こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスや個人事業主として働いていると、報酬の前払いを受けたいと感じることもあるのではないでしょうか。報酬の後払いは会社員でも基本的に同じですが、フリーランスは報酬から生活費だけでなく事業資金も捻出します。後払いでは苦しい場合もあるでしょう。
フリーランスとして報酬の前払いを受ける方法には、クライアントへの直接請求やクラウドソーシングサイトの分割受け取り、ファクタリングサービスの利用などがあります。
本記事では、それぞれの方法の概要と特徴を解説します。また、前払いを受けることにはメリットもあればデメリットもあります。この点についても確認していきましょう。
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目次
フリーランスが報酬の前払いを受ける方法
フリーランスが報酬の前払いを受けるための主な手段は、以下の通りです。
- クライアントとの直接契約で前払いをお願いする
- マッチングプラットフォームで作業工程ごとに報酬を受け取る
- ファクタリングサービスを利用する
クライアントと直接契約している場合は、前払いの希望を伝えることで対応してもらえることがあります。
すでにクライアントとの信頼関係ができ上がっていて重宝されている場合や、指名発注されている場合は希望を受け入れてもらいやすいでしょう。
クラウドソーシングサイトなどのマッチングプラットフォームでは、作業工程ごとに報酬を決めその都度支払いを受けることで、前払いのような形をとることが可能です。
これはクラウドワークスでは「マイルストーン払い」と呼ばれている方法で、ランサーズでも同様の形で報酬の支払いを受けられることがあります。
「ファクタリング」は第三者に売掛金を買ってもらうサービスです。確定した売上をクライアントより先に第三者に現金化してもらうことで、早く支払いを受けられるのです。
フリーランスが報酬の前払いを受けるメリット
フリーランスが報酬の前払いを受けるメリットには、以下の3点があります。
- 早期に現金が入り資金繰りがしやすい
- 報酬未払いのリスクを抑えられる
- 急な出費にも対応できる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
早期に現金が入り資金繰りがしやすい
報酬の前払いを受けると、資金繰りがしやすくなり事業を安定させられます。
フリーランスは自分で事業を回していくため、ただ生活費を稼げばよいというわけではなく事業のための資金も用意しておく必要があります。
生活費にあてる金額が多ければ事業資金が圧迫される一方、経費や投資機会は急に生じることも多いです。そのような時、報酬の前払いを受ければ使える手元資金が多くなるため、事業にも十分なお金をかけられるようになるのです。
特にファクタリングでは最短即日で報酬の支払いを受けられるため、突発的に資金が必要になった場合でも迅速に捻出できます。
報酬未払いのリスクを抑えられる
報酬の前払いを受けることは、報酬未払いのリスクを抑えることにもつながります。
フリーランスの活動に、報酬の遅延入金・未入金リスクはつきものです。実際に遅延・未払いが生じても、クライアントと連絡がつかなくなるとそれ以上どうしようもありません。
クライアントに悪意がなくても、クライアント側の経営が思わしくなく倒産してしまうと、報酬を受けられない可能性があります。こうしたトラブルが生じると、資金繰りが悪くなり事業全体に悪影響を及ぼしかねません。
しかし、報酬を前払いにしておけば即座に入金されるため、報酬未払いのリスクをほぼゼロに抑えられるのです。
急な出費にも対応できる
報酬の前払いを活用すれば、急な出費にも対応できます。
例えば在宅でエンジニアとして仕事をしていて急にパソコンが壊れた場合、すぐに修理に出したり買い替えたりしなければ仕事に支障が出ます。新しいプロジェクトの開始にあたり早急に資金が必要になることもあるでしょう。
手元に十分な資金がなければこうした事態に対応できませんが、報酬の前払いを受ければ迅速に資金を確保できます。
資金の問題に縛られることなく、フリーランスとして活動の安定化やステップアップの積極化につながるのです。
フリーランスが報酬の前払いを受けるデメリット
フリーランスが報酬の前払いを受けることには、デメリットもあります。具体的には次の通りです。
- 手数料がかかる
- 審査が厳しい・手続きに手間がかかることがある
- フリーランスや個人事業主には対応していないサービスもある
- クライアントが難色を示すことがある
詳しく解説します。
手数料がかかる
ファクタリングで報酬の前払いを受ける場合には、手数料がかかります。
つまり、ファクタリングサービスの会社に売った売掛金のうち、手数料を差し引いた分しか支払いを受けられないのです。フリーランスや個人事業主の手数料は割高に設定されていることが多い点にも注意が要ります。
フリーランスや個人事業主がファクタリングサービスを利用する場合、債権譲渡登記ができません。ファクタリングサービス会社からすると、二重譲渡によって買い取った売掛金額を回収できないリスクを負うことになります。
こうしたリスクを加味して、手数料が高くなっていることが多いのです。
法人より審査が厳しい・手続きに手間がかかることがある
ファクタリングサービスのなかには、審査が厳しかったり手続きに必要な書類が多く手間がかかったりするものもあります。
ファクタリングサービスで主な審査対象となるのは申請者ではなく、そのクライアントの支払い能力です。しかし、フリーランスの場合は売掛金額が低かったり経営が不安定だったりすることから、法人の場合よりも審査が厳しい傾向にあるのです。
せっかく時間やリソースを割いて申請しても、前払いを受けられないことも十分考えられます。
すぐに現金が必要なのにそれが手に入らないうえ、リソースまで無駄になってしまうと事業へのダメージ・リスクも大きくなるでしょう。
フリーランス・個人事業主には対応していないことがある
また、ファクタリングサービスのなかには、もともとフリーランス・個人事業主を対象外としているものもあります。
フリーランスに対応しているサービスであっても、初回から売掛金が低い場合は取引に応じてもらえない可能性があるので注意しましょう。
せっかく申し込みの書類を用意しても、そもそもフリーランス・個人事業主に対応していないサービスであれば準備にかけた時間や手間が無駄になります。
「フリーランスや個人事業主にも対応しているか」「対応している場合、どれくらいの金額からなら取引してもらえるのか」など、必ず事前に確認しておきましょう。
クライアントが難色を示すことがある
クライアントに直接前払いを依頼する場合は、難色を示されることがあります。
クライアントからすると、「前払いをしたあと連絡がつかなくなるのではないか」「報酬に見合った仕事をしてもらえるのか」といった不安が生じるからです。
特に初回の取引だとこうした不信感を抱かれやすいでしょう。
また、一度は前払いに応じてもらえたとしても、それが理由で今後の契約継続に支障が出るおそれもあります。クライアントにとっては前払いにメリットはないからです。
クライアントに前払いを求める場合は、ある程度信頼関係ができ上がってからのほうがよいでしょう。
フリーランスが前払いを受ける際の請求書の書き方
クライアントに直接前払いをしてもらう場合、請求書の書き方は前払い用にアレンジする必要があります。
後払いの請求書と違うのは、主に「支払い方法」「支払い期限」の部分です。
クライアントから前払いを受ける場合は一部前払い、つまり分割払いになることが多いので、ここでは2回払いにおける書き方を例示します。
- 支払い方法:2回分割(第1回目請求金額¥300,000、第2回目請求金額¥300,000)
- 支払い期限:第1回目 2023年9月30日、第2回目 2023年10月31日
ただし、上記はあくまでも一例です。クライアントと互いに合意した内容で、誤解のない書き方になっていれば問題ありません。
また、分割払いを受ける場合は基本的に、支払いのたびに請求書を発行します。2回払いなら、2回目の支払い前にも請求書を発行するのです。
クライアントによっては初回に請求書を発行するだけでよいというケースもあります。事前に確認を取りましょう。
報酬の前払いを受けたいフリーランスにおすすめのファクタリングサービス
フリーランスにとって報酬の前払いは便利なものですが、クライアントに直接お願いするのは不安だという人も多いでしょう。そうした人でも利用しやすいのが、ファクタリングサービスです。
ここではおすすめのファクタリングサービスを3つ紹介します。
フリーナンス即日払い
「フリーナンス即日払い」は、GMOが運営するファクタリングサービスです。
会員登録後、クライアントに提出済みの請求書をオンラインで提出すると、最短30分で審査が終わり支払いを受けられます。
手数料は即日払いの場合3~10%です。手数料は、フリーナンス専用口座への入金の有無などで決まる「与信スコア」、クライアントからの入金期日、標準手数料などによって変わります。
専用口座はクライアントからの報酬が振り込まれる口座を指定すればよく、別途作る必要はありません。
フリーナンス即日払いは、利用者とフリーナンスとのやり取りだけでサービス利用が完結する2者間ファクタリングを採用しています。クライアントに前払いを受けていることを知られることなく利用できます。
ベストファクター
ベストファクターでは、フリーランス・個人事業主なら売掛金30万円から取引が可能です。
「最短即日での前払いが可能である」「審査通過率が約90%である」ということからも、フリーランスや個人事業主でも安心して利用できます。
2社間ファクトリングにより誰にも知られることなくサービスを利用できる点も魅力です。
個人事業主の場合手数料は5%~であり、これは2社間ファクトリングとしては業界最低水準です。
必要書類は身分証明書、入手金の通帳、請求書、見積書であり、他社で求められることの多い決算書や売掛先との契約書などは必要ありません。申請の準備も簡単だといえるでしょう。
ただし、審査通過後に実際に支払いを受ける前には面談が必要です。
えんナビ
えんナビは最低50万円から取引ができる、最短即日払いのファクタリングサービスです。手数料は非公開ですが業界最低水準とされています。
ファクタリング形式としては2者間ファクタリングにも3者間ファクトリングにも対応しています。
2者間ファクタリングのメリットは、クライアントにサービス利用を知られないということです。
一方、3者間ファクタリングには2者間ファクタリングより手数料が低い傾向にあるというメリットがあります。ファクタリング会社への売掛金の支払いはクライアントが行うため、手間も省けます。
えんナビでは質問に答えるだけの簡単査定もできるため、審査に通る見込みが薄いのに手間暇かけて申請準備をするといったリスクも避けられるでしょう。
フリーランスの報酬前払いサービスの選び方
フリーランスとしてファクタリングサービスを利用したい場合は、まずどの会社のサービスを利用するか考えるところから始めます。どのサービスを選ぶか決める時の判断基準となるポイントを5つ紹介します。
フリーランスへの対応可否
ファクタリングサービスを提供する会社はたくさんありますが、法人向けサービスのみを展開しており、フリーランスや法人成りを含む個人事業主は対象外としているケースが多いです。
サービス内容や手数料を見る前にフリーランスを対象としているか否かを見たほうが、効率よく利用先の絞り込みができます。
法人とフリーランス・個人事業主では利用条件やプランの内容が違うこともあるので、その点にも注目しましょう。
サービスの信頼性
ファクタリング会社のなかには悪徳業者が紛れていることもあります。手数料が高すぎたり低すぎたり、保証人や担保を求められたりしたら、そのサービスの利用は避けたほうがよいでしょう。
また、資金リスク対応や資金繰りはデリケートな問題です。情報漏洩などの心配はないかセキュリティ面のチェックもしておきましょう。
担当者やメールサポートからきちんと返信が来るかも要確認です。返信がない場合、急なサービス停止や業務停止のリスクがあります。
サービス内容
「最短で即日入金」「担保・保証人なしで申込み可能」など、フリーランスに便利なサービス内容になっているかも利用先選びの重要なポイントです。
なかには業務中の事故や仕事のミス、情報漏洩といったトラブルの補償を受けられる保険や、ケガ・病気で働けなくなった時の所得補償を受けられる保険が付帯されるサービスもあります。
より安心してフリーランスとして働くためにも、こうした付帯サービスまで確認することがおすすめです。
手数料の適切さ
ファクタリングサービスでは、売掛金から手数料を引いた金額が支払われることが基本です。手数料が高いとその分受け取れる金額が少なくなるため、利用先の選定では手数料もしっかり確認しましょう。
また、利用するサービス・プランによっては手数料の他に月額料金や年会費などがかかることもあります。
サービス内容と全体のコストを考えて、納得のいくサービスを選びましょう。
少額の請求書への対応可否
ファクタリングサービスの多くは取引時の手数料から利益を得ているため、数十万~数百万円単位の取引に注力していることが多いです。
フリーランスに多い数万~数十万円単位では取引してもらえないこともあるので、利用サービスを選定する際は最低取引額も確認しておきましょう。
フリーランス・個人事業主専用のプランがあるファクタリングサービスなら最低取引額が低めに設定されていることが多いです。
まとめ
フリーランスとして報酬の前払いを受ける方法としては、クライアントに直接お願いする、クラウドソーシングサイトの報酬支払いを分割払いに設定してもらう、ファクタリングサービスを利用するというものがあります。
しかし、クライアントとの契約継続への影響やファクタリングサービス利用時の手数料などを考えると、できるだけ前払いを受けなくてもよい状況にすることも重要です。
そのためにおすすめなのが、高単価案件を多く扱うフリーランスエージェントの利用です。高単価案件を請けて収入が上がれば、前払いを受けなくても資金繰りが上手くいくようになるでしょう。
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