SREエンジニアとは?仕事内容・将来性・必要な資格やスキルを解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

近年、注目を集めている「SREエンジニア」という職種をご存じでしょうか。サービスやプロダクトの信頼性向上を目的に、システムの安定運用や自動化を推進する専門職として需要が高まっています。

本記事では、SREエンジニアの仕事内容や必要なスキル、将来性などを詳しく解説します。SRE関連のフリーランス案件例もご紹介しているので、キャリアアップや独立を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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SREエンジニアとは?

SRE(Site Reliability Engineering)は、サービスやプロダクトの信頼性を向上させるための取り組みを指します。

この取り組みでは、サービスの停止時間をできる限り短くしながら、機能の追加やシステムの改善を継続的に進めることを目標としています。このSREを実現する役割を担うのが、SREエンジニアです。

SREの考え方が登場した背景には、開発と運用の連携がうまくいっていないという課題がありました。機能の追加やリリースのスピードが優先され、システムの安定性が後回しにされることが多かったのです。しかし、サービスの安定性や信頼性の重要性が再認識され、SREという新しいアプローチが注目されるようになりました。

SREエンジニアの仕事内容

SREエンジニアは、サービスの信頼性を高めるために運用環境の整備やシステムトラブルへの対応、自動化による効率化など、幅広い業務を担います。

ここでは、SREエンジニアの具体的な仕事内容について詳しく見ていきましょう。

運用環境の整備

SREエンジニアの主な役割のひとつが、システムの安定稼働を支える運用環境の整備です。具体的には、サービスやシステムを安定して稼働させられる体制の構築や、障害が発生した場合に迅速に復旧できる仕組みの整備などが挙げられます。また、システムの耐障害性を高めるための予防策の検討も、SREエンジニアの重要な仕事です。

これらの取り組みによってサービスのダウンタイムを最小限に抑え、ユーザーにとって信頼できる環境を提供します。

システム・クラウドの運用

システム全体やクラウド環境の運用管理も、SREエンジニアの重要な仕事です。SREエンジニアによって開発環境から本番環境まで一貫して信頼性の高い環境が提供されれば、開発担当のエンジニアも安心して作業に取り組めます。

開発環境でトラブルが起きると開発スケジュールに影響が出るため、本番環境だけでなく開発に用いるシステム・クラウドの信頼性も重要です。そのため、SREエンジニアによる管理が求められます。

システム開発の自動化

SREエンジニアは、手動作業が多い部分をツールやスクリプトを活用して自動化する役割も担っています。ログの解析やデータ更新、システム監視などの作業を自動化することで、開発担当者の負担を軽減し、効率的な開発が可能です。このような効率化は開発と運用の両方において重要なポイントであり、チーム全体の生産性向上にもつながります。

システムトラブルへの対応

サービスやシステムの信頼性を確保するために、リリース前の段階でバグやエラーを発見し、解消するのもSREエンジニアの仕事のひとつです。また、リリース後に発生する可能性のある問題を予測し、未然に防ぐ取り組みも行います。SREエンジニアがこうした対応を担うことで、開発チームは本来の業務であるシステム開発に集中でき、開発効率の向上が期待できます。

SREエンジニアとインフラエンジニアとの違い

開発環境や本番環境の運用管理を担うと聞くと、インフラエンジニアをイメージする人もいるかもしれません。しかし、SREエンジニアとインフラエンジニアは、求められるスキルや業務範囲、役割が異なります。

ここでは、この2つの職種の違いを紹介します。

必要スキルの違い

インフラエンジニアには、ネットワーク・サーバー・ストレージなど、ITインフラに特化したスキルが求められます。一方、SREエンジニアはインフラの設計・構築に加え、アプリケーション開発に関するスキルや知識も必要です。例えば、サービス運用を効率化するための自動化ツールの開発を担うケースも多く、インフラ領域だけでなく、開発側の知見も重要になります。

インフラエンジニアは主にインフラ領域を担当しますが、SREエンジニアはインフラだけでなく、システム全体やサービス全般を視野に入れて信頼性の向上を目指します。そのため、SREエンジニアには開発や運用に関する幅広いスキルと、システム全体を俯瞰して管理する能力が必要です。

業務範囲・役割の違い

インフラエンジニアの業務範囲は、ITインフラの設計・構築・運用が中心です。具体的には、ネットワークの設定やサーバーの構築、セキュリティ対策の実施などを主に担当します。そのため、多くの場合アプリケーションそのものに対して責任を持つことはありません。

これに対して、SREエンジニアはITインフラに加えてアプリケーションそのものの信頼性向上も業務範囲に含まれます。例えば、アプリケーションに問題が見つかった際には、修正や最適化に携わるケースもあります。

SREエンジニアはインフラとアプリケーションを含むシステム全体の信頼性を高めることを目的としているため、運用業務の枠を超えた幅広い活動を行うのが特徴です。

SREエンジニアの平均年収

 複数の求人サイトで確認できる正社員のSREエンジニアの年収は、500万円から800万円程度が一般的な水準です(2025年1月時点)。経験やスキルによって幅はあるものの、SREエンジニアは比較的高い給与水準が期待できる職種と言えるでしょう。

また、SREエンジニアを求めるフリーランス案件も多数あります。例えば、フリーランスエージェントの弊社ITプロパートナーズでは、SRE関連の案件の月単価が70万円から100万円程度となっているケースが目立ちます(2025年1月時点)。これを年収に換算すると840万円から1200万円程度となり、正社員よりもさらに高い報酬が得られるかもしれません。

このように、SREエンジニアは正社員でもフリーランスでも年収800万円以上を目指せる点が大きな魅力です。

SREエンジニアの需要・将来性

エンジニア不足が叫ばれる中で、SREエンジニアのように専門的かつ幅広い知識を持つエンジニアは、特に貴重な存在です。信頼性の高いサービス運用が求められる現代のIT業界では、SREエンジニアの需要はさらに増していくでしょう。

また、SREエンジニアとしてスキルや経験を積むことで、コンサルタントやプロジェクトマネージャー、CTOといった多様なキャリアパスを選択できるのも大きな魅力です。業界内での役割を広げながら、より高いポジションを目指せるため、SREエンジニアは将来性に溢れた職種といえます。

SREエンジニアに必要なスキル

SREエンジニアとして活躍するためには、幅広い分野の知識や経験が求められます。ここでは、SREエンジニアにとって重要なスキルを詳しく解説します。

Webサービスの開発・運用経験・スキル

SREエンジニアの業務ではWebサービスを管理対象とするケースも多く、開発や運用経験、関連するスキルが求められます。例えば、PythonやJavaなどWebサービス開発に使われるプログラミング言語や、SQLを使ったデータベース操作、OSに関する知識などが挙げられます。また、Webサービスの開発・運用の実務経験が重視されることも少なくありません。

特に、顧客に提供するWebサービスがスムーズに動作しない場合、顧客満足度や企業イメージに影響します。そのため、開発段階から運用に至るまで信頼性の高いサービスを提供するためのスキルが求められます。

クラウドサーバーの構築経験・スキル

近年では、クラウドサーバーを活用したシステム構築が主流となっています。そのため、AWSやGCPなどのクラウドサービスに関する知識やスキルも必須といえるでしょう。このようなシェアの高いクラウドサーバーに関するスキルや経験があると、幅広い開発現場で即戦力として活躍できます。

ネットワークやデータベースに関する知識

サービスの安定稼働には、ネットワークやデータベースが正しく機能していることが前提です。そのため、SREエンジニアにはネットワーク構成やデータベース運用の知識が求められます。特に、トラブル発生時に迅速に原因を特定して復旧するためには、ネットワークやミドルウェア、サーバー構成などのシステム全体を理解しておかなければなりません。

セキュリティに関する知識

SREエンジニアには、セキュリティリスクに対応するための知識も求められます。Webサービスは常にネットワークに接続されているため、攻撃や脆弱性に対応する基本的なスキルが欠かせません。例えば、APIのセキュリティリスクやネットワークの暗号化に関する知識などがあると、信頼性の高いWebサービスの提供が可能になります。

コミュニケーションスキル

SREエンジニアは、SREチームだけでなく開発チームや運用チームとも連携する機会が多くあります。そのため、チーム間でスムーズに情報共有し、問題を解決するためのコミュニケーションスキルが必要です。異なる立場の意見を調整しながら作業を進める力は、信頼性の高いシステムを構築するために欠かせません。

SREエンジニアを目指す際に役立つおすすめの資格

SREエンジニアを目指すなら、スキルや知識を証明できる資格を取得してみてはいかがでしょうか。ここでは、SREエンジニアにとって有用な資格をいくつかご紹介します。これらの資格を取得しておけば、キャリアアップや就職活動の際にも役立つでしょう。

Cisco Certified DevNet Associate認定

Cisco Certified DevNet Associate認定ネットワーク機器の開発や販売を行うCisco社が提供する認定資格で、ソフトウェア開発者やDevOpsエンジニアを対象としています。ネットワーク機器の知識に加え、ソフトウェア開発に関するスキルも必要です。ネットワークとソフトウェアの両方に精通したエンジニアを目指すなら、挑戦する価値のある資格でしょう。

EXIN DevOps Professional

EXIN DevOps Professionalは、DevOpsに関する専門的な知識が問われる資格です。DevOpsは開発チームと運用チームが協力して作業を進める手法で、SREと共通する考え方を多く含んでいます。この資格を取得することで、DevOpsの基本から応用まで幅広く理解でき、SREエンジニアとしてのスキルをアピールするのにも役立ちます。

Professional Cloud Architect

Professional Cloud ArchitectGoogleが主催する資格で、GCPに関する高度な知識が問われます。スケーラブルで高可用性を持つ安全なソリューションの設計や開発、管理スキルを証明できる資格です。GCPは世界中で広く使われているクラウドサービスのため、取得しておくとSREエンジニアとして活躍の幅が広がるでしょう。

Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験は、システムの設計から運用までを幅広くカバーする認定試験です。試験はレベル1〜3、システムアーキテクトの4つのレベルに分かれています。上位レベルの試験に挑戦するには下位レベルの合格が必要なため、ステップアップしながらスキルを高められる資格です。

クラウドサービスの認定資格

GCP以外にシェアの高いクラウドサービスとしてAWSやAzureなどが挙げられ、これらのクラウドサービスの認定資格も、SREエンジニアにとって役立ちます。例えば、AWSの「AWS Certified SysOps Administrator」や、Azureの「試験 AZ-400: Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions」など、クラウド運用のスキルを証明する資格にチャレンジしてみるのもおすすめです。

SREエンジニアのフリーランス求人例

SREエンジニアとして独立を考えている方にとって、どのようなフリーランス案件があるのかは、非常に気になるポイントでしょう。ここでは、ITプロパートナーズが実際に取り扱っているSRE案件を2つご紹介します。

仕事内容や報酬の目安として参考にしてください。

【GoogleCloudPlatform/Docker】シフト管理SaaSにおけるSREエンジニアの業務委託案件・フリーランス求人

案件名【GoogleCloudPlatform/Docker】シフト管理SaaSにおけるSREエンジニアの業務委託案件・フリーランス求人
単価〜400,000円(週3日)
職種・ポジションSRE
スキルGoogleCloudPlatform , Docker
仕事内容複数の事業ドメインのインフラ運用・構築・クラウド運用・性能向上・コスト最適化の提案など、SREエンジニアとして幅広く対応する

【AWS/Docker】自社メディア事業を牽引するSREエンジニアの業務委託案件・フリーランス求人

案件名【AWS/Docker】自社メディア事業を牽引するSREエンジニアの業務委託案件・フリーランス求人
単価〜900,000円(週3日〜5日)
職種・ポジションSRE
スキルAWS , Docker
仕事内容クライアントが提供するサービスにおけるインフラ構築・運用・パフォーマンス改善・セキュリティ対策など、SREエンジニアとして幅広く対応する

SREエンジニアに関するQ&A

最後に、SREエンジニアに関するよくあるQ&Aを紹介します。「SREとDevOpsの違いは?」「未経験からSREエンジニアになるまでどのくらいかかる?」という2つの疑問にお答えしているので、気になる点がある方はぜひチェックしてください。

SREとDevOpsの違いは?

SREとDevOpsはどちらも開発チームと運用チームが連携しながら作業を進める手法であり、多くの共通点があります。

まず、DevOpsは「Development and Operations」の略で、開発チームと運用チームの協力体制の強化によって、効率的に開発を進めることを目的としています。両チームの連携が不足したまま開発が進むと、意見の相違から衝突が起きやすく、リリースまでに余計な時間がかかるケースが少なくありません。DevOpsはこのような事態を防ぎ、開発から運用までをスムーズに進めるために活用される手法です。

SREも同様にチーム間の連携を重視しますが、サービスやプロダクトの信頼性の向上を目的としています。DevOpsが開発プロセス全体の効率化を目的としているのに対し、SREはサービスの品質と信頼性の向上を重視している点が大きな違いです。

未経験からSREエンジニアになるまでどのくらいかかる?

未経験からSREエンジニアを目指す場合、現在のスキルや経験によって個人差はあるものの、一般的には3年から5年ほどの時間が必要とされています。短期間でのキャリアチェンジが難しい理由は、インフラからアプリケーションまで、SREエンジニアには幅広いスキルや知識が求められるためです。

SREエンジニアの主な役割はシステムやサービスの信頼性の向上であり、これには専門的なスキルが欠かせません。そのため、まずはプログラマーやインフラエンジニアとして基礎的な実務経験を積むことが重要です。その上で、SREエンジニアに必要なスキルを徐々に習得していきましょう。

まとめ

SREはサービスやプロダクトの信頼性を向上させるために欠かせない考え方で、それを担うSREエンジニアには、インフラからアプリケーションまで幅広い知識やスキルが求められます。需要も非常に高く、コンサルタントやCTOといったキャリアパスも豊富なため、システムエンジニアとしてのスキルや経験がある方、SREエンジニアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

SREエンジニアはフリーランス案件も多く、正社員より高収入を目指せるチャンスもあります。ITプロパートナーズでは高単価のSRE案件を豊富に扱っているので、ぜひ活用して次のキャリアステップを考えてみてください。

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