独自ドメインのビジネスメール】
30 GB の受信トレイ容量
さまざまなメールクライアント (Outlook など) との互換性
広告なし、24 時間 365 日のサポート
ビジネス用のメールアドレスを使って顧客の信頼を獲得してください。グループのメーリングリスト(sales@yourcompany.comなど)は必要に応じていくつでも作成できます。高機能な iOS アプリや Android アプリを使うことで、モバイル端末でもパソコンでも、インターネットに接続していない状態でメールの閲覧や下書きの作成ができます。
オフラインで作成したメールは、インターネットに再度接続したときに送信されます。(Googleサイトより引用)
名刺を作成する
独立したら、ビジネスコミュニケーションツールとして、名刺も必要になってきます。
しかし、名刺を作成するのにそこまで予算を掛けていられません。そこで便利なのがラクスルです。
ラクスルではテンプレート無料提供のほか、格安での入稿&名刺印刷サービスを受けることができます。
【ラクスル対応サービス】
- 名刺デザインテンプレート
テンプレート続々追加。写真・イラストなどの素材が5万点、モリサワフォント18種類が無料で利用可能。- 一般名刺の印刷
一般的な名刺サイズ(91×55 mm)で、イラストレーター、ワードなどの無料テンプレートも提供しております。PDF、パワーポイントでのデータ入稿も可能です。100部460円からの安価な価格設定となっています。(ラクスルホームページより引用)
ポートフォリオ作成
ポートフォリオはフリーランスとしての実績、自分の実績、目指す方向性や感性、何ができるのかを明確に示すツール足り得ます。
ポートフォリオを提示することによって自身とクライアントのコミュニケーションが円滑になります。しかし、ポートフォリオ作成に時間がないという人も多いかもしれません。そんな人向けにポートフォリオ作成サービスを紹介します。
JAYPEG
既に保有しているSNSアカウントで登録可能なwebサービスです。
容量は300MBと大容量となっており、シンプルな操作性とソーシャル性が魅力となっています。
加えて、ソーシャル性の部分では他のデザイナーがどんなサービスやデザインを作成しているか参考とすることができ切磋琢磨できます。
不定期ではあるものの、独自のコンテストも開催しており、様々なジャンルをターゲットとしています。ソーシャル×ポートフォリオというべきサービスでしょう。
salon.io
非常に簡単な操作性(ドラッグ&ドロップ)でポートフォリオやウェブサイトを作成可能で、コーティング知識無用でメールや名前だけで登録することができる簡単な仕様となっています。
無料で3ページ・150イメージ活用できます。有料サービスだと更に多くのイメージを活用することができます。
ポートフォリオのみならず、フォトアルバムやムードボードも実装されているので機能に過不足はないでしょう!
ネット環境を整える
ネット環境の整備も重要になってきます。通信回線の接続がこれに該当します。
通信回線には、有線と無線の2タイプ存在します。有線はケーブルをオフィスや自宅まで引いてルータ機器からケーブルを直接PCに接続してネットをつなげる形式です。
回線の種類は電話アナログ回線、ISDN、ADSL、光ファイバー、ケーブルテレビ回線が挙げられます。無線は各地に設置された基地局から回線の情報を無線経由で発信し、発信された電波情報を各端末からアクセスすることによってインターネットに接続できます。
回線の種類にはwi-fi、LTE、3Gが挙げられます。これらの特性を使い分けてどんなネット環境がよいか見極めましょう。
SNSで自身を発信する
フリーランスになったことを大々的に発信していきましょう。
例えば、SNSで開業の事を拡散(facebook, yenta, twitterなど)は有効な手段です。
ではSNSによってどんな恩恵を受けることができるのでしょうか?
人脈が広がる
人脈を作るためにビジネス系の交流会に出たりすると思いますが、そんな時はしっかりSNSでつながりを持っておきましょう。
そして、一緒に仕事をした人とSNS自分の人脈を限界なく広げるようにしていきましょう!
例えば、facebookで仕事を探していることを発信したりすることで、案件を受けることができる可能性があります!
まとめ

さて、ここまでフリーランス1年目のための準備をまとめてきましたが、やることは意外と多くなっています。
しかし、事務手続きは一度にこなしてしまえばあとはルーティンになっていくだけなので、ここで面倒がらずに継続して手続きをしていけば、きっと後で楽になります。
後回しにすればするほど苦しくなってしまいます。
本コラムが参考となれば幸いです。
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