週3日はある意味プレッシャー。関わる全ての人が幸せになれるような働き方を目指したいーエンジニア熊倉さんのインタビュー

正社員からフリーランスエンジニアとしてデビューした熊倉さんにインタビューさせて頂きました。これからフリーランスとして独立したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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偶然の出会いがきっかけでエンジニアに

僕は現在フリーランスのエンジニアとして、週3日ほどクライアント企業のプロジェクトに参画しています。

しかし、エンジニアになったのはたまたまの偶然。

過去には同じ会社を3回クビになる経験しているという、普通の人はなかなか経験しないだろうという過去を経験しているのですが、そこから学ぶことも多く、今回はその時のお話を含めながら、フリーランスエンジニアとして働いている現在のことを詳しく話せればと思っています。

まず、僕は一つのことに夢中になると過集中状態になり、周りが見えなくなるいわゆるADHDやアスペルガーの傾向を持っているのですが、小学生の頃はずっとゲームに夢中になる様な少年でした。

中学生の頃には既に「自分はゲームが好きだし、将来はゲームデザイナーやゲームプログラマーになりたいな」と思っていました。

おぼろげに自分の将来について考え、その道に近づける方法を探し、結果としてロボコンなどで有名な地元の高専に入りました。

しかし、入ってみたものの、周りは優秀な学生ばかり。

頭はそこそこ良かったものの放任で育てられ、勉強が習慣化されていなかった当時の僕は授業に次第についていけなくなっていきました。僕自身、目的となるプロダクトから逆算して必要な技術を学ぶことは得意なのですが、知識を一つ一つ教えられ、覚えていくというフローが苦手で、当時の授業にも全く興味が持てず挫折してしまい、クラスの中でも浮いていきはじめます。

高専は3年間で高卒の資格だけ獲得し、中退することになりました。

中学生の頃に描いていた姿ではなくなってしまいましたが、プログラミングの世界からは一旦離れることになりました。

代わりに熱を注いだのは、こちらも中学時代から上達するのが楽しくて続けていたギター、音楽活動です。

むしろ、授業についていけない現実から逃げるようにハマっていました。ネットの世界に交流を求めるようにもなり、当時流行り始めたホームページをHTMLとCSSを使い自分で作り始め、Photoshopとかを使って、デザインとかもやるようになっていました。

HPで公開した音源が褒められる事も増え、ますますハマる。

ネットで同世代の共通の趣味を持つ人たちや、有名な人ともコミュニケーションが取れる事も、当時雑談が全く出来なかったコミュ障の僕にとって凄く楽しかった経験でした。その結果、クラスからは次第に無視されるようになりました。笑

何かがおかしいなと思った僕は、人間って何なのだろう、自分の人間性に何か問題があるのだと次に心理学や哲学、様々な知識にハマる事になります。

話は少し脱線しましたが、様々な要因があり高専中退を選ぶ事になったのですが、その後は音楽の専門学校に行くことにしました。

そこで出会った仲間とバンドを組むことになり、二十歳の時に地元から上京。ただ収入がなかったので、バイトをしなければ、ということで最初に勤めたのが競馬の情報会社でした。怪しいでしょう。やばかったです。笑

そこでは、新聞広告やDMのデザインを担当することになり、その時にもHPを作っていた時のスキルが役に立ち、PhotoshopやIllustratorを触りながら、いくつかのプロジェクトを担当していました。

もうこの頃にはプログラミングとはかけ離れた生活をしていたわけですが、そこで偶然にも出会った方が、僕を再度プログラミングの世界に繋ぐわけです。

その方は、当時流行りだした日本語ドメインSEOに関するプロジェクトで一緒になったIT企業の社長なのですが、その社長がなんと自分と同い年の21歳。

しかも地元が一緒。そのプロジェクトは上手くいかずに終わってしまったのですが、働いていた会社が嫌になったのもあり、これも何かの縁、彼と働きたいと思い、「プログラミングのことは何もわからないが、教えてほしい」と直談判、その了承を得たので、初めて仕事でプログラミングをすることになりました。

実はその時に当時流行っていたmixiでメッセージを送りまくってアフィリエイトで荒稼ぎプロジェクトもありました。

そっちなら月収50万。という提示もされたのですが、悪銭身につかずと思い、月収半額程度のプログラミングを選択したのでした。

そうして、最初に関わったのはLAMP環境でcakephpを用いた医療機関検索システムでした。

GPSを使った検索機能の部分などを担当し、実務経験を積むことが出来ました。

一度は挫折したプログラミングもこうすれば動くぞという喜びを伴うことでハマって仕事をすることが出来るようになっていきました。

ハマれば早かったので、その後も様々なプロジェクトを任せていただき、現場でも認めていただけるようになりました。

ただ、どうしても時間の把握が苦手で遅刻を繰り返してしまい、それ以外は良いのに、と現場で言われながら、遅刻グセが原因で遂に現場をクビになってしまいました。

この遅刻グセに関しては、周りに迷惑をかけてしまうあってはならないことだ、と自分を戒めたのですが、どうしても改善することが出来ませんでした。
(今は、ADHD等の脳器官の問題を伴っている事を理解してきているので、事前に対策を打てるものは打つ努力をなるべくしております。)

そのクビになってしまった現場も、スキルは認めていただいていたので、その後何度か関わることがありましたが、どうしても遅刻してしまう。

やがて、通算3度目のクビを宣告される事に。それがキッカケとなり、自分の苦手分野がある以上、働き方を考え直さなければならないと思い、2009年12月にスキルで貢献するフリーランスという働き方を検討し始めました。

実務経験2年半。今考えると無謀ですが、必要は発明の母でした。

苦手分野をフォローする交渉

まずは初めてのフリーランスだったので、エージェントサービスに登録し、案件を探しました。

その時はこれまでの経験を買われ、すぐに希望就業先から内定をもらい、翌年2010年1月からフリーランスとして働くことが決まりました。

初めてのフリーランスは、今までの業務経験を活かし、スムーズにプロジェクトに入ることが出来ました。

そこでは、現場で覚え、やればできる、というのが自分のスタイルとして確立され、自信にも繋がりました。

そして自分の課題であった「遅刻グセ」に関して、フリーランスになってからも、トライアンドエラーを繰り返しながら、関わる方に迷惑をかけない様、あえて働き方の提案をするようになってきています。

僕自身、遅刻グセはあったものの、持ち前の集中力を活かすことで時間を取り戻しつつ、納期までの長い時間の流れを把握することや案件定義における上流工程から下流工程まで連携することは得意でした。

そのため、プロジェクト自体の納期は守り、プロジェクトに関わる他のメンバーの業務もスムーズにまわるよう、お互いが納得し合える、働き方を提案し、長い流れの中での1日のスケジュールに則り作業をするようにしました。

そうして、遅刻によって規定の就業時間に間に合わず、周りに迷惑をかけてしまう、というスタートになるような価値観ではなく、ゴールに向かって時間を使っていくという価値観が共有出来るお仕事に携わることが多くなりました。

幸いにも理解して頂くことも増え、相互理解に務めることで、納期に向けたプロジェクト進捗は、スムーズに進んでいきました。

エンジニア・音楽・デザイン・マネジメントと、何だかんだ色々やってきたこともあり、僕が携わる仕事において必要な視点が培われた部分も大きいですね。

こういった経験から、出来ないものを無理やり出来るようにして失敗するのではなく、お互いが納得できるやり方を提案して、より良く進めていく、というほんの少しの勇気を出すことの大事さに気付くことが出来ました。

また別の話になりますが、東日本大震災直後、とある有名タイトルのソーシャルゲームの案件に関わっていたのですが、もしかしたら、被災者の方が息抜きにゲームをしているかもしれないという思い込みから使命感にかられて月500時間働いたこともありました。

時間概念がおかしいからこそ出来た働き方だったとも言えます。毎週イベントを企画から立ち上げゼロから作り、週4日泊まり込みで仕事してようやく帰ってお風呂入れたと安堵するもつかの間、電話がかかってきます。「熊ちゃん、緊急でバグが出てさ、戻ってこれない?」。。。深夜なので、タクシーで向かいます。笑

気付けばメインプログラマーになっており、当時は会社のヒーローのような気分でした。そういったことを武勇伝のように話していたりしましたが、今振り返ってみると、周りのメンバーにも積極的にタスクを割り振って、協力しながらもっと上手く進めていくことが出来ただろうと。そのあたりも学びであり、今は自分だけで仕事を抱えない事や視野を広く持つことを意識するようになりました。

ただ、人間やれば出来る、使命感を持って全力で立ち向かう時、精神的にも凄く楽という確信を得られたという点ではこれも大きな経験であったと思っています。

また、いつの間にか冒頭でお話した中学生の頃に抱いた夢を叶えていたので、実感もなく、そんなものかとあっさりとした感覚だったのを覚えてます。

ただ、その時に抱いたイメージが無ければ、今の自分もないのかなと思うと、良し悪しに関係なく、人生に無駄はないんだなと感じます。

再度働き方を見直し、マルチタスクにチャレンジ

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フリーランスとして経験を積んできた中で、再度働き方を考えるきっかけが多くありました。

ひとつは結婚して2016年11月に子供が生まれたので、子育てに使う時間が必要になってきたということ。そして中学から続けてきた音楽を含む表現活動に関しても改めて本気を出したいとも思っていました。

そんな中見つけたのがITプロパートナーズのサービスで、週3日〜と謳っているのを見てこれなら時間を上手く調整しながら働けそうだな、と思ったのです。

どんな感じなんだろう、と思いながらエージェントとの面談に行きましたが、その後すぐに参画する案件が決まりました。笑

エージェントに相談していた事項は稼働日数だけでなく、どんな事業に関わりたいか等、自分の思っているところを全てです。

例えば、私はこれまでエンジニアとしてソーシャルゲームの案件に関わることが多かったのですが、個人的には何かの課題解決になるような事業、ツールなど、誰かの役に立つプロダクトに関わりたかった。それをエージェントにお伝えして且つ週3日の案件、ハードルが高いと思ったのですが、一発目でドンピシャな案件を紹介してもらい、速攻でその案件に参画をすることを決めました。

僕自身、気持ちの上下があったり、苦手なことがあったりするので、メンタルヘルスの分野に元々すごく関心を持っていて自分なりに模索をしてきました。現在参画している案件はまさにその分野で、やりがいを持って業務に参画することが出来ています。

現在携わっている企業は元々メイン技術がReactで、今回のプロジェクトは例外的にUnityの技術が必要になるものでした。

たまたま、その枠にUnityを使うことの出来る僕を起用して頂いたわけですね。

ただ、企業の視点から見た時に、将来的にUnityがボトルネックとなり一つのプロダクトとして良くないだろうと判断し、自らUnityにこうすればReactを持ち込めるのではという提案をしました。

提案しなければ、僕は唯一のUnityエンジニアとしてある意味確固たる地位を保てるのですが、安住の地に成長無しという事もあり、正直ヒヤヒヤしながらもUnityを担当しつつ、Reactにも少しずつチャレンジをしています。

また、周りのエンジニアさんも非常に優秀で、井の中の蛙にいたなと身が引き締まる思いです。

僕はこれまで、主体的に新しい技術をどんどん取り入れているスタートアップ企業と巡り合うことがそう多くなかったので、そこで働けているというのも現在の自分には刺激も大きくより一層成長して貢献できるようになりたいと思えています。

寝ても覚めてもプログラミングの事を考えているような純粋なエンジニアではないので、ついていけるかなとか不安も勿論ありますが、チャレンジには不安はつきものと、一歩一歩前進したいと思っています。

一方で、週3日、月に96時間の働き方というのは、良くも悪くもプレッシャーだと思っています。

関わる企業の方々も、ITプロパートナーズさんも、僕も、三者お互い納得出来る点でミッションをこなすというのは、シビアで、難しい点です。

しかし、そこでしっかりと自分のパフォーマンスを相手の期待値に持っていけるようにしたいと、日々思いながら業務にあたっています。

今後はそこを必達としながらも、本来の目的であった子育てや音楽活動も同時にこなせる様になっていきたいと思っています。

これまでの自分であったら、マルチタスクは苦手なので潰れてしまうと思いますが、しかしせっかく新しい働き方にチャレンジ出来ていて、様々な方に携わっていただけている。

苦手、ということを言い訳とせず、関わる方も気にかけられるような、人間として大きな視点で物事を捉えられるようになっていきたいと思っています。

今後フリーランスでチャレンジしたい人にメッセージ

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なんとかなるのでやってみよう。この一言ですかね。何度失敗したって再度チャレンジすれば良いし、フリーランスで上手くいかなくとも会社員に戻り生きることは出来る。

自分の枠組みから飛び出すのは誰でも不安だし、怖いと思います。でも、バンジージャンプの様に飛んでみたらハマってしまって、もう一度やりたい、なんてことになる可能性も十分にある。

それはやってみないとわからないし、転んでしまうことはどんな人生でもあるのだから、チャレンジ出来る時に是非チャレンジしてほしい、そう思います。僕も視野が狭いし臆病なので、自分にも言い聞かせつつ。。

そういえば、現在リモートワークを希望される方が多いんですよね?僕もここ数年~現案件にかけて、一部リモートワークをしているのですが、仕事とプライベートの境目がないのでいかに集中できるように日々を持っていくかという課題はまだまだ改善の余地があります。

リモートワークが100%善とは考えていません。反面、出勤するとそれしかやることがなくなるので気持ちの切り替えが出来る事や、他人という監視の目が入るので、心理的な側面からも物凄く仕事がしやすくなります。

そこは出勤が当たり前になっていると気づかないメリットなので、何事も一辺倒にならずバランスを取っていく事も大事だと思います。

あとは別の視点ですが、フリーランスの契約形態は時給・月給・納品ベースで様々だったり、金額や業務の交渉事項が発生したりします。

特に僕は良い人になってしまう傾向があって、依頼されたら何でも承諾してしまう傾向があったりします。

そういう点は、間にエージェントが入り、交渉していただくことで、後々ストレス無く働くことが出来るのではないかなと実感しています。

色んなタイプの人がいるので、僕がお伝えした内容が誰しもに当てはまるようなことではないと思いますが、ひとつの例として皆さんの参考になれば嬉しいです。

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