超AI時代のWEBデザイナーの生き方とは?

こんにちは。

ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援するITプロパートナーズ編集部です。

弊社では、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っています。
こちらでは、日々の現場でサポートさせていただいている中での、プロの目線で、エンジニアに役立つお話をしてまいります。

AI(人工知能)の進歩はすさまじく、コンピューターが人間を凌駕する瞬間<技術的特異点>が2045年にやってきて、一部の仕事から人間の労働者が排除される、というセンセーショナルな見解がAIの世界的権威として知られるレイ・カーツワイル氏によって提示されたのは2005年でした。

当初はあまり深刻に受け止められませんでしたが、囲碁や将棋といった知的ゲームでAIが人間のプロを打ち負かし、2013年に英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の論文によって、AIによってなくなる仕事が具体的に示されたことで、いよいよ現実味を帯びてきたと感じている方が多くなっています。

オズボーン准教授の論文には、ITエンジニアはなくなる仕事にリストアップされていませんでしたが、少なからず影響を受けるのは確実です。

そこで、今回はITエンジニアの中でも、すでにAIによる仕事の変化を予感させる事態が起きている、WEBデザイナーについて見ていきたいと思います。

AIのWEBデザイン分野での進歩とは?

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AIが仕事を奪う云々のお話に入る前に、そもそも現在のAIはなにができるのか「働きぶり」から見ていきましょう。

ビジネスの世界で使われているAIとしてもっとも有名な存在である「IBM Watson」について、IBMではAIはAIでも「人工知能(Artificial Intelligence)」ではなく、人間の知識を拡張し増強する「拡張知能(Augmented Intelligence)」という表現しています。

これはAIについて真理をついた表現だと私は思っていて、人間の思考プロセスは、情報を読み込み整理することで、ある仮説を打ち立て、なにかを判断したり、アイデアを導き出す、という流れになっていますが、Watson(をはじめとするAI)は、あくまで、この思考プロセスを機械で再現しているのにすぎません。

ハードウェアリソースを膨大に用意することで、人間より多くの情報を見聞きし、人間よりも速い速度で、なにかを判断したり、アイデアを導き出せる、というだけのことです。

あくまで人間の思考プロセスを外出しして支援するものでしかなく、そして、Watsonが導き出した提案を受け入れるかどうか判断するのは結局、人間だということを踏まえて、IBMでは拡張知能と呼んでいるのです。

裏を返せば、人間ができることは基本的には、WatsonのようなAIで実現可能ということになっています。

実際に、チェスや囲碁、将棋といった人間の知性を見るゲームも機械が人間を凌駕しています。

そして、高度な知的作業で機械には難しそうだと思われがちな芸術分野においてもAIは「作品」を残しているので、まずは、それらをご紹介いたします。

2016年に封切られた映画『モーガン プロトタイプL-9』のPV(https://youtu.be/gJEzuYynaiw)です。Watsonが作りました。

このPVを作成するために、Watsonはホラー映画の予告編100本を分析し、PVのビジュアル的・オーディオ的な特徴を見つけだし、それに合うシーンを切り出して作成したそうです。

2014年にはすでに死亡した画家の作品の新作をAIで作成する、という実験もありました(https://youtu.be/FnUPiEj4Xds)。

選ばれた画家は17世紀のオランダで活躍したレンブラント・ファン・レインです。

日本でも人気のあるヨハネス・フェルメールと双璧を成すバロック絵画の巨匠ですが、フェルメールが30作品ほどしか現存していないのに対して、レンブラントは346作品も残っており、そのすべてをAIが学習することで、レンブラントの構図や描き癖を忠実にトレースしたレンブラントの新たな自画像を作成しました。

ちなみに油絵は重ね塗りされることが常ですが、この新作も3Dプリンタを使って重ね塗りも再現しています。

ここまでのことができるの!と驚かれた方も多いのではないでしょうか。

ここまでのことができるのであれば、ロゴマークやWebサイトのデザインも簡単にできるのでは?と思った方も多いかと思います。

結論から言えば、簡単にできます。

ロゴマーク作成サービス

「squarespace」、「TAILOR BRANDS」、「DesignMatic」、「Graphic Springs」、「Logopony」、「Logojoy」といったサービスが展開されています。

残念なのは、すべて外国企業のサービスですので、英語で操作しなければならないです。

さらにサービスによっては、対応している日本語フォントの種類が少なかったり(一種類だとか)、そもそも、カタカナやひらがなはロゴに埋め込めないサービスもあります。

基本的には完成したロゴマークをダウンロードする際に、料金発生する仕組みのところが多いので、払ったのが無駄になった、ということにはならないと思いますが、日本の文字を使いたい方は、事前に調べておきましょう。

ちなみに、「squarespace」は名刺サイズに丁度いい400×360のロゴであれば無料で作れるので、どういったものかお試しで触るのに丁度良いかと思います(その分、機能がだいぶと少ないですが)。

「squarespace」以外の「TAILOR BRANDS」「Logopony」「Logojoy」は画像サイズなどによって20ドル~100ドルとなっています。

いずれのサイトにおいても、基本的にはロゴにしたい文字(会社名など)を入力し、デザインパターンの見本から好きなものを選び、配色を決めるといった3ステップとなっています。

Webサイト

「Wix」「JIMDO」「Pagecloud」「firedrop」があります。

いずれも海外サービスですが「Wix」は2012年と「JIMDO」は2009年に日本語版が提供されており、すでに触ったことがあるWebデザイナーさんも少なくないかと思います。

「Wix」「JIMDO」「Pagecloud」は、ベースのデザインレイアウトを選択して、必要なパーツをワードの図表の挿入のように配置していくイメージです。

作成者が意識しないところで、httpやCSS情報を更新しているので、一つ一つの更新が結構、重いという欠点もありますが、ソースコードをかけなくても、クオリティーの高いサイトが作れます。

「firedrop」は画期的なツールで、Webを作ってくれるチャットボットです。

端的にいえば、SNSのメッセージのような形で質問が投げかけられていくので、サイト作成者はその質問に答えていくだけで、ものが作れるのです。

ただ、実問の多くが文字ベースのため、出来上がったサイトが思っていたのと違う、ということも少なくないようで、期待されていたほど評価は高くありません。

WEBデザイナーはAIに仕事を奪われる?

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さて、みなさんが一番聞きたいであろう、Webデザイナーの仕事をAIに奪われるかどうかについて考えていきたいと思います。

結論から言えば、上でご紹介したツールでできる程度のクオリティーのものしかできないWebデザイナーは仕事をなくす可能性が高いでしょう。

紹介したようなツールを使えば、人間のWebデザイナーより安く早くできてしまうので、人間のWebデザイナーが淘汰されるのが当然です。

ただ、ツールはツールでしかありません。

規格化された範囲の量産型を安く早く大量生産するだけであって、カスタマイズされた高付加価値の一点ものを作ることは苦手です。

規格化された範囲でしか作れないため、似たり寄ったりになってしまい没個性的になり差別化できなくなってしまうことも考えられます。

さらに言えば、AIの「規格」作成能力は多くの学習によって成り立つ、つまり、AIの挙動は学びにつかう教材の質に大きく左右されるのです。

先ほどの絵画作成で、フェルメールではなくレンブラントが選ばれたのは、レンブラントは作品が多く残っているため、教材がたくさんありましたが、フェルメールは現存する作品数が少なく、学習不足で規格が作成できなかった、という点に尽きます。

ついでに指摘しておくと、AIは教材さえあればレンブラント風の絵画を作ることができても、AI自身が芸術理論を持つ一人の画家として「AIらしい作品」を作るのは難しいです。

つまり、独創性を持ち合わせていません。

さらにまったく新しい機軸が生まれた時に、新機軸について十分な学習できていないと、従前の陳腐化したものを作成したり、誤った解釈で作成してしまう、という事態にもなります。

このように、AIにはAIだからこその弱点があるので、こうしたAIの弱点を補えるWebデザイナーは、今後も生き残っていけるでしょう。

具体的に言えば、敢えてツールを使わない独創性が高い一点ものを作成できるWebデザイナーや、ツールを使ってWEBサイトを作った上で、トレンドにそぐわないも含めた、ツールの至らぬ点をフォローし、プラスアルファの付加価値を提供できるWebデザイナーが生き残れるWebデザイナーです。

これからの時代のためにWEBデザイナーがやっておくべきこと

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AIの発達によって、Webデザイナーの仕事にも変化が起きる可能性が高い、ということがわかったところで、ではどうすればそのような時代を行き抜いていけるか、最後にご紹介したいと思います。

まず重要なのはAI・ツールの動向を把握しておくことです。

それぞれのサービスは、どういったメリット・デメリットがあり、使い分けのポイントくらいはマストで押さえておきましょう。

そのうえで、実際の使い方や、どう活用すればメリットを伸ばし、デメリットをフォローすることができるのか、もっと言えば、そのツールで作った最高のWebサイトに、なにを付加価値として自分がプラスできるか意識できれば、良いかと思います。

そこまで考えていなくても、「あっ。このモックアップなら、あのサービスで簡単に実現できるな」という気付きがあれば、作成・保守の作業効率の向上につながることになるでしょう。

そして二つ目はAIは、独創性のある一点ものを作るのは苦手です。

人間でも突然、他のサイトのまねではない、強烈な個性があって魅力的なサイトを作れ、と言われると困ってしまうかと思うので、だからこそ、早いうちから意識してアイデア集めを行って、自信のオリジナルの形を持っておくことが重要です。

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まとめ

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今回は、AIが幅を利かせる時代のWebデザイナーの役割について見ていきました。

AIの発達によって、社会は便利になっていくはずなので、発達そのものを悲観視するのはお門違いだと思います。

今まで苦労していたところがAIによって楽になり、工数はいくらか浮くでしょう。

問題は、その浮いた個数をどこに回すのか、という話です。

時代に取り残されないようにしっかり技術同行研究を行うべきだと私は考えます。

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「IT起業家・フリーランスの自立を支える」というビジョンの元、「週2日からの業務委託案件を紹介する、ITプロパートナーズ」を運営。 ■BestVenture100に創業初年度で選出 ■取材記事:自立する覚悟が、働き方を変える
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