HTML5のフリーランス求人・案件について
HTML5とは
HTML5はウェブデザインのコーディングに必要な言語です。HTML4とCSSを利用してホームページをコーディングすることもできますが、HTML5はコードの簡略化によって様々なことが行えます。
その為、HTML4からHTML5に移行する動きが出ており、これからHTML5を使ったホームページ作成が増加する傾向にあります。具体的に言語の特徴を下記にまとめたので参考にしてみてください。
- 動画や音声の簡略化
HTML5を利用すると動画や音声を簡単に定義できます。例えば、「.mp3」や「.mp4」形式を1行でコーディングし、ホームページに埋め込むことが可能です。HTML4も埋め込むことはできますが、コードが長くなってしまい、見づらくなってしまいます。
- グラフィックの簡略化
HTML4ではウェブデザインを行う時、JavascriptやCSSが必要でした。その為、覚える言語が多く、スキルを取得するまでに時間を掛けてしまうデメリットがあります。しかし、HTML5はJavascriptやCSSが不要です。3つの言語を管理する必要がないので、ホームページのコードが見やすくなり、グラフィックの動的描写を簡略化することができます。
- 入力フォームの簡略化
ホームページをコーディングする時、よく使うのが入力フォーム機能です。HTML5では入力フォーム機能が強化されており、ユーザーの入力事項を必須にするコードがデフォルトで用意されています。
- ほとんどのブラウザに対応している
HTML4ではブラウザ毎に依存性のあるコードを行う必要がありました。しかし、HTML5はブラウザに互換性がある為、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Safarといったメジャーなブラウザに全て対応しています。
HTML5フリーランス案件・求人の特徴や動向
HTML5フリーランス案件は全体的に3種類に分かれています。1つ目がHTML5のみを利用したウェブデザインの仕事です。主にページごとのデザインを考える仕事で、企業のホームページ作成の案件に多い内容となっています。
2つ目がサービスページの開発です。HTML5以外のスキルも必要なので、豊富な知識が必要になります。最後がゲーム開発です。オンライン環境を構築する必要があるので、通信周りの知識が必須です。
どの案件もHTML5を使用しますが、他の言語スキルを求められることもあります。その為、全体的な動向として質の高いプログラマーが求められており、案件を獲得するためには実績や資格が大切になります。
HTML5フリーランス案件・求人の代表的な案件の種類
HTML5フリーランス案件をまとめたので紹介します。ウェブデザインからサービス開発まで幅広くまとめました。
- ホームページ作成
HTML5フリーランス案件の中で最も求人数が多い仕事です。HTML5の知識の他にウェブデザインのデザイン性を求められることがあります。案件数は多いですが報酬は1万円から3万円の間なので、安定した収入は見込めません。また、応募人数1人に対して数十名が応募することもあるので倍率も高いと言えます。
- クラウドサービスページの作成
クライアントが直接対面することなくユーザーに対してサービスを提供できるので、利用する企業が多く、作成依頼が多数あります。HTML5でデザインをするだけではなく、PHPを使ってリアルタイムでユーザーとやり取りできるシステムを構築しなければいけません。また、データを保管する為にSQLの知識が必要だったり、保守義務が発生するので運営していく上でトラブルが起きた場合は対処する必要があります。
大変な仕事ですが収入は高く、20万円から50万円と高い報酬です。また、固定額ではなく時給で支払っている企業もあります。
- プロジェクトマネージャー
フリーランス案件の中には豊富な経験を活用してプロジェクトマネージャーを応募している企業があります。月額で50万円以上支払われることが多いですが、請負先まで直接出向しなければいけません。請負い期間はプロジェクト終了までですが、企業と繋がりを持てるので次の仕事を依頼されることがあります。
HTML5フリーランス案件・求人を獲得する為に必要なスキルや経験
HTML5フリーランス案件は大規模開発が多い為、実務経験が必要です。案件の必要条件に開発経験者が求められており、未経験者では応募することができません。また、案件の種類によって必要な言語が変わるので、フリーランスとして生計を立てていくには様々なスキルが必要です。
- PHP
PHPはサービスページ開発に必ずと言っていいほど使われている言語です。主にリアルタイムで顧客とやり取りを行う際、チャットのようにデータの送受信ができます。関数はシンプルで覚えやすい言語です。しかし、サイバー攻撃に備えてセキュリティ面で覚えなければならないことが沢山あります。
- Javascript
HTML5だけでホームページ作成はできますが、Javascriptを併用することで拡張性の高い機能を実装できます。アプリケーションを動的にすることに特化しており、複雑なホームページを作成可能です。また、ゲーム開発の案件を取得したい人に必要なスキルです。
- Swift
アプリケーション開発の時に必要な言語です。主にIOSで動作するアプリを開発できます。シンプルなコードでプログラミングができ、多数のライブラリが用意されているので使用している企業が多いです。
- CSS3
HTML5と併用することでデザイン性のあるホームページを作成できます。例えば画像を指定する際複数個選ぶことができたり、文字に影を付けることも可能です。
HTML5フリーランスエンジニアにおすすめのフレームワーク
フリーランスの案件の中にはフレームワークを指定されていることがあり、覚えておくと優先的に採用されやすいメリットがあります。企業も使っている有名なフレームワークを厳選したので覚えるようにしましょう。
- perkins CSS3 LESS Framework
HTML5とCSS3がベースのフレームワークです。実用的なライブラリを揃えています。システム構築には向いていませんが、背景色や文字位置などホームページを作成する上で必要なエレメントが簡略化されているので便利です。
- 52framework
デザイン機能をひと纏まりにして簡略化しているフレームです。最初の土台作りで色々なものをホームページ上に設置できるので便利です。また、非対応のブラウザでも互換性を持たせてコーディングできるメリットがあります。
- three.js
Javascriptのライブラリを集めたフレームワークです。システム構築の時に使用します。動的な動きを可能にするライブラリが幾つも用意されているので、システム構築が楽になります。
HTML5フリーランス案件・求人に役立つおすすめ資格
ここではHTML5の資格を紹介します。資格を持っているとフリーランスの案件に合格しやすいメリットがあります。応募している企業からはポートフォリオや資格から相手のスキルを確認しているので、なるべく多くのスキルを取得するようにしましょう。
- HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験はHTML、CSS、Javascriptのスキルを総合的に使用できているかを確認している試験です。実用的な問題が出るので難易度は高めと言えます。レベル1とレベル2の2種類があり、レベル1に合格するとレベル2を受験することが可能です。レベル2は設計からコーディングまで幅広い範囲で問題が出題されるため難しく、合格率が低いです。7割以上正解で合格となります。受験費用は一律16,500円です。
- ウェブデザイン技能検定
ウェブデザインの中で唯一の国家資格試験です。3級から1級まであり、幅広い知識の中から出題されます。3級は資格条件はありませんが、2級と1級は1つ前の資格を取得しないと受験することができません。また、2級は3級を持っていなくても受験できますが実務経験が必要です。
HTML5の習得方法や難易度
HTML5の取得難易度は少し高いです。ホームページ作成だけであれば決まった要素やタグしか使わない為、簡単に覚えることができます。しかし、実際に業務をはじめてみるとコーディングルールや会社特有のファイル構成で管理されているので、様々な知識が必要です。また、自由度が高い言語なので人によって使っている関数が異なり、読み解くのに苦労することがあります。
実際、HTMLの学習本では3000ページを超えるものもあり、全て覚えようとすると大変です。HTML5の言語を覚える時はホームページを作成しながらウェブデザインを行ったり、PHP学習と並行して送受信のやり取りを学ぶと学習しやすいのでおすすめです。
HTML5フリーランスエンジニアの将来性
HTML5フリーランスエンジニアの将来性は高いと言えます。HTML4から移行する動きもあるので、覚えておいて損はありません。また、ホームページ作成はインターネットに接続する以上必要なスキルであり、無くなることはないので安定した収入が期待できます。