こんにちは。
ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援するITプロパートナーズ編集部です。
弊社では、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っています。
こちらでは、日々の現場でサポートさせていただいている中での、プロの目線で、エンジニアに役立つお話をしてまいります。
さて、今回は在宅・リモートワークを普及させるメリットについて見ていきたいと思います。
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目次
働き方にまつわる主役は企業から個人の在宅ワークに
以前「働き方」に関するスペシャリストの方に話を聞いたことがあり、以下のような内容でした。
「これまでの人類の歴史を紐解いてみると、文明が転換するキーポイントは人間の働き方が変わった時です。インターネットや人工知能が普及している昨今、企業などの組織が主役だった時代から個人が主役の時代へと、その働き方も転換しようとしている過渡期だといえるでしょう。」
この話を聞いて「なるほどな」と思いました。と同時により深く考えてみると、技術の発展にともない、人間の機能が拡張していき、近代的な文明が生まれた=人々の生活が変わった、ということがいえるのではないでしょうか。
たとえば、人間は槍などの道具を生み出したことで、人間の持つ手という機能を拡張しました。
また、産業革命によって蒸気機関車が生まれ、人間の持つ足という機能を拡張したといえます。公共交通機関が発達することによって、人々は電車が出発する時間に合わせるように行動を変化させてきています。これは、時間に合わせるという行動様式の変化をもたらしたといえるでしょう。
では、スマートフォンの普及により、インターネットが1人1人に行き渡ってきたといえる現在ではどのような変化が起こっているといえるのでしょうか。
人間の機能拡張の例でいえば、スマートフォン越しにインターネットに繋げる行為は視覚・聴覚の機能拡張といえます。
これはこれでインパクトはありますが、もっとも大きな機能拡張は人間の脳の機能拡張といえるのではないでしょうか。
インターネットという集合知を手軽にどこでも個人が利用できるという点で、もうひとつの頭脳を手に入れたといってもいいすぎではないでしょう。
それでは、脳の機能拡張を手に入れた人々の行動様式はどのように変化しているのでしょうか。
たとえば、これまで記憶力に頼ったり、事前に調べて印刷した紙をもっていったり、わからないと人に聞いていた待ち合わせ場所などは、現在であれば向かっている電車の中でスマホで地図検索をすれば済むようになりました。
以前は並んでいた飲食店や美容室なども、一部の店舗ではスマホから空いている時間をあらかじめ検索して予約することで、ほとんど待つことなくサービスを受けることができるようになってきています。
これは一言でいえば、人々がもつ有限な時間の効率化であるといえます。さらに、その効率化の結果、これまででは1人では到底できなかったようなことが、1人でもできることが増えてきているともいえます。
これは、仕事においても大きな変化をもたらしています。1人でできることが増えた結果、これまでは大きな組織でしか成し得なかった仕事が、少人数で実現可能になってきているといえるのではないでしょうか。
さらに、今後、人工知能が普及していくと、これまで人が行っていた仕事も人工知能が代行してくれることは、もはや目の前の現実になりつつあります。
このような時代背景においては、組織から個人へのパワーシフトが発生し、より人間らしい仕事や働き方とはなにか?ということが問われることは間違いないでしょう。
ソーシャルセンシティビティ(社会的感受性)が高いチームがもっとも成果物の質も高い
前述の働き方のスペシャリストの方から聞いた話の中で、もう1点重要なポイントがありました。
それは、「ソーシャルセンシティビティ(社会的感受性)が高いチームがもっとも成果物の質も高い」という話です。これは、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究チームが導いた事実だそうです。
似たような調査結果として、Googleの社内調査の話も、このMITの調査結果を裏付けるようなものがあります。
「心理的安全性」と呼ばれる、「他社への心遣いや同情、あるいは配慮や共感」というメンタルな要素が、成功するチームの共通点だったそうです。
MIT研究結果とGoole社内調査結果で導かれた、「社会的感受性」と「心理的安全性」とは、こうして並べてみると、ほとんど同じことをいっているといっても差し支えないのではないでしょうか。
この話を聞いて私は、とあるフリーランスの男性ディレクターの方から聞いたエピソードを思い出しました。ライターの方と一緒にお仕事をすることの多いその方は、次のようなことをいわれていました。
「子育て中で仕事と両立しているママさんライターなどの方が、仕事だけをバリバリこなす方よりも、なにかとバランス感覚に優れていることが多く、実際に仕事をするとチームとして働きやすく、成果も出しやすいんです。」
これは、私自身の仕事上での経験を振り返ってみても、同感だなとしみじみ思います。
シンギュラリティ(技術的特異点)を迎える時代、人間喪失から人間回帰へ
またまた前述の働き方スペシャリストの方の話に戻ります。さらにもう1点重要な話として「シンギュラリティ(技術的特異点)を迎える時代、人間喪失から人間回帰へ」という方向性を示されていました。
シンギュラリティとは、wikipediaにはこうあります。
技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語:Technological Singularity)、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事とされ、テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうとする未来予測のこと。
また、人工知能が人間の知能を超えるタイミングが、2045年と予測する論があるため、別名で「2045年問題」といわれることもあります。
前述した通り、人工知能の片鱗が実は、スマートフォン越しにインターネットにアクセスする現在の生活様式に、すでにあらわれているといえるのではないでしょうか。加速度的に利便性が増す中で、前述の働き方スペシャリストの方は「人間喪失から人間回帰へ」といわれていました。これは一体どういうことなのでしょうか。
都会での生活の利便性は増す中で、地域社会のつながりは緩く、希薄になっているといえます。隣近所に住んでいる人が誰かも、知らなくとも生活は成り立ちます。大きな組織において、組織を構成する1人1人はともすれば見失われがちな側面もあるといえるのかもしれません。
このような状況を「人間喪失・人間疎外」という言葉を使って表現されていました。
しかし、人工知能の爆発的な普及によって、「人間回帰」するといわれてもいます。
ここからは私の解釈ですが、人工知能が人間の仕事を代行するようになった結果、これまでの雑事から人間は開放されて、より人間らしい仕事に従事できるようになるということだと考えています。
また、働き方も、より人間らしい働き方に変わっていくのだと思うのです。
在宅ワークのコストは回収可能
より人間らしい働き方の1つに、在宅ワーク・リモートワークがあります。最近ではリクルートが全社員をリモートワークを導入しています。その他にも、全世界で在宅ワーク・リモートワークが浸透してきています。
このような動きがある一方、数百人規模の会社の役員の方と以前話をしていた中で、彼に私は次のように問いかけました。
「個人個人の状況を鑑みて、個別具体的に働き方の特別扱いを認めていく方が、組織全体のパフォーマンスはあがるんじゃないかなと最近思うのですが、その点どう思いますか?」
彼は次のように答えました。
「そういう働き方は、10人以内くらいの小さな組織・チームではうまくいくかもしれません。だけど、もっと大きな組織になると、そういう尖った働き方や考え方をもった人よりも、もっとマイルドな考え方、つまり周囲の人に合わせようとする人を集めた方がマネジメントはしやすいんですよね。
大きな組織で個別具体的な働き方を認めてしまうと、そのコストを会社が負担する必要があるので、それはそれでリスクでもあるんですよね。」
私はこの話を聞いてなるほどな、と思う反面、このような考え方をもつ経営層がいる組織では、ちょっと働きたくないかも、と率直に思いました。
私は小さな組織で在宅ワークが機能するということをすでに体験しています。
確かに、大きな組織で在宅ワークが機能するかはわかりませんが、それはどちらかというと組織構造の問題によるところが大きいのではないかと思うのです。
大きな組織でも、10人以下の小さなチームで機能することができれば、より人間らしい働き方の1つである、在宅ワークやリモートワークも機能するのではないでしょうか。
なにより、在宅ワークやリモートワークは通勤というストレスから開放され、これまで通勤に使っていた時間を個人が有効活用することができます。
これは、大きなメリットであり、個人の生活が充実することで、仕事へのモチベーションアップにつながったり、あらたなシナジー効果を期待できるという点で、在宅ワークのコストは十分回収可能なのではないかと思われてなりません。
在宅ワークは人間回帰への第一歩
さらに、前述のように企業が在宅ワークを導入するだけでなく、最近ではクラウドソーシングの普及により、雇用契約をともなわない在宅ワークの形もより一般的になりつつあります。
在宅ワークがこのように普及している背景として、当然ながら「在宅ワークをしたい」というニーズがあるからでしょう。
たとえば子育て中のママさんが子供が寝ている間の隙間時間を使って在宅ワークをして、多少なりとも家計の足しにすることができます。また、親族の介護をしている方が、同じように介護の合間に在宅ワークをするという場合もあるでしょう。
このように誰かのお世話の合間に在宅ワークで金額は小さくとも稼ぐことができるというのは、大きな魅力といえるのではないでしょうか。
「誰かのお世話をする」という社会的感受性がもっとも必要とされるところを大切にしながら、仕事との両立に挑戦するということは、実はもっとも人間らしい悩みの1つなのかもしれません。
それでも、「誰かのお世話」と仕事の両立をしている方のほうが、バランス感覚に優れているという前述の話が示す通り、経験的にも説得力のある事実ではないかと私にとっては思えるのです。
また、働く場所にかかわらず、住む場所を自由に選択することができる、という点は、大きな生活様式の転換の1つといえるでしょう。インターネットが爆発的に普及する前では、考えられなかったことです。
これまでの常識では、会社から転勤を言い渡され、泣く泣く住む場所を変えるということは、「転勤族」という言葉があるように、ごくあたりまえであったといえます。しかしながら、在宅ワーク前提であれば、会社などの組織の都合によって個人の住む場所を選択する自由が脅かされずに済みます。
このような点をふまえると、少なくとも私にとっては、在宅ワークは、人間回帰の動きの1つであると思われてならないのです。
在宅ワークという働き方の革命は、世界中の人々の生活を一変させる力があるといっても決していいすぎではないのかもしれませんね。
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