こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスを目指す目的や理由は人それぞれですが、正社員としての働き方と比べてどのような違いがあるかは気になる点です。実際にフリーランスとして活動されている方は、どのような点にメリットを感じ、またデメリットを感じているのでしょうか?
本記事では、ITプロパートナーズが実施した「フリーランスの働き方の実態を調べるアンケート調査」の結果を元に、フリーランスになった理由や正社員と比較した時のメリット・デメリットを、リアルな声としてご紹介します。
なお、今回のアンケートを実施したITフリーランスの方々の属性は以下の通りです。
- 調査人数:57名
- 平均年齢:39.4歳
- 職種の内訳:エンジニア9割、その他マーケター/デザイナー/コンサルタントなど
≪利用条件≫
1.情報の出典元として、ITプロパートナーズ(もしくはアトオシ)の名前を明記してください。
2.ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記のどちらかのリンクを設置してください。
ITプロパートナーズ:https://itpropartners.com
アトオシ:https://itpropartners.com/blog/
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・約7割がリモートのため、働く場所を選べる
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
そもそもなぜフリーランスになったのか?多かった理由は「働き方の自由度」
「フリーランスとして独立した理由はなんですか?」(複数回答可)の設問に対する回答として、最も多かったのは「働き方の自由を求めて」で、全体の84.2%を占めました。さらに「収入アップを求めて」(66.7%)、「ワークライフバランス」(42.1%)「起業への足がかりの為」(31.6%)と続きました。
フリーランスになって感じたメリットとは?
次に、「フリーランスになって良かった点はなんですか?」の設問(自由回答)に対する回答結果から、特にメリットとして挙げられた回答を3つご紹介します。
1.ワークライフバランスの改善
- ワークライフバランスの改善
- 勤務時間を自分で決められる点
- 圧倒的な時間の自由度
- 1日の時間を自由に使えるようになったこと
- 自由に仕事ができること、会社の規則に縛られないこと、家族との時間が取れること
- 自分の時間を増やせたところ
挙げられたメリットの中で最も際立っていたのが、ワークライフバランスの改善です。会社員だったころとは違い、自分の意思で業務量や業務時間をコントロール可能になります。時間の使い方の自由度が上がり、プライベートの時間を増やせたことをメリットと感じている人が多いようです。
2.収入が上がった
- 収入の柱が増えて(分散されて)心のゆとりができました
- 働き方が自由になったこと、収入が増えたこと
- 所得が増えた
- 成果が報酬に直結するようになった
- 収入がUPした点と、業務に専念できるようになった点
2番目に多かったのが、収入アップというメリットです。「会社員時代よりも収入が上がった」「節税がしやすくなった」という回答もあり、経済的に報われて満足している状況がうかがえます。会社員は基本的に給与が固定されていますが、フリーランスの場合は成果が収入に直結するため、多くの案件を受注する、あるいは高単価案件をメインにこなすほど、収入も増加します。
3.仕事や案件が自分で選べる
- 自分の方針に従って仕事を選ぶことができること
- 会社員とは違って自分のやりたい仕事を選べること
- 自分の専門的スキルのみが求められるのでアウトプットしやすい
- 一緒に仕事をする人を選べる
- スキルアップになりそうな仕事を選べる
- やる/やらないの決定権が自身にある
3番目に多く見られたメリットが、仕事や案件を自分で選択できる自由さです。会社員の場合、原則的に業務の選択権はありません。フリーランスになったことで、自分の好みや目的に合わせて仕事を選択できる点に、満足している様子が伺えます。
以上の結果から、フリーランスになった人の多くがワークライフバランスの改善と収入アップを実感できています。仕事や案件が自分で選択でき、スキルアップなどにも繋げられるようになったことへの満足感も伺えます。
フリーランスのデメリットとして多くあった意見とは?
「フリーランスになって不満な点はなんですか?」の設問(自由回答)に対する回答結果から、フリーランスになったことで感じるデメリットをご紹介します。
1.特になし
- 特にありません
- なし
- 今のところ特になし
- 無回答
デメリットの設問に多く見られたのが、無回答も含めて「特にない」というコメントでした。フリーランスになったことで特にデメリットを感じていない、フリーランスという現状に不満を感じていない人が多いことの表れです。
2.先行き・将来への不安
- 福利厚生など、将来的な不安があること
- 契約が切られる不安感
- 先行きの不安感(いつまでエンジニアで活躍できるのか)
- 仕事の継続性の不安
- 怪我や、体調崩したら大変
- 将来も案件を確保し続けられるかという不安があること
回答中で次に多かったのが、先行きに対する不安を表すコメントでした。フリーランスとなった選択そのものに後悔はないものの、継続的に仕事が入ってくる保証はなく、人脈などは自分で構築する必要があります。
万が一の体調不良や病気、怪我などで仕事が受けられない状態になったり、契約が停止したりすれば、収入が絶たれる可能性もあります。それらの点で不安を感じている人が多いことを裏付けています。
3.税金や保険周りの作業が面倒
- 労務周りや確定申告などが面倒
- 税金とか保険を誰もやってくれないのに労働内容は会社員と同じ状態
- 事務作業が増えた
- 質の悪い役所手続き関連の作業が増えたこと
前述の2つの理由と合わせて回答内で顕著だったのが、税金や保険の手続きなどが面倒というコメントでした。会社員時代はすべて他部門が担ってくれていた業務、例えば役所周りや税金の手続き、人脈構築などを、フリーランスではすべて自分でこなす必要があります。これらの点で煩わしさを感じている人が少なくないことを裏付けています。
以上の結果から、フリーランスになっても特にデメリットを感じていないと答えた人が多い一方、先行きへの不安や税金・保険周りの雑務をこなすことへの面倒さをデメリットと受け止めている人も相当数いることが浮き彫りとなりました。そのほか、雇用保険に入れないことや社会的信用の低さ、周囲に話し相手がいないゆえの孤独感など、デメリットは人それぞれにあるようです。
フリーランスを継続していきたいと考えている人の割合は?
「今後もフリーランスとして継続していきたいですか?」の設問に対し、78.9%の回答者が「はい」と答えています。「どちらともいえない」を選んだ回答者は19.3%、「いいえ」を選択したのはたった1人でした。
約8割は明確にフリーランスを継続する意思があることが明らかであり、残り2割についても、迷いがある一方で、ある程度継続への意思があるものと考えられます。つまり、ほぼ全員がフリーランスとして働き続ける意思があるということです。
不満はあるものの、フリーランスを継続したい人が多いのは何故か?
ここまでの回答結果から、フリーランスとして働く上でさまざまなデメリットを抱えるのは避けられない、それでも継続したい人が多い状況が浮き彫りとなりました。その理由として、フリーランスとして独立した目的を果たせていることが理由として大きいと推察されます。背景には、独立を通じて獲得した「自己決定の自由」があり、フリーランス特有のさまざまなデメリットを凌駕する魅力があるものと思われます。
本アンケートの結果では、「働く時間は正社員の頃と大きく変わらない」というデータも得られました。その点も踏まえて、フリーランスとして稼働中の人の多くは、会社に縛られない、自分の意思を通せるなどの精神的な自由や、働く場所を問わず働ける自由、仕事を好きに選べる選択の自由などを享受できていることに魅力を感じているものと推察されます。
正社員と比較したフリーランスのメリットに関するまとめ
フリーランスとして独立したことで、正社員時代では叶わなかったワークライフバランスの改善や収入アップ、仕事や案件選択の自由などのメリットを享受しています。一方で、正社員時代とは違い、先行きが不透明なことに対する不安や、税金や保険などの処理を自分でこなさければならない煩わしさなどのデメリットにも直面しています。
それでもほとんどの人は、今後もフリーランスを継続していく意思を持っています。デメリットや不満を感じながらも継続を希望するのは、案件を好きに選べる、働く時間や場所を自分で決められるなどの「自己決定の自由」の魅力が大きいためと推察されます。
以上、アンケート結果を通じて浮き彫りとなった現状を、今後フリーランスを目指す上で、あるいはフリーランスを継続していく上での参考になりましたら幸いです。
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